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香取慎吾主演『凪待ち』追加キャスト発表 西田尚美、リリー・フランキーら

 俳優でアーティストの香取慎吾が主演する映画『凪待ち』(6月公開)の追加キャストが2日、発表された。西田尚美吉澤健音尾琢真リリー・フランキーら実力派俳優が脇を固める。

香取慎吾の主演映画『凪待ち』に出演する豪華キャスト陣

香取慎吾の主演映画『凪待ち』に出演する豪華キャスト陣

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 本作は、新しい香取を描くべく『孤狼の血』や『彼女がその名を知らない鳥たち』などを手がけた白石和彌監督と香取がタッグを組み、『クライマーズ・ハイ』『ふしぎな岬の物語』などの脚本家・加藤正人氏が「喪失と再生」をテーマに重厚な人間ドラマに昇華させた。香取が演じるのは、パートナーの女性とその娘と共に彼女の故郷、石巻市で再出発しようとする男・郁夫。平穏に見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう…。

■以下、追加キャストのコメント

西田尚美(郁夫の恋人・亜弓役)
「私は白石監督の『凶悪』がとても好きだったので、今回ご一緒出来たことが本当にうれしかったです。香取さんとご一緒出来たことも。香取さんは、なんというか、そこにいるだけで何かすごいんですよね。エネルギーとかパワーみたいなものをたくさん頂いた気がします。
『凪待ち』に出てくる人たちは、なんとも人間くさい。どうしようもないのだけど、ほっとけない。なんだか憎めない。本当にどうしようもないのに、何故だか愛おしく、手を差し伸べたくなりました。私もどうしようもないダメ人間です。」


吉澤健(亜弓の父・勝美役)
「稀有(けう)。この私の役の事です。表現する者として、その人生の質量が問われる様な役でした。私は役者である事を三度辞めて、三度復活した者ですが、この様な役に出会えるとは思ってもみませんでした。続ける事が大事なんだとよく云いますが、あれって本当なんですね。
おかげ様で時分の花、咲かす事が出来ました。70歳を過ぎて滲(にじ)み出るもの、出たと自負しております。監督、脚本はじめ、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。」

音尾琢真(亜弓の元亭主・村上役)
「尊敬する白石和彌監督と、僕のスーパースター香取慎吾さんの新たなタッグが実現したことに感謝しています。香取さんは、石巻で撮る白石監督の世界に完全に溶け合っていた。凪の海が荒れていくように、心がざわざわと興奮しています。
派手ではありませんが、1カットごとに丁寧に精魂込めて、スタッフ・キャストが作り上げた映画を楽しんでいただければ幸いです。誰かの生きる希望になれますように。」

リリー・フランキー(郁夫を気に掛ける製氷工場の社員・小野寺役)
「僕はゆっくりしていたスケジュールで石巻を満喫させていただき町の人にも良くしていただいて、白石さんの撮影、相変わらず好きでした。慎吾ちゃんと共演できてよかった。すごく彼が色っぽかった。やりやすかったです。

小野寺という役は面白い役でした。難しかった点はいい人に見えなきゃいけない。いい人に見えすぎてもいけないというところでした。慎吾ちゃんの体から出てきてる熱量、雰囲気がすごい! 監督と飲みながら話してすごくいい映画になりそうだ、というお話をしていました。今の慎吾ちゃんじゃなきゃできない、白石さんの中で傑作ができた。台本読んだ時の静かなオフビートなもの、人間の中の思いというようなものうごめいている。純文学的なものもぜひ皆さんご覧ください」

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