お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世が5日、都内で行われた『一発屋芸人列伝』刊行記念イベントに出席。一発屋会の創始者であるレイザーラモンHG、に一発屋界を代表して山田が感謝した。

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　本書は“一発屋の山田が一発屋にインタビューする”をコンセプトに執筆され、第24回・雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞、発売前から重版も決定した話題作。イベントに参加したHG、ジョイマンから「先生」と声掛けされると、山田は「みなさんのおかげでございます」と頭を下げた。

　執筆のきっかけとなったのはHGだそうで、山田は「背中を押してくださった大先輩」と感謝の言葉を口にした。そして「一発屋のみなさんの芸はすごいんです！ みんな、面白い！ 才能があるんです！」と力説した。一方でHGに対して「リスペクトしている先輩。すごく立派な人って書いたら笑いにくくなるんじゃないかと心配した」と不安もぽつり。するとHGは腰振りをしながら「こんな男を真面目で律儀って言われたら」と笑っていた。

　また、一発屋界の“団体作り”はHGが行ったという。山田は「一発屋総選挙などのイベントをしたり、一発屋会の組織作りはHGさんがしてくださった。我々は心のセーフティーネットと呼んでいる。一発屋になって、少し苦しむ葛藤の時期があっても、その後に一発屋会がある。これからの一発屋の子は楽ですよ〜」と、一発屋を代表して感謝の言葉を並べた。

　「天狗になるな」というような一発屋マニュアルもあるそうで、HGは「そういうことは次に来る一発屋に教える」ときっぱり。山田は「もうすぐNPO法人になると思う」と“非営利団体”化を宣言し「我々は無償でやってますから」と話していた。

　一発屋の条件も語った。一方的な一発屋認定はしないそうで、あくまで芸人からの“自首”を待つという。HGは「最近では、とにかく明るい安村くんが自首してきました」と明かし、「派手な衣装を着てる」「肌の露出が多い。変な髪形」「ドン・キホーテで衣装を売られる」など一発屋あるあるを語り、報道陣を笑わせ続けていた。

　一発屋会の創始者でよしもと支部長がHG、会長はダンディ坂野が務めている。