書店員を中心とした各界の漫画好き選考員が「今、この瞬間一番おもしろいマンガ」を選ぶ『マンガ大賞2019』の授賞式が19日、都内で開催され、大賞に篠原健太氏の『彼方のアストラ』が選ばれた。同作は集英社のウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて連載された作品で、ウェブコミックから大賞は史上初となる。
同作は『SKET DANCE』の篠原氏が描くSFサバイバルストーリー。宇宙への往来が当たり前になった近未来で高校生のカナタ、アリエスら9名は”惑星キャンプ”に旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らだったが、予想外の事態が待ち受けていた…。連載は2017年12月に終了していたが、今年2月にテレビアニメ化されることが発表された。コミックスは全5巻(49話)で、「このマンガがすごい!2019 オトコ編」では 第3位にランクインしている。
この日、ステージに登壇した篠原氏は「最初、『ノミネートされた』と聞いた時にすごく驚きました。すごく憧れていた賞でしたので。ただ、受賞作(大賞)は大人っぽい作品が取ると思っていたので、自分の作品は少年漫画の作風なので、取れるとは思いませんでした」と興奮。
誕生秘話について「最初はSFをやろうとは思っていなかった。(前作の)『SKET DANCE』は自分で終わらせたので、次回作は同じような学園コメディーはやるわけにはいかないなと。どうにか違うものをと悩みました。最初はバトルものを考えて、1年くらい考えいてた」と紆余曲折があったという
しかし「担当者として相談して『やめようと』。その相談の1時間後に『宇宙に行くか!』と話のベースができあがった。1年間のネタをボツにして落ち込んでいたのですが…」と苦笑いを浮かべた。
同賞は2008年に創設され今年12回目。昨年1年間に単行本が発表された作品のうち、最大巻数が8巻までの作品が対象で、一次選考では選考員が最大5作品に投票し、得票数上位13作品(同率順位含む)がノミネート。二次選考では、選考員が全13作品を読んだ上で1、2、3位を選定し、もっともポイントの多かった1作品が「マンガ大賞」に選ばれる。
これまでの同賞受賞作やノミネート作が、アニメ化はもちろん数多くドラマや映画化されている。2008年の第1回大賞『岳』(石塚真一)は小栗旬主演で、第3回の『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)も阿部寛主演で映画化。また、第5回大賞の『銀の匙』(荒川弘)は、フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化&Sexy Zone・中島健人主演で実写映画化され、2017年大賞の『響〜小説家になる方法〜』(柳本光晴)は、アイドルグループ・欅坂46の平手友梨奈主演で昨年に映画化された。
■『マンガ大賞2019』ノミネート作品
『1122』渡辺ペコ
『違国日記』ヤマシタトモコ
『彼方のアストラ』篠原健太
『金剛寺さんは面倒臭い』とよ田みのる
『ゴールデンゴールド』堀尾省太
『サザンと彗星の少女』赤瀬由里子
『ダンジョン飯』九井諒子
『凪のお暇』コナリミサト
『ハクメイとミコチ』樫木祐人
『ブルーピリオド』山口つばさ
『北北西に曇と往け』入江亜季
『ミステリと言う勿れ』田村由美
『メタモルフォーゼの縁側』鶴谷香央理
■歴代大賞作品
第1回(2008年):『岳』石塚真一
第2回(2009年):『ちはやふる』末次由紀
第3回(2010年):『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ
第4回(2011年):『3月のライオン』羽海野チカ
第5回(2012年):『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘
第6回(2013年):『海街diary』吉田秋生
第7回(2014年):『乙嫁語り』森薫
第8回(2015年):『かくかくしかじか』東村アキコ
第9回(2016年):『ゴールデンカムイ』野田サトル
第10回(2017年):『響〜小説家になる方法〜』柳本光晴
第11回(2018年):『BEASTARS』板垣巴留氏
同作は『SKET DANCE』の篠原氏が描くSFサバイバルストーリー。宇宙への往来が当たり前になった近未来で高校生のカナタ、アリエスら9名は”惑星キャンプ”に旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らだったが、予想外の事態が待ち受けていた…。連載は2017年12月に終了していたが、今年2月にテレビアニメ化されることが発表された。コミックスは全5巻(49話)で、「このマンガがすごい!2019 オトコ編」では 第3位にランクインしている。
この日、ステージに登壇した篠原氏は「最初、『ノミネートされた』と聞いた時にすごく驚きました。すごく憧れていた賞でしたので。ただ、受賞作(大賞)は大人っぽい作品が取ると思っていたので、自分の作品は少年漫画の作風なので、取れるとは思いませんでした」と興奮。
誕生秘話について「最初はSFをやろうとは思っていなかった。(前作の)『SKET DANCE』は自分で終わらせたので、次回作は同じような学園コメディーはやるわけにはいかないなと。どうにか違うものをと悩みました。最初はバトルものを考えて、1年くらい考えいてた」と紆余曲折があったという
しかし「担当者として相談して『やめようと』。その相談の1時間後に『宇宙に行くか!』と話のベースができあがった。1年間のネタをボツにして落ち込んでいたのですが…」と苦笑いを浮かべた。
同賞は2008年に創設され今年12回目。昨年1年間に単行本が発表された作品のうち、最大巻数が8巻までの作品が対象で、一次選考では選考員が最大5作品に投票し、得票数上位13作品(同率順位含む)がノミネート。二次選考では、選考員が全13作品を読んだ上で1、2、3位を選定し、もっともポイントの多かった1作品が「マンガ大賞」に選ばれる。
これまでの同賞受賞作やノミネート作が、アニメ化はもちろん数多くドラマや映画化されている。2008年の第1回大賞『岳』(石塚真一)は小栗旬主演で、第3回の『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)も阿部寛主演で映画化。また、第5回大賞の『銀の匙』(荒川弘)は、フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化&Sexy Zone・中島健人主演で実写映画化され、2017年大賞の『響〜小説家になる方法〜』(柳本光晴)は、アイドルグループ・欅坂46の平手友梨奈主演で昨年に映画化された。
■『マンガ大賞2019』ノミネート作品
『1122』渡辺ペコ
『違国日記』ヤマシタトモコ
『彼方のアストラ』篠原健太
『金剛寺さんは面倒臭い』とよ田みのる
『ゴールデンゴールド』堀尾省太
『サザンと彗星の少女』赤瀬由里子
『ダンジョン飯』九井諒子
『凪のお暇』コナリミサト
『ハクメイとミコチ』樫木祐人
『ブルーピリオド』山口つばさ
『北北西に曇と往け』入江亜季
『ミステリと言う勿れ』田村由美
『メタモルフォーゼの縁側』鶴谷香央理
■歴代大賞作品
第1回(2008年):『岳』石塚真一
第2回(2009年):『ちはやふる』末次由紀
第3回(2010年):『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ
第4回(2011年):『3月のライオン』羽海野チカ
第5回(2012年):『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘
第6回(2013年):『海街diary』吉田秋生
第7回(2014年):『乙嫁語り』森薫
第8回(2015年):『かくかくしかじか』東村アキコ
第9回(2016年):『ゴールデンカムイ』野田サトル
第10回(2017年):『響〜小説家になる方法〜』柳本光晴
第11回(2018年):『BEASTARS』板垣巴留氏
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2019/03/19