今月8日に自身のSNSで現役引退を表明した女子レスリングの吉田沙保里さん（36）が10日、都内で引退会見を行った。会見の最後のあいさつで、これまで応援してくれたファン、取材してきた報道陣に感謝の言葉を述べた。

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　40分以上におよぶ会見の最後にマイクを握った吉田さんは「本日はありがとうございました。たくさんのマスコミの方に取材・報道していただき、吉田沙保里とレスリングを知っていただくことができました。感謝しております。そして、今まで応援してくださった国民の皆さん、ファンの皆さん、本当にありがとうございました」と思いを伝えた。

　そして、「第2の人生を明るく笑顔で元気に頑張っていきたいので、次の吉田沙保里も応援していただけたらうれしいです」と明るい表情で呼びかけた。最後は母の幸代さんから花束を渡され、2ショット撮影で引退会見を締めくくった。

　33年もの現役生活に終止符を打つ引退会見だったが、自分のなかではっきりと決断できたからか、吉田さんは常に明るい表情で話し、ときには笑顔も見せた。寂しそうな雰囲気や涙は一切なく、「笑顔でいることが好き」という吉田さんらしい会見となり、終了後には報道陣から大きな拍手が送られた。

　SNSではこれまで獲得した多数のメダルの写真とともに「この度、33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断いたしました」と発表。「ここまで長い間、現役選手として頑張ってこれたのも沢山の方々の応援とサポートのおかげです。みなさん、本当にありがとうございました」と感謝をつづっていた。

　2002年にシニア世界選手権で初出場にして初優勝。その後、世界選手権では13連覇を成し遂げた。五輪では04年アテネ、08年北京、12年ロンドンと3連覇を達成し、「霊長類最強女子」の異名で知られる。12年には国民栄誉賞を受賞した。
「第2の人生も明るく笑顔で元気でいきたい」と語った。

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