小・中学生だけで構成される成長期限定ユニット・さくら学院が24日、東京・中野サンプラザで中等部3年メンバー、山出愛子、岡田愛、岡崎百々子の卒業公演『The Road to Graduation 2017 Final 〜さくら学院2017年度 卒業〜』を開催した。スーツ姿の正装で駆けつけた“父兄”と呼ばれるファン2200人が見守るなか、恒例の卒業証書授与式が行われた。

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　東京では観測史上3番目の早さで桜満開となったこの日、7代目生徒会長（リーダー）の山出愛子、テレビ東京『おはスタ』でおはガールを務める岡田愛、お笑い芸人・博多華丸の次女の岡崎百々子の3人が卒業を迎えた。ロビーにはリアル父兄“博多大吉・華丸”名義でスタンド花が贈られ、愛娘たちの門出を祝福した。

　今年度の12人体制（小等部2人、中等部10人）での集大成となるライブ本編は、自己紹介ソング「目指せ！スーパーレディー -2017年度-」で幕開け。シンガー・ソングライターを目指して活動する山出は、事務所の大先輩・BEGINの上地等（Key）から助言を受けながらこの日のために作ったというソロの新曲「ひらり ひらり」をピアノ弾き語りで披露。続けて中等部3年トリオを時計の針に見立てた「未来時計」をパフォーマンスし、ファンの涙腺をゆるませた。

　本編終了後、厳かな音楽が流れ、卒業証書授与式が執り行われた。在校生代表として新谷ゆづみ（中2）の送辞を受け、13年度に転入（加入）し、昨年度は生徒副会長、今年度は生徒会長を務めあげた山出は卒業生代表で答辞を読み上げ、在校生一人ひとりに感謝すると「変わっていくこと、変わってはいけないことを大切に、さくら学院を作っていってね」とあいさつ。「卒業してからも3人はそれぞれの目標を掲げて、スーパーレディーを目指してがんばります」と晴れやかな笑顔を浮かべた。

　さくら学院の校長を務める放送作家の倉本美津留氏は、3人に向けて「今日、東京の桜が満開宣言。きっと桜は君たちのことを祝福して満開になったんだと思います」と祝福。シンガー・ソングライターを目指す山出、ニュースキャスターを目指す岡田、語学習得のため海外留学の道を選んだ岡崎に一人ひとりエールを送り、「未来に向かってこのまま笑いながら頑張っていってくれ！　おめでとう」と背中を押した。担任の脚本家・森ハヤシ氏も「外でたくさん失敗しておいで。七転八倒して、丸くならずに進んでください」と感慨深げに送り出し、会場は涙と拍手に包まれた。

　最後に卒業生がそれぞれあいさつ。岡崎は「卒業してから留学するので、みんなにはだいぶ長い時間会えなくなるけど、今までありがとう。父兄の皆さんに恩返しできるようなスーパーレディーになります」、岡田は「4年間、何の取り柄もない私を応援してくださった父兄さん、本当に本当にありがとうございました。さくら学院でよかったです」とあいさつ。そして山出は「父兄の皆さんに支えられてここまで成長することができました。こんなにあったかいメンバーがいてくれたから私は成長できたと思っているし、お互いにお互いを高めあえる2017年度が作れたんじゃないかなと思います」と胸を張り、万雷の拍手が送られた。

　さくら学院は義務教育が終了する中学3年の3月をもってグループから卒業する決まりがある“成長期限定ユニット”。12年（11年度）から毎春、卒業生を送り出し、今年で7回目の卒業公演となった。初代卒業生の三吉彩花（21）と松井愛莉（21）はモデル、女優として活躍。12年度卒業の中元すず香（20）、14年度卒業の菊地最愛（18）と水野由結（18）は、人気ユニット「BABYMETAL」として国内外で活躍している。

　なお、この公演の模様は、あす25日に全国の映画館で上映される。

■『The Road to Graduation 2017 Final 〜さくら学院2017年度 卒業〜』セットリスト
01. 目指せ！スーパーレディー -2017年度-
02. School days
03. Planet Episode 008
04. スリープワンダー
05. Jump Up 〜ちいさな勇気〜
06. 3代目ミニパティメドレー／クッキング部ミニパティ（山出・岡崎・日高麻鈴）
07. あきんど☆魂〜年度末大決算セール〜／購買部（吉田爽葉香・有友緒心）
08. I・J・I
09. Let’s Dance
10. ひらり ひらり／山出愛子
11. 未来時計／中等部3年
12. 未完成シルエット
13. My Graduation Toss
14. FRIENDS
15. My Road
『さくら学院2017年度 卒業式』
16. 旅立ちの日に 〜J-MIX2017〜
17. 夢に向かって