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『アカデミー賞』で旋風を巻き起こしたNetflix作品

 米ロサンゼルスで現地時間24日に行われた『第91回アカデミー賞』授賞式。主要作品が賞を分け合う大混戦となり、作品賞には『グリーンブック』が輝いたが、話題をさらったのは外国語映画賞・監督賞・撮影賞の3部門で受賞した『ROMA/ローマ』だったのではないだろうか。それは、従来の劇場上映される“映画”ではなく、Netflixで世界配信されている“映画”だったからだ。

Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』『第91回アカデミー賞、監督賞・外国語映画賞・撮影賞の3部門受賞

Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』『第91回アカデミー賞、監督賞・外国語映画賞・撮影賞の3部門受賞

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 『ROMA』は、『ゼロ・グラビティ』(2013年)のアルフォンソ・キュアロン監督の最新作であり、脚本、撮影までを手がけた作品。彼自身の幼少期の体験も交え、1970年代のメキシコ・ローマ地区を舞台に、中産階級の家庭の家政婦として働く若い女性クレオ(ヤリッツア・アパリシオ)の視点から、激動の1年の出来事をモノクロの映像で描いたヒューマンドラマ。無名に近いキャストが好演を見せている。

 言語はスペイン語と先住民が使うミシュテカ語なので、外国語映画賞にノミネートされるのは妥当として、今回、注目を集めたのは、作品賞にもノミネートされたこと。Netflix 作品としても動画配信サービス製作の作品としても初の快挙だった。スペイン語の作品が作品賞にノミネートされたのも今回が初めてで、もし受賞していれば、外国語の映画では史上初の作品賞受賞ということになったからだ。

 加えて監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、主演女優賞(ヤリッツァ・アパリシオ)、助演女優賞(マリナ・デ・タヴィラ)、脚本賞(アルフォンソ・キュアロン)、撮影賞(アルフォンソ・キュアロン)、美術賞、音響編集賞、録音賞へもノミネートされ、最多10部門にノミネートされていた。

 結果、外国語映画賞・監督賞・撮影賞の3部門をとった『ROMA』だが、監督賞と撮影賞を同じ人物が受賞するのも初の快挙。キュアロン監督の監督賞獲得は『ゼロ・グラビティ』に続いて2度目となる。

 『ROMA』は、昨年『第75回ベネチア国際映画祭』でNetflix作品として初めて金獅子賞にも輝いている。今回の『アカデミー賞』で外国語映画賞を競った日本の是枝裕和監督の『万引き家族』が、昨年、最高賞のパルムドールを獲得した『第71回カンヌ国際映画祭』にはNetflix作品は参加していなかった。『アカデミー賞』で存在感を示したNetflix作品は、今後のエンターテイメントの世界に大きな影響を与えていくことになりそうだ。

■ドキュメンタリー部門では3年連続の受賞

 『第91回アカデミー賞』短編ドキュメンタリー賞を受賞した『ピリオド −羽ばたく女性たち−』もNetflix作品だ。インドの田舎村で安価な生理用ナプキンを製造した女性たちを追った。ドキュメンタリー部門での受賞は、第89回『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』(短編)、第90回『イカロス』(長編)に続き、3年連続となっている。

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