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『ジャンプ』編集長、子ども層の開拓に苦戦も「世界中の人が知るキャラ作りが大事」

 集英社の少年ジャンプ編集部が9日、都内で同編集部が配信するWEBサービスについて語るトークイベント「ジャンプのミライ2018」を開催。雑誌とアプリの編集長や担当者が、『週刊少年ジャンプ』のこれまでの歴史や今後の未来について語った。

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 漫画アプリ『少年ジャンプ+』担当の籾山悠太氏が「かつて、少年ジャンプが新人作家と出会う方法は、持ち込みの電話と漫画賞への投稿の2本だけ。鳥山明さんや尾田栄一郎さんは漫画賞で、富樫義博さんは持ち込みでした」とジャンプの歴史を紹介。

最近の漫画事情として、読み手と書き手の環境変化を挙げ「時代が変化しWEB上で面白い漫画を公開している作家が増えて、WEBで公開すればジャンプに掲載されるよりたくさんの人に読んでもらえることができる時代になった。新人作家と出会える機会が減るかもしれない。雑誌を核にした人気漫画を生み出し続けるサイクルが崩れるかもしれない」という時代の変化を指摘。新人獲得手段の3本目の柱として、2014年に始めたWEB上で漫画を投稿して公開できるサービス『少年ジャンプルーキー!』をリリースしたことを説明した。

 開始から3年半で手応えを感じたようで、籾山氏は「『週刊少年ジャンプ』掲載作家を4名、『少年ジャンプ+』連載作家26名輩出して、投稿作品の数が予想以上で大満足」。欲も出たようで「インディーズ作品に特化した漫画の定番アプリがない。そこで、圧倒的な決定版を目指すことにした」と、同サービス内容と名前を一新したユーザー投稿型WEB漫画アプリ『ジャンプルーキー!』を7日に配信した経緯を明かした。

 同アプリは、広告収益は100%投稿者に還元されるというもので、『少年ジャンプ+』編集長の細野修平氏は「『ジャンプルーキー!』だけではなく、今後は『ジャンプ+』などに広げられたらいいなと思います。我々はヒット作を作りたい。『ONE PIECE』を超えるため作家さんのモチベーションになるのなら、積極的に還元していきたい」と力を込める。

 一方、「少年ジャンプ」に関連した新しいアプリやWEBサービスの企画を募集する『少年ジャンプ アプリ開発コンテスト』について、『週刊少年ジャンプ』編集長の中野博之氏は「子ども向けが苦戦している。子どもが楽しめる、子どもと漫画をつなぐアプリがあるといい。読者の年齢層が上がっているので、子ども層をどう取るかというのに苦戦している。漫画を本で読まない、アニメをテレビの前で見ない世代になっている。子どもたちはYouTubeをやっているので、そこが一番のライバル。漫画やアニメの架け橋になるようなアプリがあるといいなと思います」と、求める企画と今のジャンプの現状を率直に語る一幕も。

 最後に「少年ジャンプ」の今後の未来について、中野編集長は「どの時代になっても編集部として、作家と向き合い面白い漫画を作るということは変わらない。コミックスの部数がすべてではない。世界中の人たちが知っているキャラクターを作るのが大事。コミックスが売れていなくてもみんなが知っているキャラクター、お金が儲かるコンテンツを作れる可能性はある。そこを信じて、そこの未来をジャンプが作ります」と熱弁。さらに「私の今の目標は、少年ジャンプの紙の部数を伸ばすこと。ジャンプも出版不況の中、部数が落ちている。紙の部数が伸びるまで『大好きなビールを断つ』という宣言をして、5年間ビールを飲んでいません」と笑わせた。



関連写真

  • 『週刊少年ジャンプ』の未来を語る中野博之編集長 (C)ORICON NewS inc.
  • 瓶子吉久氏 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)中野博之氏、瓶子吉久氏
  • 籾山悠太氏=トークイベント「ジャンプのミライ2018」 (C)ORICON NewS inc.
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