女優の黒島結菜が、NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺（ばなし）〜』（毎週日曜　後8：00　総合ほか）に、主人公・金栗四三（中村勘九郎）の教え子・村田富江役で出演することが5日、発表された。第14回（4月7日放送）以降、富江のクラスメイトなど「女子生徒がたくさん出てきますので、これまでの『いだてん』になかった雰囲気を楽しんでいただけたら」とアピールしていた。

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　富江は、四三が教える名門校・東京府立第二高等女学校（通称・竹早）の生徒で、「真面目で気が強くて、金栗先生に向かってすごいことを言ってしまう、クラスのボス的存在」と黒島。最初は「人前で肌をさらすなんて！」と四三に反発するが、徐々にスポーツの楽しさに目覚め、テニスや陸上競技で頭角を現していく。自分でデザインしたユニフォーム姿でも話題になり、一躍、運動界のアイドル的な存在となる。

　撮影では「走ったり、飛んだり、テニスをしたり、いろんなスポーツをやらせていただいています」。黒島といえば、2017年、18年に同局で放送された『アシガール』で、戦国時代にタイムスリップしてしまった女子高生が、愛する若君を守るため、足軽となって戦場を駆けるラブコメディーに主演して話題になった。

　「『アシガール』では、私も裸足にわらじで草道を走っていたので、『いだてん』（の中村）を見て、撮影大変だったろうなと思いましたし、走る姿がかっこいいなと思っていました。今回、また走る役だと聞いて、『アシガール』をやって走ることには自信があったのでうれしかったですし、今回はグランウドを走ることができて、靴も履いて走れたのでよかったです」とお茶目に話していた。

　富江の父親・村田大作役には板尾創路が決定。ほかに、東京女子高等師範学校助教授・二階堂トクヨ役の寺島しのぶ、日本人女性初のオリンピック選手となる人見絹枝役の菅原小春（大河ドラマ初出演）、美濃部孝蔵の妻・清水りん役の夏帆（大河ドラマ初出演）、シマ（杉咲花）の夫・増野役の柄本佑、関東大震災の災害対応にあたる東京市長・永田秀次郎役のイッセー尾形の出演が発表された。

■第14回以降のあらすじ

　明治45年（1912年）、ストックホルムオリンピックから四三たちが帰国すると、元号は明治から大正に変わっていた。四三は、オリンピック再挑戦を目指しつつ、後進の育成に新たな夢を抱き、箱根駅伝の創設や女子体育の普及にまい進する。一方、相変わらずの放蕩暮らしを続ける美濃部孝蔵（森山未來）だったが、妻・おりんに支えられ、落語への思いを深めていく。そんな中、大正12年（1923年）9月1日、未曾有の大地震が東京を襲う。何十万人もの途方に暮れる被災者たち。四三や嘉納治五郎（役所広司）は今こそスポーツの力が必要だと立ち上がる。