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村上春樹氏、4度目の年間首位獲得 最多記録更新は「読者や書店員や編集者のみなさんあって」

 村上春樹氏の長編小説『騎士団長殺し−第1部 顕れるイデア編−』(新潮社/2月発売)が期間内売上50.2万部で、「第10回オリコン年間“本”ランキング2017」(集計期間:2016年11月21日〜2017年11月19日)の「文芸・小説部門」で首位を獲得。村上氏の同ジャンル年間1位は、2009年『1Q84 BOOK1』(新潮社)、10年『1Q84 BOOK3』(新潮社)、13年『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)に続く4度目で、同一作家による最多1位記録を更新した。

第10回オリコン年間“本”ランキング2017「文芸・小説部門」で首位を獲得した村上春樹氏『騎士団長殺し−第1部 顕れるイデア編−』

第10回オリコン年間“本”ランキング2017「文芸・小説部門」で首位を獲得した村上春樹氏『騎士団長殺し−第1部 顕れるイデア編−』

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 今回の記録更新を受けて、村上氏は「子供の頃からずっと、運動においても学業においても、何かで一番になるということがまったくありませんでした。要するにあまり出来が良くなかった。それなのにけっこう年を重ねてから、このように一番をもらったりするようになり、人生とはかなり不思議なものだなとふと腕組みをしてしまいます」とコメント。

 続けて「でも、考えてみればこの世の中、『さあ、一番になろう』と思ってなかなかなれるものでもないので、ここはやはり素直に喜びたいと思います。言うまでもなく、こういうのは僕ひとりの力でできたことではなく、読者や書店員や編集者のみなさんの助力あっての、そしてまた運に助けられての達成です。深く感謝するところです」との思いを伝えた。

 本作は、2010年に発表された『1Q84』以来7年ぶりとなる村上氏の書き下ろし長編。妻から離婚を切り出され、山の上のアトリエに暮らす主人公に起こる不思議な出来事を描いた作品。毎回新作が出るたびに話題になる発売日前後のフィーバーぶりは健在で、今回も発売日の深夜0時には書店店頭にファンの行列ができるなど盛り上がりをみせた。

 2位は「第156回直木三十五賞」と「第14回本屋大賞」をダブル受賞を果たした恩田陸氏の『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)。また昨年の年間1位『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部 特別リハーサル版』が4位、昨年8位の川口俊和『コーヒーが冷めないうちに』が5位に順位を上げ、ロングセラーとなった。

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