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深川麻衣が朗読劇に初挑戦 一夜限り究極の愛の物語を紡ぐ「ドキドキしています」

 元乃木坂46で女優の深川麻衣(26)が、4月20日に東京・草月ホールで上演するSONG&PLAY『「ふじ子の恋」〜三浦綾子著「塩狩峠」より』で朗読劇に初挑戦することが、わかった。アイドルから本格派女優へとステージを移した深川が、同作品の世界観を生演奏の音楽と共に歌と朗読で表現する。

朗読劇に初挑戦する深川麻衣

朗読劇に初挑戦する深川麻衣

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 1909年、厳冬の北海道で実際に起こった列車事故を元に描かれた小説『塩狩峠』。同作は1966年の連載以降、『氷点』や『道ありき』と同様に、著者である三浦綾子氏の大ヒット作品で、1973年に映画化。今作では、奇才・笹部博司氏が同小説ヒロイン・ふじ子の目線で紡ぎ、新たな三浦綾子ワールドを創り上げる。

 そのほかにも音楽は、ピアノ演奏に井上芳雄主演『星の王子さま』の作曲も手掛けた野瀬珠美氏。チェロ演奏はスイス・ローザンヌ音楽院を主席で卒業後、林峰男氏をはじめとする世界的チェロ奏者らに師事した渋谷陽子が務め、主演の深川が作品の世界観を生演奏の音楽と共に歌と朗読に挑戦する。

 チラシデザインの原画や衣装案などを自ら手掛けるなどし、アーティスティックな一面も見せている深川は「初めての朗読劇。舞台に立った時に何が見えてくるのか、どういうものが生まれるのか、楽しみな気持ちと、未体験な場所に足を踏み入れる怖さで、今から心臓がドキドキしています」と胸中を吐露。

 それでも「ふじ子の言葉に、気持ちに、素直に自由に身を委ねながら、観に来てくださる皆さんと一緒に、ふじ子の内側に触れることができたらうれしいです」とコメントを寄せた。

 作・演出を担当する笹部氏は「一人の女性、それは深川麻衣。彼女に一人の女性を出会わせる。三浦綾子の名作『塩狩峠』のヒロイン、ふじ子。何が起こるだろうか。それが今回の舞台である。深川麻衣はその出会いに、ドキドキしている。わたしは、ワクワクしている」と期待を寄せている。

【あらすじ】
生まれつき足が悪く、病弱なふじ子。幼い頃には父の暴力にも怯える日々を送っていたが、そんな中で希望の光ともなる初恋をした。相手は兄の友人・永野信夫だった。親の借金など互いの家庭の事情により遠く離れて暮らしていたふじ子と信夫であったが、ふたりの想いは募るばかりであった。年頃になり縁談が持ち上がりつつも、互いの想いは固かった。

信夫への愛を貫く中、ふじ子は当時、不治の病とされた結核に侵される。紆余曲折の末、結婚の約束をする二人であったが、離れて暮らすふじ子へ会うために信夫が乗った列車には悪魔が乗っていた。

列車が塩狩峠の勾配を登り切ったその時、客車最後尾の連結器が外れ、信夫の乗った満員の客車は峠を滑り落ちるように暴走し始める。鉄道員でもあった信夫は下敷きになってその列車を止めようと自らの身を線路に投げ出す。

明治の終わりに北海道で起こった列車事故の実話を紐解きながら、丁寧に紡がれた究極の物語。

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  • 深川麻衣が手がけたチラシデザイン

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