秋元康氏がプロデュースする「劇団4ドル50セント」に所属する湯川玲菜（17）がインターネットテレビ局「AbemaTV」と名古屋のテレビ局「メ〜テレ（名古屋テレビ放送）」が共同制作する連続ドラマ『星屑リベンジャーズ』（AbemaTVは毎週月曜、後11：00、メ〜テレは毎週火曜、深0：55）で初の連ドラに挑戦している。新川優愛、生駒里奈という先輩の温かい支えもあり、現場は楽しいという。

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■愛されスマイルで妹のような存在に　ドラマ出演は舞台にも好影響

　同ドラマは、“夢”と“セルフプロデュース”をテーマに、新川演じる主人公・楠木春が、全てを失いながらも男性アイドルグループ5人組をプロデュースして芸能界をのし上がっていく様子を描く“痛快サクセスストーリー”。春が譲り受けることになった芸能事務所・クリークプロモーション社員で、ともにアイドルをプロデュースしていくことになる間野あかりを生駒が、クリークプロモーションが入るレンタルオフィスの受付・遠藤愛を湯川が演じている。

　同作が湯川にとって初の連ドラとなる。今の心境について「最初に聞いたときは初めての連ドラということで緊張も不安もありました。でも、楽しみでもあったので頑張ろうと」と話す。役作りについては「変わり者の役と聞いていた。どういう風に演技したらいいかを監督さんに聞いたら『愛ちゃんは明るくて元気な役でいいよ』って言われました。自分はおっとりとした感じで、はしゃぐ方ではないんですけど、はっちゃけました」と笑顔を見せた。

　現場の雰囲気については「撮影の直前まで仲良く話しています。休憩時間も楽しいです。でも、撮影が始まるとガラって変わりますね」とした。現場では秋元氏にプロデュースされたという共通点がある生駒、そして主演の新川に助けられているそう。「新川さんも生駒さんも妹のように扱ってくれています。監督にイジられたときに生駒さんが『純粋な子なんだから、冗談はやめてくださいよ！』って言ってくれたりしました（笑）」と感謝。「みんな、仲良くしてくださってます」と慣れないドラマの撮影現場も周囲の支えで楽しいという。

　また、劇団では週末定期公演Vol.2『夜明けのスプリット』に出演している。こちらはボウリング部の部長の三回忌で集まり、弔いボウリングをすると、だんだんと死の真相が見え始め…、といった内容となっている。登場する全員が、どこか闇を抱える舞台で愛は対照的だが「この現場に来ると、みなさんがあいちゃんになれる雰囲気を作ってくださる。すごく、ありがたいです。私は、これでいいんだっていう感じで演じられますね」。

　ドラマに出演することで舞台にもポジティブな結果が出ているという。「ドラマと舞台はやっぱり違います。ドラマでは時間をかけて気持ちを作って、演技の基礎を思い出させてくれた」と影響を明かし「私は気持ちをしっかり作らないと、せりふが変になっちゃうんです。ドラマで、そこをしっかり意識できるようになりましたね」と振り返った。

■同世代の活躍が刺激に　夢は新人女優賞「ステキな賞だと思う」

　役者を目指した理由は幼少期の経験からだ。「小さい頃、小学校3年生ぐらいですかね。NHKを見ていて、自分と同じぐらいの子どもが出ていたんです。歌ったりしていて、すごいなと思った。テレビっ子で外で遊ぶというよりはテレビを見ていた。それで自分も出てみたいと思ったんです」。友人とオーディションを受け、最終的に劇団4ドル50セントに所属した。

　「1番、最初のお仕事がハウス食品の『わたしクリームシチュー』というWEBのCMだったんです。せりふも、すっごく長かった。覚えるのも苦手で、2日間の撮影も押しちゃったんです。『もうダメだ』って泣いたりも…。でも、終わってからの達成感はすごかった。周りの人にも助けてもらった。それが私の第1歩。もっと成長して、もっといい作品を作りたいと思えるようになりました。前を向けるように、もっと頑張ろうって思えました」。演じることの喜びを覚えた瞬間だった。

　今は劇団をさらに有名にすることを目指す。「28人いるんですけど個々の活動も頑張りながら、劇団も有名にしようと頑張っています」。目標とする存在については「新川優愛さんも演技を見ていて、さすがだな、すごいなって思う。CMにも出ててかわいいし、生で見てもかわいい」と尊敬の眼差しを送りつつ「広瀬すずさん、山田杏奈さん、浜辺美波さんも憧れています。同い年ぐらいの方が活躍しているのを見ると刺激になりますね」。

　映画の出演という目標も持つ。「成長して夢を叶えるような物語をやってみたいです。見ている方に勇気を与えるような」とし「おこがましい気もするんですけど新人女優賞って、すごくステキな賞だと思う。いつかは取ってみたいですね」とはにかんだ。