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大原櫻子、音楽も役者業も好き「どっちも自分」

 映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013年)でヒロインの座をオーディションで勝ち取り、女優&CDデビュー以降、映画、ドラマ、舞台、音楽活動と幅広く活躍する大原櫻子(22)。現在は『メタルマクベス』の舞台に立ち、2019年には戸田恵梨香と映画『あの日のオルガン』にW主演する。多忙な日々を送る大原はORICON NEWSのインタビューで役者/歌手両面の活動を振り返り、「どっちも自分。でも、共通していることとしては、“演じてる”という感覚」と話す。

大原櫻子が役者業、歌手活動を語る

大原櫻子が役者業、歌手活動を語る

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■1曲ずつ“主人公”を変えて歌っている

――表現することに興味を持ったのはいつからですか?

【大原】小さい頃から歌うことが大好きで、常に何か口ずさんでいるような子どもでした。歌を仕事にしたいと思っていたというよりは、日常的に身の周りにある感覚でしたね。お芝居に興味を持ち始めたのは、小学校2年生くらいの頃。映画『ハイド・アンド・シーク』に出演していた女優のダコタ・ファニングの演技がとにかくすばらしくて! 映画館で観ていたんですけど、惹き込まれすぎて、逃げてほしいシーンでは立ち上がって「逃げて!」って叫んじゃったくらい(笑)。同じ年代の女の子が、こんなに人の心を動かしている。私もいつか同じことをしてみたいと、一気に演技に興味を持ちました。

――小さい頃から当たり前にあった音楽と演技の両軸で活動されているのも、大原さんのなかでは自然な流れなんですね。

【大原】そうですね。でも、実は音楽でも演じている感覚があって。一曲ずつ歌う“主人公”を変えています。この歌の主人公は男の子なのか、女の子なのか。何歳くらいでどんな性格なんだろう? どんな気持ちなの? って、歌から妄想を膨らませて、役を作って歌っている感じなんです。

――音楽でも「演技」している、と。それはデビュー当時からですか?

【大原】はい。もしかしたら私自身、すごく恥ずかしがり屋な性格だからかもしれない。自分ではないフィルターを通すことで、自分の中の全感情を爆発させられるんです。『だって自分じゃないんだもん』と思えて、人前でも恥ずかしさがなくなっていきます。そのフィルターが「演じる」ということなのかもしれないです。でも、小さい頃はやんちゃで家族に「うるさくらこ」って呼ばれていたので(笑) 表現すること自体は好きなんでしょうね。

――役者として、そして歌手として「演技」するときには心がけていることは?

【大原】お芝居も歌も“言葉”があって初めて伝わるものがあります。私はメロディーよりも歌詞やせりふに心を動かされるタイプ。だからこそ、言葉の重要性を感じていますし、一言一言大切に伝える役割なんだなと思っています。お芝居でも、脚本でわからない言葉があればとことん調べます。脚本家さんに聞いても納得できなかったときには、図書館に数日通いつめたり。映画『あの日のオルガン』の撮影では、保母さんの役を演じていて、実際に保母体験をさせてもらいました。とにかく自分のなかで納得しないと気がすまないというか、前に進めないんです。

■人生で傷ついたことのない私ができること

――ここまで演技にのめり込むようになった転機は?

【大原】演出家・小川絵梨子さんの「ファン・ホーム」という舞台です。絵梨子さんは海外の演技のメソッドを勉強されている方で、以前から尊敬していた演出家さんでした。

本番直前の稽古で、私が怒りを爆発させるシーンがあって。私なりに一生懸命やっていたんですけど、絵梨子さんに「もう一回、はい、もう一回」って何度も何度もNGを出されて。絵梨子さんからは「あなた人生で傷ついたことないでしょ」とも言われたんです。「私のことなんもわかんないくせに!」ってすごく傷つきますし、怒りますよね。その怒りの感情をぶつけながら台詞を言ったら、「最低でもそれ!」って。

傷ついた一方で、ぐさっと刺さって。そこからお芝居への向き合い方が変わったんです。
経験が足りない自分なりに、それを越える本気さや熱量で向き合わなきゃいけない。やっぱりどこか自分でも気づいてない恥ずかしさや甘えがあったんだと思います。

――音楽が演技に活きていることもありますか?

【大原】もちろんあります。人とのコミュニケーションはリズムがあって、そのキャッチボールのテンポ感が一番大事だと思っています。舞台なら特に大事で、せりふも歌ってる感覚に近いのかもしれない。音楽の経験があるからこそ、それは実感できましたね。

――今後「表現者」大原櫻子として、挑戦したいことは?

【大原】音楽も役者業も好き。だけど、いまは演じることに比重を置きたい時期なのかもしれないです。体動かすのが好きで、今回の『メタルマクベス』の舞台で、腹筋が割れてきてるんですけど(笑) そういった変化も面白くて。次はアクションなんかもやってみたいですね。大学では映画学科で映画を学んできたので、映画には引き続き挑戦していきたいとも思っています。

――では、最後にファンに向けて一言お願いします。

【大原】これからまた新たな気持ちでいろいろなことにチャレンジしていきたいので、応援よろしくお願いします。12月からファンクラブサイトがガラリと変わるんですけど、より皆さんとの交流できる時間を増やしたいと思っています。伝える量も、触れ合う時間も親密になったらいいなと。引き続き、楽しみにしていてください!

(文/武田鼎+FIREBUG)

■大原櫻子プロフィール
2013年、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインとして女優&CDデビュー。15年大みそかには『NHK紅白歌合戦』に初出場するなど、映画、ドラマ、舞台、音楽活動と多岐にわたって活躍する。日本大学藝術学部映画学科卒業。今年10月1日付で個人事務所設立を発表した。

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