フィギュアスケーターの浅田真央（27）のフォトブック『また、この場所で』（5月2日発売／集英社）の表紙ビジュアルと誌面カットが25日、公開された。表紙は福島第一原発事故の影響で避難指示区域に指定されていた福島県川俣町山木屋地区での撮影中、偶然に坂道を見つけ、上着を脱いでおもむろに雪の中を全力で走り出した姿を切り取ったカットが採用された。

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　本作は、昨年の現役引退から心にぽっかり穴が空いた時期を乗り越え、大好きなスケートともう一度向き合う覚悟を決めた現在の心境をはじめ、スケートへの想い、表現者としての覚悟、理想の女性像、子供に伝えたいこと、食へのこだわり、人生観など、心を込めて19のメッセージを書きつづった。

　5月3日から自身がプロデュースするアイスショー『MAO THANKS TOUR』を指導させるなど、今まさに“第二の人生”のスタートラインに立ち、「今は生まれたてほやほやのような、まっさらな気持ちでいます。新たな目標に向かって、一日一日を一生懸命に、楽しく、そして大切に過ごしています」と正直な胸の内も明かしている。

　公開された誌面カットは、愛犬エアロとの貴重なお散歩シーン。愛くるしくやさしい笑顔の2ショットを撮影した写真家・川島小鳥氏について、真央は「密着のポートレート撮影は初めての経験でしたが、川島さんが本当にナチュラルな雰囲気を持っている方で、自分も自然体でいられました」と語っている。

　そのほか、大好きな地元・名古屋では、幼い頃から通い詰める「名古屋スポーツリンク」、大須商店街でロケを敢行した写真も収録される。なお、今回の浅田の印税は全額、東日本大震災で被災した子どもたちを支援している『Support Our Kids』に寄付される。