現代音楽家の新垣隆氏が16日、都内で行われたBSスカパー！のドキュメントバラエティー『BAZOOKA!!!』（毎週月曜 後9：00）内で誕生したバンドの記者発表会に参加した。新垣氏といえば佐村河内守氏のゴーストライターであったことを週刊文春で告白し、文春砲を“発射”。一方、昨年のタレント・ベッキーとの不倫騒動で文春砲を“被弾”したロックバンド・ゲスの極み乙女。の川谷絵音もメンバーで、同一バンド内で奇妙な関係性が生まれてしまった。

【写真】その他の写真を見る

　バンド「ジェニーハイ」のギター兼プロデュースを引き受けた川谷は、きっかけについては「僕が番組に使われている感があった。とりあえず川谷を出しとけと」とバラしつつ「すごくいいバンドになるような予感がした。プロデュースが大好きなので。プロデューサーの力量が試されるので楽しみ」と意気込んだ。来春のデビューを目指す。

　キーボードとして加入した新垣氏は「私はオーディションを受けた。ギリギリだったわけですけど川谷プロデューサーのお眼鏡に叶った。大変、恐縮でございます」と笑顔を見せた。

　そんな新垣氏は、この日が騒動後に初めて報道陣に対応した川谷以上に“中心”となった。ジェニーハイでドラムを担当する小藪千豊とは、小藪主催の『KOYABU SONIC 2014 FINAL』に出演して以降、交友関係にある。小藪が「人生の会見史上、1番カメラが集まっている。新喜劇を銀座でやるってときに、この10分の1も集まらなかった」と川谷効果を語ると、新垣氏は「きょうの記者会見は人生で2番目に大きな会見」と返して笑わせた。

　加入の経緯には「私から、ぜひバンドに加入させてくださいと小籔さんにお願いした」と話したが、小籔が慌てて「違う！ この人、謙遜が行き過ぎてうそになってます」と苦笑い。小籔は「僕から番組を通して。川谷Pが『えげつないキーボードがいた方がいい』と言っていて、僕の知り合いの中で1番うまいのがガッキー。無理やろなと1回言ってみたらOKになった」とあらためて経緯を説明して、新垣氏は「すみませんでした」と謝罪。小籔は「前に1回、大きなうそついて話題になってんねんから」と“厳重注意”を受けていた。

　川谷は新垣氏について「めちゃくちゃ素晴らしいプレーヤー。このバンドを通して現代音楽が少しでも広まってくれれば。音楽家として尊敬しています」とコメント。「プロデュースをゴーストで新垣氏がするのでは？」と問われると、川谷は「面白いですね。新たな挑戦で」と笑った。小藪は「話題性を狙っている部分は大いにある」と認めつつも「音楽家としての才能がある2人。お迎えできてよかった」と話した。

　フォトセッション時には、なぜか新垣氏がセンターになり、川谷は「新垣さんのバンドみたい」と笑顔。さらにカメラマンからフリーでポーズするように指示されると、手で顔を隠して報道陣を笑わせ、「新垣さんも文春でしたよね」と水を向けられると「は〜」とため息で露骨に困惑した表情。川谷も頭を抱えつつ笑った。

　新垣氏は独特の間で面白い受け答えを連発。笑いには厳しい小籔も常に笑顔だった。会見にはtricotの中嶋イッキュウ、野性爆弾のくっきーも参加した。

ジェニーハイメンバー
小藪千豊 Drums
くっきー（野性爆弾） Bass
中嶋イッキュウ（tricot） Vocal＆Guiter
新垣隆（現代音楽家） Keyboard
川谷絵音（ゲスの極み乙女。） Guitar＆Producer

★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」