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「スター・ウォーズ」のニューヒーローが来日 「トマト」で笑いを誘う

 「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)に主演する米俳優オールデン・エアエンライク(28)とロン・ハワード監督(63)、劇中のキャラクター・チューバッカ(190)が11日、都内で来日記者会見を開いた。映画は、ハリソン・フォードが演じた、シリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロがまだ何者でもなかった若き日の大冒険を描く。

(左から)チューバッカ、オールデン・エアエンライク (C)ORICON NewS inc.

(左から)チューバッカ、オールデン・エアエンライク (C)ORICON NewS inc.

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 初来日のオールデンは、9日に到着し、10日、11日と雨に降られてしまったが、「非常に素晴らしい時間を過ごせています。皆さんに親切にしていただいていますし、食事もおいしいです。昨夜は何もついてないトマトをいただいたんですけど、それが本当においしかったです」と、にっこり。生トマトを食べたのだと思われるが、思いがけないコメントで会場の笑いを誘っていた。

 会見でオールデンは、チューバッカの通訳としても活躍。身長7.3フィート(約223センチ)のチューバッカのために特大サイズのマイクが用意されていたのだが、彼はウーキー語しか話せない。なぜかウーキー語ができるハン・ソロを演じたオールデンが、劇中さながらにトランスレーション。はじめのあいさつでは「チューバッカは、大好きな日本で、皆さんにお会いできてうれしい。フラッシュが多いけど大丈夫だよ、と言っていました」と、抜群の即興力をみせた。司会者から映画の見どころを聞かれた時のチューバッカの短い雄叫びを「オールデン(ハン・ソロ)と仕事しているところ」と訳して照れる姿も微笑ましかった。

 そんなオールデンだが、本作では通算6回ものオーデションを重ね、約3000人もの役者の中から役を勝ち取った。「スター・ウォーズ作品に参加するということは、期待もされるが、批判もされる。どんな作品にもプレッシャーはあるものですが、より重く感じていたと思います。役者として求められていることに集中して、責任を持って望み、最善を尽くすしかありませんでした。ですが、スター・ウォーズの世界の一部になれたことは、とても光栄なことですし、素晴らしい経験になりました」と語り、ミレニアム・ファルコン号を操縦するシーンの撮影は「究極のディズニーランドのアトラクションのようだった」と例えた。

 若き日のハン・ソロを演じにあたっては、シリーズ第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)に初登場してから、『エピソード5/帝国の逆襲』(80年)、『エピソード6/ジェダイの帰還』(83年)、そして『フォースの覚醒』(2015年)まで、ハン・ソロを演じたハリソン・フォードから直にアドバイスを受けていたという。

 「幸いなことに、彼のプライベートジェットに乗せてもらい、励ましの言葉をもらいました。必要なことは全て教えてもらったが『内容については口外するな』と言われているんです(笑)。ハリソンも作品を観て、気に入ってくれたようだったのでうれしく思っています。それは、この映画に携わった者たちにとって一番な重要なことでした」。

 米ロサンゼルス出身のオールデンは、中学・高校時代から学生映画の監督や演技を経験。フランシス・コッポラ監督の半自伝的映画『テトロ 過去を殺した男』(2009年)で、テトロの異母弟ベニーを公演し、映画デビューを飾る。続いて同監督の『Virginia/ヴァージニア』(11年)にも出演。パク・チャヌク監督の『イノセント・ガーデン』(13年)、ウッディ・アレン監督の『ブルージャスミン』(13年)などに出演後、コーエン兄弟が監督した『ヘイル、シーザー!』(16年)で西部劇スターのボビー役を演じて注目を浴びた。最前線で活躍する監督たちの作品で存在感を示しながらキャリアを重ねてきた。

 本作のハワード監督も、『ビューティフル・マインド』(01年)でアカデミー賞監督賞・作品賞を受賞し、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ全3作なども手がける結構なヒットメーカー。そのハワード監督が、会見の最後に「もう一つだけ」と言わんばかりに語ったのはオールデンの仕事ぶりへの賛辞だった。

 「『ハン・ソロ』は僕にとって25本目の長編映画になります。これまでたくさん映画の現場を経験してきましたが、オールデンには感服しています。『スター・ウォーズ』はそもそもが複数のキャラクターをメインに描いてきた群像劇ですが、『ハン・ソロ』はひとりのキャラクターに寄った、スター・ウォーズ映画史上初めての作品なんです。オールデンはすばらしいプロフェッショナリズムで、今回の挑戦を受けて立ってくれました。その姿に撮影中ずっと感銘を受けていましたし、リスペクトと感謝の念でいっぱいです」。

 会見にはゲストとして、歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)が登壇。オールデンに、2014年9月に南座で主演した公演『壽三升景清(ことほいでみますかげきよ)』の悪七兵衛景清の「隈取り」(高度な染色技術で忠実に再現したもの)をプレゼントした。海老蔵は日本語吹き替え版で、ハン・ソロとチューバッカが初めて出会う運命の瞬間に立ち会うストームトルーパーの声で“カメオ出演”することが発表されている。

関連写真

  • (左から)チューバッカ、オールデン・エアエンライク (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)チューバッカ、オールデン・エアエンライク、ロン・ハワード監督、市川海老蔵 (C)ORICON NewS inc.
  • チューバッカと触れ合う市川海老蔵 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)チューバッカ、オールデン・エアエンライク (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席した(左から)チューバッカ、市川海老蔵 (C)ORICON NewS inc.
  • 『スター・ウォーズ』エピソードを語った市川海老蔵 (C)ORICON NewS inc.
  • 悪七兵衛景清の「隈取り」をプレゼント (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席した(左から)チューバッカ、オールデン・エアエンライク、ロン・ハワード監督、市川海老蔵 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席したロン・ハワード監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席した(左から)チューバッカ、オールデン・エアエンライク、市川海老蔵、ロン・ハワード監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席した(左から)オールデン・エアエンライク、市川海老蔵、ロン・ハワード監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席した(左から)オールデン・エアエンライク、ロン・ハワード監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席したロン・ハワード監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に出席したロン・ハワード監督 (C)ORICON NewS inc.

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