高田文夫氏がパーソナリティーを務めるラジオのイベント『ニッポン放送　高田文夫のラジオビバリー昼ズ　リスナー大感謝祭〜そんなこんなで　まる30年〜』が16日、東京・有楽町のよみうりホールで行われた。各曜日の出演者たちによる演芸ショウ、番組を彩った楽曲を披露する歌謡ショウ、出演者が勢ぞろいしてのトークショウの3部構成で会場には“バウバウ笑い”がこだました。

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　松村邦洋、松本明子の“松松コンビ”とは逆側から主役の高田文夫氏が登場すると、会場から割れんばかりの歓声。「みなさんは“リトルトゥース”（オードリーのラジオリスナーの愛称）じゃないの？」と軽快に切り出すと「私、ピエール瀧よりもやっている石野卓球です。20代からやっていました」と旬なネタでまくし立てると「30年やってこられたのも、ひとえに私のおかげです。ひとつの番組で、2人が心臓止まったことがあるってないからね」と、自身と松村が“心肺停止”から生還を果たしたことを引き合いに笑いを誘った。

　1部は「高田名人会」と銘打って、ナイツの漫才、松村のものまね、清水ミチコのものまね、春風亭昇太の落語という豪華なラインナップ。ナイツは「みなさん、いつも『ナイツのちゃきちゃき大放送』を聞いてくださってありがとうございます。きょうも朝やってきました」と他局の番組をぶっこみ、松村は「ピエール瀧さんが捕まったことで『アウトレイジ』の出演者3人が逮捕されたことになりました」と断りを入れて、ものまねをするなど、それぞれのカラーが鮮明に出た構成に。

　清水は、最初に観客からリクエストを受けたものまねを披露した後、10代から100代まであらゆる年代の人物をメロディーに乗せてものまねするネタ、本人を降臨させる「降臨メドレー」で魅了すると「本当は清水ミチコ！」とラジオでもおなじみのフレーズで締めくくった。トリの昇太は高田氏との思い出を振り返りながら「高田先生はだんだん自分勝手になっている。でも、昔から言っていることは変わってなくて、自分より背が低いっていうことでツッコまれるんです」と笑わせた。

　2部には、スペシャルゲストとして昭和こいる、西方裕之、林家ペー＆パー子夫妻、U字工事が出演。3部では、パーソナリティーが一堂に会して「忘れられない〇〇」をテーマにトークを行っていくこととなったが、清水が「実は、高田先生が倒れられた時、作家の松岡（昇）さんがたけしさんに電話して『先生の弔辞、お願いします』とお願いしていたんです」と告白。高田氏も「そんなことやっていたのか」と驚きながらも「オレが今、たけちゃんのやつ作っているから」と冗談を交えながら応酬するなど、ノンストップで展開していった。

　高田氏は改めて「でも（復活までを）待っていてくれたニッポン放送、そしてその間をつないでくれた昇太以外のみんなに感謝だな」とニヤリ。「次は50周年で会いましょう」と力強く呼びかけていた。