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有田哲平“ファン目線”で熱く語る話題のプロレス番組 毎回が「魂の30分一本勝負」

 ダウンタウン松本人志の『ドキュメンタル』シリーズや浜田雅功の『戦闘車』などバラエティー番組が活況のAmazonプライム・ビデオ。その中でも、決して派手な内容ではないがファンから熱い支持を受けているのが、くりぃむしちゅー有田哲平がMCを務める『有田と週刊プロレスと』だ。

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 出演者は有田とアシスタントの倉持明日香、そしてゲストの3人のみ。VTRは一切使わず、毎回1冊の『週刊プロレス』を手にした有田が黒板で解説しながら、ゲストに熱く激しくプロレスの魅力を力説するだけ、というシンプルでミニマルな構成だ。しかし、余分なものが削ぎ落とされた空間だからこそ有田のトークの巧みさが光り、ゲストが心から納得したリアルな反応を見せていくことで、シンプルな空間にプロレス会場さながらの熱気が生まれ、見ている人は番組の中にグイグイと引き込まれていく。シーズン2を迎えジワジワとファンを増やし続けるこの番組について、有田に話を聞いてみた。

■人気の秘訣は“ファン目線”の熱量とトーク「同じことは昔からやってました」

――そもそも、有田さんがプロレスファンになったきっかけは?

 小さい頃からタイガーマスクの試合などを見ていましたが、本格的に好きになったきっかけは、昭和57年10月8日の「長州噛ませ犬事件(※1)」です。僕の地元の熊本は東京に比べてプロレス中継が3週くらい遅れで放送なのですが、同じ小学校でも山の方に住んでいる友だちは長崎とか福岡の放送が入って、先に見られるから内容を教えてくれるんです。ある日その友だちが「有田、長州力ってカッコいいな」って言ってきて。それまで長州さんはそんなに目立つ存在じゃなかったからピンとこなかったんですけど、翌週のプロレス中継で「噛ませ犬事件」をやって、それがカッコよくて一気にハマっちゃいましたね。
(※1 海外遠征で実績をあげてきたが、帰国後の新日本プロレス内で序列が変わらなかったことに苛立った長州が、先輩である藤波辰巳(現・辰爾)に「俺は噛ませ犬じゃない!」と下克上宣言した事件。これをきっかけに体制に反旗を翻して「革命軍」を結成し、革命戦士として一気にブレイクした)

――それ以来、ずっとプロレスを見続けてきたのですか?

 PRIDEブームのころは格闘技のほうを好んで見ていたし、プロレス会場から足が遠のいた時期もありましたが、『週刊プロレス』も買い続けたしテレビもずっと見ていたので、プロレスから離れたことはないですね。プロレス熱が本格的に戻ったのは、新日本プロレスがブシロード体制(※2)になってから。そのころから女性が会場に増えたり、プロレスに興味を持つ人が増えてきて、業界が活気づいていくのがうれしかったですね。
(※2 2012年1月にアニメ・カードゲーム会社「ブシロード」が新日本プロレスを買収。派手な宣伝を活発に行うなど効果的なマーケティング戦略を次々と展開し、衰退ムードだった業績を一気にV字回復させ、数多くの新規女性ファンを獲得した)

――この番組は、プロレスの歴史と見方を有田さんが熱く力説するのが魅力です。

 彼女や友だちなどプロレスに興味のない人を誘って、より楽しんでもらうために予備知識を解説するっていうのは、昔からやってましたね。観に行く前に「なぜ今日の試合が組まれたかというと、過去にこういう因縁があってね…」とか。だから、特に準備もなくこの番組を始められたんです。昔は誰も聞いてくれなかったけど、今は番組になっているんだから不思議ですけどね(笑)。

――プロレスに詳しくないゲストを迎えながら、誰もが有田さんの説明でプロレスを理解し、どんどん興奮していきます。

 知識ゼロの人にでも1から教えるのは慣れているので、僕の話でゲストの人の知識のスキマが埋まるんでしょうね。例えば、プロレスファンにとって天龍源一郎は正真正銘のレジェンドだけど、普通の人には「声がガラガラの人でしょ」というくらいの認識。その差を埋めていく感じです。この番組きっかけでプロレスファンになったという話も聞きますし、ウチの奥さんもまさにそうです。プロレスなんて全然好きじゃなかったけど、この番組が始まってからは配信時間の毎週水曜の0時を心待ちにしていますから。そういう、今まで週プロを1ページも開いたことのない人にもプロレスの魅力を伝えなきゃいけない、という使命感はありますね。

――現在のプロレスブームには、この番組の貢献度も高いと思います。

 そういう声はありがたいですが、僕は“プロレス側の人間”ではなく、あくまでファンですから(笑)。番組には「新日の話ばかりじゃなくインディーもやってほしい」「あの時代のことは取り上げないのか」といった意見も届くんです。そういう意見を受けて、スタッフもバランスを考えて週プロを選んでくれているとは思うんですけど、まずもって「僕はただのファンで、好きなことを好きに話してるだけですから…」と言いたいです(笑)!貢献していると言われるのはとても光栄なのですが、“損得なし”だから好きなプロレスを熱く語れているんだと思います。ですから、業界関係者の方は「有田はウチのことを話さないな」と思うこともあるかもしれませんが、あくまで僕が見てきた視点で語っているので、そこはご容赦いただけるとうれしいですね(笑)。

■ネタが尽きるまで続けていきたい「この番組はAmazonプライム・ビデオの“噛ませ犬”」

――Amazonプライム・ビデオでは、『ドキュメンタル』シリーズや『戦闘車』など大規模で派手なバラエティーが話題です。番組によってスケールの大きさに差があるようですが…。

 そこは気になってますよ(笑)。Amazonの番組ってスゴいと思うんですよ。豪華なタレントさんが出演したり、地上波テレビでもCMをバンバンやったり。でも、この番組のCMが流れたことは一度もない(笑)! だけど、そのわりにはレビューの数字がけっこう良くないですか?(10月27日現在・シーズン1が370件の投稿で星4.8※5点満点中)けっこう人気のタレントがゲストに出てくれているのに、収録場所もカフェの一角をお借りしてるだけだし、VTRも使わずに僕がモノマネで再現したり、どんだけ予算が無いんだよって感じですよ(笑)。

――この番組をきっかけに「初めてプロレス会場に行ってみました」というファンもいらっしゃるようです。

 そういう声も寄せられて、とてもうれしいですね。ただ、昔からの友人から「お前のやってる番組で一番面白い」って言われたときは、ちょっと複雑でしたね。構成作家さんがものすごく時間をかけて台本を考えてくださっている番組もあれば、ビッグなタレントさんが出てくれる番組とか、いろんなことをやっているつもりですが、好きなプロレスをひたすら語ってるだけ、ほぼノー編集のこの番組が一番面白いって言われるとは(笑)。でも、この番組は自分の中でどんどん大きくなっているので、続けられる限りは続けたいと思っています。

――続編を期待する声も大きいです。

 ありがたいですね。ただ、周りも「人気あるから続きますよ」って言ってくれるけど、危機感もあるんです。シーズン2までで40回くらいやっていますが、もうすぐネタが枯渇するんじゃないかという心配があって…(笑)。プロレスの歴史で大きな事件はそんなにたくさんあるわけじゃないし、どんな事件もルーツをたどるとアントニオ猪木さんや長州さんにたどりつくので、どうしても話すことが前とかぶってくる。そこをいかに変化させられるか、ですよね。

 たとえば、シーズン1の第1回は新日本プロレスとUインターの対抗戦がテーマで、プロレスラーとしての田延彦さんについてトークしましたが、別の回では社長としての田さんの苦悩に迫ったり、その次は格闘家としての思いを絡めて違う角度で語ったり。ネタは限られてくるから、いかに自分の中で変化を持たせられるか、そこが自分とプロレスとの勝負ですね。「噛ませ犬」発言でプロレスにハマった僕ですが、この番組はAmazonプライム・ビデオの「噛ませ犬」だと思ってますから、どんどんのし上がっていきますよ! ただ、突然この番組が終わったら「有田の話すネタが尽きたんだな」と思ってください(笑)。

◆『有田と週刊プロレスと』Amazonプライム・ビデオで独占配信(毎週水曜更新)。11月8日からシーズン2「#16」が配信される予定。
https://www.amazon.co.jp/dp/B073XBSQ33



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  • Amazonプライム・ビデオ『有田と週刊プロレスと』でMCを務めるくりぃむしちゅーの有田哲平 (C)ORICON NewS inc.
  • Amazonプライム・ビデオ『有田と週刊プロレスと』のスタジオセット (C)ORICON NewS inc.
  • Amazonプライム・ビデオ『有田と週刊プロレスと』でMCを務めるくりぃむしちゅーの有田哲平 (C)ORICON NewS inc.
  • Amazonプライム・ビデオ『有田と週刊プロレスと』でMCを務めるくりぃむしちゅーの有田哲平 (C)ORICON NewS inc.

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