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若者のカリスマだった山本“KID”さん 早すぎる死去に悲しみの声が相次ぐ

 がんで闘病中だった格闘家の格闘家の山本“KID”徳郁(のりふみ)さんが18日、死去した。41歳。多くの若者を熱狂させた“カリスマ”の早すぎる死去に、ネット上では驚きと追悼の声が続々と寄せられた。

山本“KID”徳郁さん (C)ORICON NewS inc.

山本“KID”徳郁さん (C)ORICON NewS inc.

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 KIDさんが闘病を告白し、最後の投稿となったインスタグラムには、死去のニュース直後からコメントが殺到。「KIDさんはみんなの心の中に生き続けています」「人の訃報でこんなに体の力が抜けてしまったのは初めてです…」「本当にたくさんのこうふんとかんどうをありがとうございました!」「大好きでした。天国でも戦ってください!」と早すぎる旅立ちを惜しむ声が途切れなく書き込まれている。

 姉に山本美憂、妹に山本聖子とレスリング一家に生まれたKIDさん。自身も幼少期からレスリングに取り組み、2001年に格闘技「修斗」でプロ格闘家としてデビューした。知る人ぞ知る選手だったが、04年に参加したK-1のリングでの鮮烈なデビュー戦KO勝利で、一気に世間にもその名は広まった。

 同年大みそかに行われた、当時人気絶頂だった魔裟斗との試合は日本中の注目を集め、KIDさんの人気も大ブレイク。小柄ながら鍛え抜かれたボディ、危険な匂いを感じさせるフェイス、カラダに刻まれたタトゥー、「俺は格闘技の神様の子」「カッコよすぎる、俺」などインパクトのある発言、美人モデルとの結婚など、カリスマとして若者から熱狂的な支持を集めた。

 リング上でも圧倒的な強さを発揮し続け、06年5月の宮田和幸戦では「跳び膝蹴りで4秒KO」し、多くの人々の度肝を抜いた。リング上で順調な活躍を続けながら、06年にはかねてからの夢だったレスリングでのオリンピック出場を目指し、07年に天皇杯全日本レスリング選手権に出場。予選敗退で五輪出場の夢はかなわなかったが、現在の立場に満足せず挑戦する姿に大きな反響が寄せられていた。

 ファイターとしての最後の試合は、2015年3月のUFCでのロマン・サラザール戦。それ以降はリングから遠ざかっていたが、“生涯現役”のままだった。

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