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タイムマシーン3号、中堅芸人ゆえの苦悩 単独ライブに秘めた思い

 「東京アナウンス学院のお笑いクラスで、40人中38人がコンビになった状態で、先生から『じゃあ、お前とお前』って無理やり組まされたんです。余り者同士で、消去法で“組まされた”っていう感じで、どこかで解散するだろうと思っていました(笑)。最初の頃は、何かずっと気まずかった記憶があります」。こう語るのは、関太(39)と山本浩司(39)によるお笑いコンビ・タイムマシーン3号。決して理想的ではなかった出会いから、今年でコンビ結成18年を迎えた。子どもから大人まで幅広い世代から笑いを取っている2人の挑戦と、知られざる苦悩に迫った。

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 コンビとしての歩みをはじめてから、しばらくは「ライブに出るために組んでいる」という後ろ向きな思いを抱いていた2人だったが、山本は「人気がとにかくなかったんですよ。それで泥臭くやっていたら、笑いは何となくきていたので、やめるにやめられなかったですよね。毎回スベっていたら、たぶんやめていましたね。その時から、器用に当て方を知っていたというか。1位は取れないけど、2・3位くらいの位置で最下位にならないみたいな状態が続いていて。結局やっていることは、今と変わらないですね」と振り返る。

 結成からしばらくして、さまざまなコンテストに出場していく中で「三振かホームランか」という“尖った”笑いを志向したこともあったいう。「18年くらいやっていますから、迷った時期がいっぱいありますよね。毒づいてみようかなとか、尖ったことしか言わないようにしようとか思ったこともありましたけど、結局、今はスタート地点と同じところにいます。なかなか本質は変わらないものですね。今が自然なのかなと。今から関が女の子に大人気になることもないし、山本に華が出るわけでもないので(笑)」(関)。

 あらゆる層に対応した笑いを届けることについて「我々はいい意味ですごくブレるので、子ども、若い男性・女性とかに合わせてやらせてもらいます」と語る関に続いて、相方の山本がその理由を語る。「わからないってつまらないよりも嫌だなと。理解してもらった上でつまらないはしょうがないんですけど、理解もされなくて笑いがないってけっこうしんどい。スベる以上のことが起こるので、わかりやすい方がいいかなと思ってやっています。それが良くないと言われることもあるので、一長一短ですよ」。

 視聴者の審査が反映される2012年の『オンバト+ 第2回チャンピオン大会』(NHK)、16年の『笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI』(フジテレビ)では王者に輝いた。2013年8月には、ダチョウ倶楽部土田晃之有吉弘行劇団ひとりといった売れっ子芸人を数多く擁する太田プロダクションに移籍。その直前に、同事務所に所属している前田敦子の楽曲が「タイムマシンなんていらない」であったことから、芸人として“オイシイ”スタートを切った。「僕らのためにそこまでしてくれるとは思いませんでした(笑)。これは本当ですけど、それがきっかけでいろいろな番組とかにも呼んでいただけるようになりましたし、あそこくらいから秋元康さんに似ているというのも話題になりだしたので、本当にありがたいです」(関)。

 順風満帆な歩みを進んでいるように見えるが、キャリアを重ねてきた中堅芸人だからこその苦悩もある。「僕ら世代のゴールデンMCは決まった感があって、オードリーとか辺りなのかなと思うので、そこと戦ってもなかなかなのかなという気はしています。サンドウィッチマンさん、ナイツさん、中川家さんといったネタ番組に必ず呼ばれる上のランクには行けなかったので、僕らはやっぱり戦っていかなきゃいけないです」(山本)、「コンテストものを卒業することになった中、最低限チャンピオンとっているみたいな人たちもまだまだ現役でやっているので、そこで結果を出していかないといけないなという思いはあります」(関)。

 テレビで戦っていく時の“武器”になる大切なネタをおろす場所が単独ライブ。来年1月12日、13日の2日間にわたって東京・全電通労働会館で『餅』を開催する(太田プロオフィシャルファンサイト:12月1日 10:00〜10日、一般発売:12月15日 10:00〜)。「昔は個々でネタを作っていたんですけど、今は2人で集まってファミレスでやっています」(山本)「前回からどれくらい行っているのかつけてみたんですけど、前回は36回で、今回はまだ本番まで1ヶ月半ある時点でそうなので、50回は超えてくると思います。やっぱり、同じところばかりだとご迷惑なので、都内のいろんなファミレスを探して…。だから、ちょっと盛り上がっていると思います」(関)。

 インスピレーションで決めた『餅』というタイトルだが、その言葉には期せずしていろいろな思いが乗っかっている。「粘り強く頑張ろうっていう意味もありますし、同じものなのに、形を変えて、いろいろ楽しめるという感じでいきたいなと。同じ漫才なんだけど、ずんだがあり、桜餅があり、柏餅がありっていうように変化を楽しんでもらいたいですね。お正月でも餅は絶対に外さないんです(笑)。当たり前になっていて、あんまりありがたさを感じないかもしれないですけど、そこに気付いてという思いを込めて、腹持ちいいネタを作っていきたいと思います(笑)」。タイムマシーンが時空を越えていくように、世代を越えて愛されている2人のネタの最前線が単独ライブで堪能できる。



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  • タイムマシーン3号 (C)ORICON NewS inc.
  • タイムマシーン3号 (C)ORICON NewS inc.
  • タイムマシーン3号 (C)ORICON NewS inc.

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