2013年にロックバンド・SOPHIAの活動を休止し、現在はバンド「MICHAEL」のボーカル、俳優としても活躍する松岡充が27日、都内で行われた人気漫画『るろうに剣心』の舞台「浪漫活劇『るろうに剣心』」の製作発表記者会見に出席。主人公・緋村剣心を演じる早霧せいな、神谷薫役の上白石萌歌らキャストと共に舞台衣装に身を包み意気込みを語った。

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　1994年に週刊少年ジャンプで連載がスタートし、シリーズ累計発行部数6000万部を超えた同作は、96年にテレビアニメ化、2012年に実写映画化、2016年に宝塚歌劇団が初めて舞台化。前回の舞台で剣心を演じた早霧は昨年7月に宝塚退団後、再び剣心役を務め、松岡は舞台版のオリジナルキャラクター・加納惣三郎を演じる。

　原作ファンだという松岡は、95年にSOPHIAでデビューし、翌年同作のアニメが放送された事を振り返ると「テレビアニメの主題歌やりたくて、JUDY AND MARYとかSIAM SHADEはできたんですけど、SOPHIAでは出れなくて」と冗談交じりに大ヒットを羨んだが、98年の放送終了からちょうど20年経っての舞台版での出演に「こんな形で出れるとは」と感激していた。

　2年ぶり2度目の剣心を演じる早霧は「私にとって、とても大切な作品。男性キャストのみなさんがいる中で男役を演じるのはどうなのか正直悩みましたが、人を演じるという意味では変わりはないんじゃないかと思った」と宝塚時代とは異なる難しさを吐露。「強さ明るさ優しさをメリハリを持って、ミュージカルナンバーに負けないように、緩急を持って演じたいと思います」と意気込んだ。

　舞台となるのは明治11年の東京、薫風の章。血に染まった剣を封印し、逆刃刀を手に流浪人となった男・緋村剣心と「人を活かす剣」を信じる真っ直ぐな瞳の少女・神谷薫が出会う。人を守りたかった少年が、なぜ人斬り抜刀斎という修羅となったのか。その男がなぜ不殺の流浪人となったのか。大切な人たちと出会いながらも、罪の答えを探す剣心の苦しみは続く…。幕末の動乱を生き抜いた者達の、新たな戦いを始める姿が描かれる。

　斎藤一役を廣瀬友祐、四乃森蒼紫役を三浦涼介、武田観柳役を上山竜治、相楽左之助に植原卓也、高荷恵役に愛原実花、剣心の影役に松岡広大を起用。脚本・演出を小池修一郎氏、音響監督を太田健氏が担当する。

　同舞台は、東京・新橋演舞場で10月11日〜11月7日、大阪松竹座で11月15日〜24日まで上演される。

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