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伊坂幸太郎の恋愛小説集『アイネクライネナハトムジーク』 三浦春馬主演で映画化

 伊坂幸太郎氏の初にして唯一の恋愛小説集『アイネクライネナハトムジーク』が、俳優の三浦春馬主演で映画化されることが10日、わかった。撮影を前に、「この作品に登場するキャラクターが過ごす一瞬や、大切な人との言葉のやりとりが人生の音符となり、柔らかな応援歌になるよう、監督をはじめ、スタッフ、キャスト一丸となって撮影に臨みたいと思います!」と意気込んでいる。今冬公開予定。

 原作は、2014年に単行本が発売され、2017年に文庫化、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラー。「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる6章の短編が収録されている。

 実は、この本が生まれるきっかけとなったのはアーティストの斉藤和義だった。もともと、伊坂氏が会社勤めをしていた頃、斉藤の「幸福な朝食 退屈な夕食」を聴いて退職を決意し、執筆活動に専念することを決めたという逸話がある。

 2人の交流は、斉藤が伊坂氏に“出会い”をテーマに作詞を依頼したところから始まる。この依頼を受け、斉藤の大ファンである伊坂氏は、苦手な恋愛モノでも「作詞はできませんが、小説を書くことならば」と短編小説を執筆。これが第1章の「アイネクライネ」となり、斉藤はその文章から楽曲『ベリー ベリー ストロング 〜アイネクライネ〜』を制作。この曲がシングルカットされるにあたり、初回限定盤に付属される特典用小説として、さらに伊坂が書き下ろしたのが「アイネクライネナハトムジーク」の第2章となる「ライトヘビー」だった。

 この6章の短編の中には、登場人物それぞれに伏線が敷かれ、最終章でそれが回収されるという伊坂ならではの仕掛けがあるのだが、映画でもそれが三浦演じる佐藤という男を中心に展開していく。

 監督を務めるのは、『サッドティー』『パンとバスと2度目のハツコイ』などで知られる今泉力哉氏。伊坂氏から「映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け快諾した。

 伊坂氏は「『こっぴどい猫』がとても味わいのある群像劇だったので、今泉監督なら、この小説を面白い映画にしてくれるのではないかとお願いしました。自分の小説世界が、今泉さん風に変換されるのが今から楽しみです」と期待。「三浦春馬さんは僕の別作品『チルドレン』のドラマにも出てくれたことがあります。また出演してもらえてうれしいです」とコメントを寄せた。

 4月よりクランクイン、オール仙台ロケが行われる予定。



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