シンガー・ソングライターの椎名林檎が、帯文で「私が50分の円盤や90分の舞台で描きたかった全てが入っている」と激賞するほど、読者の心をつかんで離さない一木けい氏の小説家デビュー作『1ミリの後悔もない、はずがない』(新潮社)。全5編立てで構成されている同書を読んで「一気に読んで面白かったけれど、読み終わった後、落ち込んで暗くなりました」との感想を寄せたのが、元でんぱ組.incで現在、ソロとして活動する最上もが。このほど2人の対談が実現し、同書の話を中心に、ファンへの向き合い方、表現をする上でのスタンスなどを語り合った。 以前、一木氏に話を聞いた時にこんな言葉を残していた。「この本は、この先いいことなんかないって思っている人に読んでもらいたいです。この作品のように一筋の光がいつ出てくるかわからないし、もしかしたらもうあるかもしれない。私だって、林檎さんが帯を書いてくださるなんて妄想すらしなかったことが起こっていますから。生きていればいいことがあるよっていうことが伝わればうれしいです」。最上は「失礼になったらどうしようと思ったのですが、あんまりウソをつきたくなかった」と率直すぎる感想を残した理由を語った上で、こう切り出した。
2018/04/19