大みそかの『第68回NHK紅白歌合戦』の出場歌手46組が16日、同局で発表された。会場で配布されたリストには、出場が期待されていた安室奈美恵、桑田佳祐、V6、KinKi Kidsの名前が記載されていなかった。発表会見後、制作統括の矢島良氏が報道陣からの矢継ぎ早な質問に答えた。

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　来年9月で引退することを表明している安室にとって、今年は最後の出場機会。当然のこと、出場の可能性について報道陣の質問が集中したが、「ご出演のお願いはさせていただいておりますが、交渉の経緯につきましては控えさせていただきます」のコメントに終始。記者陣は「本番まで粘り強く交渉？」「タイムリミットはいつまで？」「断られているわけではない？」「手応えは？」といったあの手この手の質問で食い下がったが、言葉に窮しながらも「今の段階ではお願いをさせていただいているので、お答えが来た段階で、状況が決まったところでご報告させていただきます」「交渉の経緯はお答えできません」と答え続けた。

　紅組司会の有村架純がヒロインを演じたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』（4月〜9月放送）の主題歌「若い広場」を書き下ろした桑田についても同様に「現段階で出演のお願いはさせていただいておりますけれども、詳しい経緯につきましては現段階では回答を控えさせていただきます」と説明。今後、出場者として加わる可能性を問われると「状況が決まっているわけではありませんが、現段階でご出場いただけます皆様は今日発表させていただいたとおり。ゲストの方々はこれから決まり次第、順次発表させていただきます」と答えるにとどめた。

　ただし、『ひよっこ』企画については「有村さんには『ひよっこ』で活躍していただき、お茶の間にも絶大な人気があったので、期待に応えられるような企画ができないか、これから検討していきたい」と前向きに話した。

　ジャニーズ勢は昨年の6組から1組減で、嵐、関ジャニ∞、Sexy Zone、TOKIO、Hey! Say! JUMPの5組が出場。デビュー10周年のHey! Say! JUMPが初出場を決めた一方、井ノ原快彦がNHK『あさイチ』の司会を務めるV6、昨年初出場したKinKi Kidsの名前がなかった。この2組に関しては「総合的な選考の中で、ご出演のお声がけをしませんでした」と明かし、「ご出場を依頼するにあたっては、よく聞く“枠”というものは考えずに選ばせていただいています」と話した。

　出場歌手の選考ポイントについては（1）今年の活躍、（2）世論の支持、（3）番組の企画・演出の3点を中心に、7歳以上の全国3000人を対象にNHKが行った「ランダムデジットダイヤリング」方式による「紅白に出場してほしい歌手男女3組」の調査結果、7歳以上の全国8000人を対象にNHKが行ったウェブアンケート調査結果、『NHKのど自慢』の予選出場者の曲目、CD・カセット・DVDの売り上げ、有線・カラオケのリクエスト等の調査、インターネットやダウンロード等の調査データを含め、総合的に判断したと説明している。