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松井玲奈、作家デビュー作が即日重版 映像化の期待も「自分は出たくない」

 女優の松井玲奈(27)が6日、都内で行われた自身初となる短編小説集『カモフラージュ』刊行記念トークイベントに出席。5日の発売日に異例の即重版されたことが発表され「小さいころから本を読むことが好きだったので、自分が書いた文章が本になり、本屋さんに並んでうれしいです」と満面の笑みで喜んだ。

る短編小説集『カモフラージュ』刊行記念トークイベントに出席した松井玲奈 (C)ORICON NewS inc.

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 昨年10月に文芸誌『小説すばる』で小説家デビューし話題となった松井。同作では、『すばる』に掲載された初小説『拭っても、拭っても』をはじめ、想像力を駆使して書き上げた『ハンドメイド』『ジャム』など六篇の物語を収録。恋愛小説からホラーテイストの怪作まで多種多彩な人間模様を描いている。

 内容については「食べ物が出てくる小説や映像が好きなので、自分が物語を書くなら『食に関する作品が作りたい』思いがあった。食べ物に関わる六篇にしようと考えました」と明かし、去年5月から12月ごろまで執筆していたそうで「仕事へ向かう新幹線内の移動時間や喫茶店で1人で書いていました」と説明。構想については「町中で見た女の子のかかとに貼ってあった絆創膏を見て違和感を覚えたりと色々。実体験はほぼないですね。完全に自分と切り離されたお話ですね」と伝えた。

 発売日に異例の即重版が決まり、すでに話題性があるため映像化などのメディア展開へ期待が高まる。それについては「(構想は)まったく考えていない。ただ、不思議なお話も多いので、映像となったら面白いと思っています。でも、その時、自分は『出たくない』と明確に思っている」と力強く断言した。

 理由は「自分が本を読む時は、作家さんを感じずに物語を読んでいる。書いた方を投影せずに読むことが多い。この作品も自分を投影しないで読んでもらえるように、自分から離れた人たちの物語を書いた。映像になって自分が出てしまうと『松井玲奈』という人が出てしまうと思うので、一番、物語を正しい形で届けたい」と作家としての想いを明かした。

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