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TBS年末のお祭り番組『正解は一年後』 藤井健太郎氏に聞く今年の見どころは?

 TBSの人気バラエティー『水曜日のダウンタウン』(毎週水曜 後10:00)の演出を務める藤井健太郎氏が手がける年末特番『クイズ☆正解は一年後』。1年を振り返るクイズを“年始”に収録し、“年末”に答え合わせをする画期的なクイズ番組で、今年も同局の看板番組『日本レコード大賞』と同日の30日午後11時55分から放送される。年に1度の生放送を控え、今年の見どころを藤井氏に聞く。また、年末にちなみ今年急激な盛り上がりを見せるネット発のバラエティー番組や今年気になった番組について、語ってもらった。

年末特番『クイズ☆正解は一年後』の演出を手がける藤井健太郎氏 (C)ORICON NewS inc.

年末特番『クイズ☆正解は一年後』の演出を手がける藤井健太郎氏 (C)ORICON NewS inc.

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■編集は“一度寝かせる” 今年のチャンスクイズは「亮さんはあんまり関係ない」

 2013年から始まった『正解は一年後』は今年で5年目。毎年定番のものから新しいものまで、さまざまなクイズが用意されているが、出題と答え合わせに長い時間が空くだけに独特な苦労もある。「一回忘れるんですよね、夏頃に。年末に思い出して編集するんですけど、早くやっておけばよかったなって毎年思って(笑)」。それでも「早めに出題編を仕上げちゃうよりも、一度寝かして久しぶりに見た感覚や年末の温度感でジャッジしたほうがいいですよね。出題編は1月のちょうどその時に話題だったある件をみんなでイジっていて…。いま見ると『そんなネタもあったな』って感じで、寝かせた面白さがあります」。

 ロンドンブーツ1号2号田村亮が「財布を埋められる」「九官鳥を育てる」「Tシャツを販売し、持っている人に放送中にスタジオに来てもらう」などハードな課題に挑戦する“チャンスクイズ”も実施するが、今年は「亮さんはあんまり関係ない」という。「今年のチャンスクイズは、去年のTシャツよりも皆さんの目に触れている可能性が高いものです。もしも、どこかで目にしていた人にとっては、あれってこの番組の企画だったのかと答え合わせになるかも」と期待を感じさせる。

 出演者は、MCの田村淳枡田絵理奈アナ、回答者は「亮チーム」田村亮、藤本敏史原西孝幸FUJIWARA)、くっきー野性爆弾)、「小籔チーム」小籔千豊近藤春菜箕輪はるかハリセンボン)、レイザーラモンRG、「有吉チーム」有吉弘行小木博明矢作兼おぎやはぎ)、劇団ひとりバカリズム、そして年始の時点で“旬”だったタレントによる「今が旬チーム」。過去には美奈子(2014)、ざわちん(2015)、羽田圭介(2016)など“らしい”人選が光るこのチームに、今年は誰が参加しているのか。まずはその顔ぶれを楽しみたい。

 生放送ならではの予想できないハプニングや年末の深夜ならではのお祭り感も、番組の大きな醍醐味だ。藤井氏も「ぜひ生で見てほしいです。生放送は生で見ないと魅力がけっこう減ると思っていて。例えば『M-1グランプリ』って録画して結果を知らずに見ても面白さは変わらないはずなのに、生で見たほうがやっぱり面白く感じる。SNS時代だからみんなで同時に見る面白さもありますし、年末らしさを味わっていただきたいです」。ちなみに、すでに来年の年始の収録分のクイズ問題も準備しているそうだ。

■ネット番組は『ドキュメンタル』以降に「テレビの劣化版から質の違う選択肢に」

 昨年10月に藤井氏にインタビューした際、「何となくで見ちゃう番組と『早く家に帰って、これ見よう』っていう番組は、もはや同じジャンルとは思えないくらい違うものになっています。ネットの有料配信などもあるし、何か過渡期な気はしますけどね」と発言していた。この1年でテレビを取り巻くさまざまな出来事があったが、印象に残ったものとしてAmazonプライムビデオの『ドキュメンタル』を挙げてくれた。

 「ネット配信のバラエティーは『ドキュメンタル』以降で変わりましたよね。それまでもいろんなネット番組はあったけど、正直、クオリティー的には地上波の劣化版のようなものばかりだった。『ドキュメンタル』は地上波となんら遜色のないクオリティーで、かつ地上波と別の場所でやる意義のある番組だった。これ以降、ネット番組がテレビの劣化版から質の違う選択肢になり得るようになった。番組によっては地上波よりもお金がかかっているものあるし、Amazonプライムのお笑い系番組は面白いものが多い。これによってテレビがどうなっていくか分からないですけど、オンデマンドで見る番組とリアルタイムで見る番組に分けられていくのかもしれない」

 最後に、藤井氏が今年気になったコンテンツを尋ねると、「コレですと言えるほど見ていなくて…」と前置きしながら、いくつかのタイトルを挙げてくれた。

 「フジテレビ『ザ・ノンフィクション』の『しっくりくる生きかた』や宮崎勤のドキュメンタリー、ドラマだとNetflixの『ストレンジャー・シングス』や『カルテット』が良かったですね。テレビ以外だと、ネットラジオ局『WREP』のBAD HOPというヒップホップグループの番組が面白いです。そのつながりで、彼らの出身地の川崎を取材したルポルタージュ本『ルポ川崎』、あと『夫のちんぽが入らない』もとても良かったです。音楽ではPUNPEEくんやゆるふわギャングのアルバムをよく聴きましたね」。

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  • 年末特番『クイズ☆正解は一年後』の演出を手がける藤井健太郎氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 年末特番『クイズ☆正解は一年後』のMCを務める(左から)枡田絵理奈、田村淳(C)TBS

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