第8回『東宝シンデレラ』(2016)オーディションでグランプリを受賞した福本莉子(16)がミュージカル『魔女の宅急便』で主役のキキを務める。昨年の同舞台で初めてミュージカルを観劇したこともあって「うそでしょ」と驚く抜てきも福本は「自分らしいキキを演じていけたら」と意気込んだ。
■「自分らしいキキを演じられたら」 ジブリアニメのミュージカルに挑戦
『魔女の宅急便』は、作家・角野栄子氏原作の児童書は1982年〜2009年の27年間にわたって執筆され、全6巻の人気作。1989年にスタジオジブリの宮崎駿監督によってアニメーション映画化され、大ヒットして有名に。2014年には実写映画化、16年には英ウェストエンドで舞台化された。昨年、上白石萌歌が主演し、上演された。
福本は主演の話を聞いたときを振り返り「『うそでしょ』って思いました。初めて見たミュージカルが去年のこの『魔女の宅急便』だった。そのときは普通にお客さんとして先輩である上白石萌歌さんを見て、すごく面白くてかわいらしいキキだなって思って見ていたんです。今回、こういうかたちで出られるのはうれしいです」と笑顔。一方、「その半面、結構、不安もある。舞台が何もかも初めてなので」としつつも「今は発声練習からやっています」と気を引き締めていた。
もちろん、ジブリ映画でも知っている作品。『魔女の宅急便』の印象について「どの世代の方も好きで、みんなが知っている物語。キキちゃんは好奇心旺盛でかわいらしい女の子っていうイメージですね」と語る。そんなキキを演じるにあたり「自分の性格とは違うんですけど、その部分も出しつつ自分らしいキキを演じていけたら」と力を込めた。
一方、ミュージカル版の『魔女の宅急便』については「キキがより13歳の活発な女の子という感じ。最初のせりふの『ただいま〜』がすごく印象的。最初のひと言は大事だなと思います」と違いを説明した。
自身の13歳のころを振り返ってもらうと「お友達といっぱいしゃべってました。部活もやっていたので、結構、走り回ってましたね。今よりは体力あったと思います」と笑った。キキと似ている部分については「演出家の方に言われたのは『自分をしっかり持っているところ』と言われました」とした。
衣装もジブリ映画にそっくりに仕上がった。「ウイッグがすごくかわいいんです。思ってたよりも自然でした。あんなに大きなリボンを付けたのもの初めてですし、実はつけまつげも初めてしたんです。すごくテンションが上がりました。つけまつげにひたすら感動してました(笑)」。初舞台で歌にも挑戦するが「普通の歌だと裏声で歌うんですけど、ミュージカルだと話すように歌うというのもあって、地声で高いところまで出さないといけない。それが難しいですね」と口にした。
■初映画はドキドキの連続 先輩・浜辺美波との共演は「勉強になりました」
舞台だけでなく、映画にも出演する。『のみとり侍』(公開中)では長屋の住人の娘・おみつを演じた。読み書きを無償で教えてくれる斎藤工演じる佐伯友之介に密かに恋心を抱く役柄。これが映画初出演で「自分が出てくるタイミングがわかっているので、すごくドキドキでした。内容もあまり入って来なかったです」と苦笑。一方、「エンドロールに名前が載っていて、すごく感動しました」と初めての経験ににっこり。
京都・太秦にある東映撮影所では時代劇を経験。「『のみとり侍』は元の肌の色より汚しをしているんです。ずっと現場では汚れているので、朝、阿部寛さんに『おはようございます』ってごあいさつしたら『気づかなかったよ、白いから』って言われましたね(笑)」と撮影を満喫した。
幸田もも子氏の少女漫画を実写化する映画『センセイ君主』(8月1日公開)では事務所の先輩である浜辺美波演じるちょっぴりおバカなパワフルヒロイン・佐丸あゆのクラスメイト・夏穂を務める。「『モテ女』という設定があって女子力も高い。佐生雪さん演じる詩乃ちゃんと2人で先生を誘惑するけど相手にされない役です」と演じた役を語り「事務所の先輩である浜辺美波さんとおしゃべりができて、演技も間近で見れた。すごく勉強になりました」と浜辺との初共演を語った。
歌手や女優などマルチな活躍をしていることもあり、目標を明確には定めていないが今は女優業が楽しいという。「いろいろやらせてもらっている中でお芝居をするのが楽しいなって思います。映画やドラマにもいっぱい出られるようになりたいです」と胸を膨らませる。
■夢はカンヌのレッドカーペット「1度は歩いてみたいですね」
「今は『魔女の宅急便』を成功させたいという気持ちが強いですね」と並々ならぬ覚悟で臨む。その先について聞くと「映画祭で賞をもらえる女優さんになりたいですね。海外の映画祭、カンヌ国際映画祭とかのレッドカーペットを1度は歩いてみたいという思いはありますね」と大舞台への憧れを口にした。
いくか来るかもしれない夢の場所へ向け、努力を続ける。大阪在住で東京との間を往復する日々だが充実感をにじませながら「毎日、何かしらやることがあって、それをやっているのが楽しいですね。完成した作品を見て、いろいろ楽しかったことを思い出したり、舞台のけいこだったら『きょうはうまくいったな』とか、そういうことで充実感した気持ちになりますね」と苦にならないという。
本作の演出陣は出演者に合わせた演出をする手法という。福本は「去年とは全く違うものを見ることができると思う。中間テストもあるんですけど、今は『魔女の宅急便』しか見えてないです(笑)。本当に頑張りますよ!」と元気いっぱいに意気込んだ。
ミュージカル『魔女の宅急便』の東京公演は新国立劇場で6月15から24日まで、大阪公演はメルパルクホールで7月4、5日に上演される。
■「自分らしいキキを演じられたら」 ジブリアニメのミュージカルに挑戦
『魔女の宅急便』は、作家・角野栄子氏原作の児童書は1982年〜2009年の27年間にわたって執筆され、全6巻の人気作。1989年にスタジオジブリの宮崎駿監督によってアニメーション映画化され、大ヒットして有名に。2014年には実写映画化、16年には英ウェストエンドで舞台化された。昨年、上白石萌歌が主演し、上演された。
福本は主演の話を聞いたときを振り返り「『うそでしょ』って思いました。初めて見たミュージカルが去年のこの『魔女の宅急便』だった。そのときは普通にお客さんとして先輩である上白石萌歌さんを見て、すごく面白くてかわいらしいキキだなって思って見ていたんです。今回、こういうかたちで出られるのはうれしいです」と笑顔。一方、「その半面、結構、不安もある。舞台が何もかも初めてなので」としつつも「今は発声練習からやっています」と気を引き締めていた。
もちろん、ジブリ映画でも知っている作品。『魔女の宅急便』の印象について「どの世代の方も好きで、みんなが知っている物語。キキちゃんは好奇心旺盛でかわいらしい女の子っていうイメージですね」と語る。そんなキキを演じるにあたり「自分の性格とは違うんですけど、その部分も出しつつ自分らしいキキを演じていけたら」と力を込めた。
一方、ミュージカル版の『魔女の宅急便』については「キキがより13歳の活発な女の子という感じ。最初のせりふの『ただいま〜』がすごく印象的。最初のひと言は大事だなと思います」と違いを説明した。
自身の13歳のころを振り返ってもらうと「お友達といっぱいしゃべってました。部活もやっていたので、結構、走り回ってましたね。今よりは体力あったと思います」と笑った。キキと似ている部分については「演出家の方に言われたのは『自分をしっかり持っているところ』と言われました」とした。
衣装もジブリ映画にそっくりに仕上がった。「ウイッグがすごくかわいいんです。思ってたよりも自然でした。あんなに大きなリボンを付けたのもの初めてですし、実はつけまつげも初めてしたんです。すごくテンションが上がりました。つけまつげにひたすら感動してました(笑)」。初舞台で歌にも挑戦するが「普通の歌だと裏声で歌うんですけど、ミュージカルだと話すように歌うというのもあって、地声で高いところまで出さないといけない。それが難しいですね」と口にした。
■初映画はドキドキの連続 先輩・浜辺美波との共演は「勉強になりました」
舞台だけでなく、映画にも出演する。『のみとり侍』(公開中)では長屋の住人の娘・おみつを演じた。読み書きを無償で教えてくれる斎藤工演じる佐伯友之介に密かに恋心を抱く役柄。これが映画初出演で「自分が出てくるタイミングがわかっているので、すごくドキドキでした。内容もあまり入って来なかったです」と苦笑。一方、「エンドロールに名前が載っていて、すごく感動しました」と初めての経験ににっこり。
京都・太秦にある東映撮影所では時代劇を経験。「『のみとり侍』は元の肌の色より汚しをしているんです。ずっと現場では汚れているので、朝、阿部寛さんに『おはようございます』ってごあいさつしたら『気づかなかったよ、白いから』って言われましたね(笑)」と撮影を満喫した。
幸田もも子氏の少女漫画を実写化する映画『センセイ君主』(8月1日公開)では事務所の先輩である浜辺美波演じるちょっぴりおバカなパワフルヒロイン・佐丸あゆのクラスメイト・夏穂を務める。「『モテ女』という設定があって女子力も高い。佐生雪さん演じる詩乃ちゃんと2人で先生を誘惑するけど相手にされない役です」と演じた役を語り「事務所の先輩である浜辺美波さんとおしゃべりができて、演技も間近で見れた。すごく勉強になりました」と浜辺との初共演を語った。
歌手や女優などマルチな活躍をしていることもあり、目標を明確には定めていないが今は女優業が楽しいという。「いろいろやらせてもらっている中でお芝居をするのが楽しいなって思います。映画やドラマにもいっぱい出られるようになりたいです」と胸を膨らませる。
■夢はカンヌのレッドカーペット「1度は歩いてみたいですね」
「今は『魔女の宅急便』を成功させたいという気持ちが強いですね」と並々ならぬ覚悟で臨む。その先について聞くと「映画祭で賞をもらえる女優さんになりたいですね。海外の映画祭、カンヌ国際映画祭とかのレッドカーペットを1度は歩いてみたいという思いはありますね」と大舞台への憧れを口にした。
いくか来るかもしれない夢の場所へ向け、努力を続ける。大阪在住で東京との間を往復する日々だが充実感をにじませながら「毎日、何かしらやることがあって、それをやっているのが楽しいですね。完成した作品を見て、いろいろ楽しかったことを思い出したり、舞台のけいこだったら『きょうはうまくいったな』とか、そういうことで充実感した気持ちになりますね」と苦にならないという。
本作の演出陣は出演者に合わせた演出をする手法という。福本は「去年とは全く違うものを見ることができると思う。中間テストもあるんですけど、今は『魔女の宅急便』しか見えてないです(笑)。本当に頑張りますよ!」と元気いっぱいに意気込んだ。
ミュージカル『魔女の宅急便』の東京公演は新国立劇場で6月15から24日まで、大阪公演はメルパルクホールで7月4、5日に上演される。
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2018/06/02