女優の広瀬すずが主演し、映画監督の是枝裕和氏が演出を手がけたファッションブランド「earth music&ecology」の新テレビCM「エシカルへ」篇が21日、解禁された。2人のタッグは、広瀬の本格的な映画女優デビューとなった『海街diary』(2015年)、『三度目の殺人』(17年)などに続いて、これが5度目となる。
『万引き家族』(18年)で日本人として21 年ぶりに『第71 回カンヌ国際映画祭』最高賞のパルムドールを受賞し、『第91 回アカデミー賞』外国語映画賞にもノミネートされ、いまやグローバルな注目を集める是枝監督。そんな監督の活躍に広瀬は「いやー、本当にすごすぎて、またこうしてCM でご一緒できるなんて、なんてぜいたくなんだ!と、改めて思いました」とにっこり。
「異次元の世界にいらっしゃる監督をみると刺激的ですし、カッコいいです! でも、いつお会いしても初めて会った時から印象が全く変わらないのです。会うだけで何か安心感を得られ、演じるという事をリセットしていただける気分になるんです。本当に心強いお父さんのような存在です」と、興奮気味に語っていた。
是枝監督も「いつもCMの仕事はスケジュールの問題などでなかなかお受けできないのですが、広瀬さんが出演ということで引き受けました。CMで等身大の彼女の二十歳の姿が素直に出ればいいなと思いながら撮影していました」と、今年成人を迎えた広瀬のありのままを映像に残すことにモチベーションを見出していたよう。
解禁された映像では、earth music&ecology の店内を歩きながら、洋服や小物を見て回る広瀬が映し出され、一着の白いワンピースが目に留まると、フィッティングへ。「顔が見えなくてもつながっている感じや、目に入ったものだけじゃないという意識は、むしろ自分にありたいなと思う」という広瀬の言葉に乗せ、画面はいつしかバングラデシュにあるearth music&ecology の工場に切り替わる。
そこで働く人々の姿をとらえながら、カメラは広瀬と同年代の女性アイーシャさんにフォーカス。歌番組やインド映画が好きと微笑みながら話すアイーシャさん。最後は、先ほどの白いワンピースを着用した広瀬が再登場。その横顔は、何かを感じ取ったかのようにも見える。お互いを知るはずもない遠い異国の地に住む2人が、一着の洋服を通してお互いを想い合う“奇跡”が、自然に、軽やかに表現されている。
■「是枝監督っぽいなぁ…」と感じた演出とは?
20周年を迎える同ブランドでは、この新CMからブランドメッセージとして「エシカル」を発信。「エシカル」とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞で、「人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたもの」を選んで消費することを「エシカル消費」と呼ぶなど、注目されている概念だ。
広瀬は「服を選ぶ時、今まではただ好きかどうか、感覚だけで考えていました。好きかどうかだけではなく意識して別の観点から服選びをすると、気づけなかった事を知る機会になるのではないかな、と思いました」と、新CMに込めた想いを語っている。
是枝監督も「エシカル」というブランドメッセージに共感した一人。実際にバングラデシュの工場で働く女性の姿を入れ込んだアイデアについて、「CMの趣旨がすごく明快でメッセージがあってすごくいいなと思ったのですが、“エシカル”というメッセージを映像で表現するのにどうしたら良いかと考えました。そこで“この服は一体誰の手で作られているのか?”ということを具体的な画で見せようと思いました」と、明かしている。
久しぶりに是枝監督と撮影をともにした広瀬は「是枝監督の撮影の時はいつも、その場で感情を作るような感覚なので、力を入れすぎることもなく、リラックスできました。ありのままという感じですね」と、話しながら「屋上のシーンの時に、監督から『音を聞いてみたりして下さい』と言われたんです。その時に『音を聞くかぁ…是枝監督っぽいなぁ…』と思いました」と振り返っていた。
同CMは、27日より全国放送される。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
『万引き家族』(18年)で日本人として21 年ぶりに『第71 回カンヌ国際映画祭』最高賞のパルムドールを受賞し、『第91 回アカデミー賞』外国語映画賞にもノミネートされ、いまやグローバルな注目を集める是枝監督。そんな監督の活躍に広瀬は「いやー、本当にすごすぎて、またこうしてCM でご一緒できるなんて、なんてぜいたくなんだ!と、改めて思いました」とにっこり。
「異次元の世界にいらっしゃる監督をみると刺激的ですし、カッコいいです! でも、いつお会いしても初めて会った時から印象が全く変わらないのです。会うだけで何か安心感を得られ、演じるという事をリセットしていただける気分になるんです。本当に心強いお父さんのような存在です」と、興奮気味に語っていた。
是枝監督も「いつもCMの仕事はスケジュールの問題などでなかなかお受けできないのですが、広瀬さんが出演ということで引き受けました。CMで等身大の彼女の二十歳の姿が素直に出ればいいなと思いながら撮影していました」と、今年成人を迎えた広瀬のありのままを映像に残すことにモチベーションを見出していたよう。
解禁された映像では、earth music&ecology の店内を歩きながら、洋服や小物を見て回る広瀬が映し出され、一着の白いワンピースが目に留まると、フィッティングへ。「顔が見えなくてもつながっている感じや、目に入ったものだけじゃないという意識は、むしろ自分にありたいなと思う」という広瀬の言葉に乗せ、画面はいつしかバングラデシュにあるearth music&ecology の工場に切り替わる。
そこで働く人々の姿をとらえながら、カメラは広瀬と同年代の女性アイーシャさんにフォーカス。歌番組やインド映画が好きと微笑みながら話すアイーシャさん。最後は、先ほどの白いワンピースを着用した広瀬が再登場。その横顔は、何かを感じ取ったかのようにも見える。お互いを知るはずもない遠い異国の地に住む2人が、一着の洋服を通してお互いを想い合う“奇跡”が、自然に、軽やかに表現されている。
■「是枝監督っぽいなぁ…」と感じた演出とは?
20周年を迎える同ブランドでは、この新CMからブランドメッセージとして「エシカル」を発信。「エシカル」とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞で、「人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたもの」を選んで消費することを「エシカル消費」と呼ぶなど、注目されている概念だ。
広瀬は「服を選ぶ時、今まではただ好きかどうか、感覚だけで考えていました。好きかどうかだけではなく意識して別の観点から服選びをすると、気づけなかった事を知る機会になるのではないかな、と思いました」と、新CMに込めた想いを語っている。
是枝監督も「エシカル」というブランドメッセージに共感した一人。実際にバングラデシュの工場で働く女性の姿を入れ込んだアイデアについて、「CMの趣旨がすごく明快でメッセージがあってすごくいいなと思ったのですが、“エシカル”というメッセージを映像で表現するのにどうしたら良いかと考えました。そこで“この服は一体誰の手で作られているのか?”ということを具体的な画で見せようと思いました」と、明かしている。
久しぶりに是枝監督と撮影をともにした広瀬は「是枝監督の撮影の時はいつも、その場で感情を作るような感覚なので、力を入れすぎることもなく、リラックスできました。ありのままという感じですね」と、話しながら「屋上のシーンの時に、監督から『音を聞いてみたりして下さい』と言われたんです。その時に『音を聞くかぁ…是枝監督っぽいなぁ…』と思いました」と振り返っていた。
同CMは、27日より全国放送される。
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2019/02/21