10月スタートのテレビ朝日系ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』最新作に「名前がない」というだけでネットをザワつかせた男。外科医・加地秀樹がスピンオフドラマで帰ってくる。『ドクターY〜外科医・加地秀樹〜』第2弾のインターネット配信が決定。加地を演じる俳優・勝村政信は「クビになったんじゃないか、とご心配された皆さん。地方の病院に行っておりました（笑）」と、白衣姿で新作の報告をした。

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――群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領の良さだけを武器に突き進む外科医・加地秀樹。その人気を改めて再認識しました。

【勝村】加地秀樹の名前がない、ということが話題になるんて、『ドクターX』の一部になれているんだな、と光栄に思います。10月から第5シリーズが始まりますが、ここまでくると誰かが出ていなくても違和感ないと思うんです。どこか別の病院で活躍しているんだろうな、という物語が視聴者の皆さんの中で作れる。それくらい皆さんに信頼されたドラマだと思うので、『ドクターY』もつねにパラレルで存在しているといいですね。僕自身の中にも加地秀樹がどこかにあって、スイッチの切り替えをしなくても加地になれるんです。

――昨年、制作された第1弾では、地方の病院に赴いた加地先生が、うっかり金に目がくらみながらも、外科医の本分である手術や治療を成し遂げる姿を描き、大好評を博しました。第2弾では、一晩50万円という高額報酬に躍らされ、山奥の「穂野倉病院」で一夜限りの当直を担当したそうですが。

【勝村】実は、僕自身はホラーが苦手。鏡越しに子どもを見た時は、ビビリましたね。入院患者役の徳井優さんが劇中でする怪談話…というか、徳井さん自身が怖くて（笑）、ちょっと苦労もしましたが、楽しく撮影させていただきました。

――いつまで経ってもブレない“セコさ”と、たま〜に見せる一流の外科医としての“カッコよさ”、加地先生の魅力がたっぷり見られそうですね。

【勝村】欲は追い求めなければ、物語がなくなってしまうので（笑）。加地にはこれからも欲深くあってほしいですね。医者が患者を直したいというのも欲、そのために努力して技術を磨いていくわけですからね。加地も、海老名先生（遠藤憲一）も原先生（鈴木浩介）も、皆、日本トップクラスの大病院で働く有能なスーパードクターですからね。大門未知子という、スーパードクターのさらに上を行く存在のせいで霞んでしまっていますが（笑）。誰に焦点を当てても医療ドラマが作れる、それくらい一人ひとりの人物設定がしっかりしているところも『ドクターX』のすごいところだと思います。

――今作の堀井新太さん、飯豊まりえさんといった、若い俳優さんたちとの共演はいかがでしたか？

【勝村】僕も自分では元気でやっているつもりでも、やっぱり若い人たちとはまるで違う！　「今、細胞分裂してるでしょ！」と言いたくなるようなエネルギーを感じて、刺激を受けました。堀井さんとは以前、親子役で共演しましたが、今回は毛色の違う役どころ。監督と相談し、臨機応変に自分の色を変えていく姿を見て、シッカリした素晴らしい俳優さんだな、と改めて思いました。飯豊さんとは初共演ですが、素晴らしいご両親に育てられたんだろうな、という印象を受けました。自分の娘以外に心を開かない僕も、飯豊さんには心が開けたんですよ（笑）。

――視聴者にメッセージをお願いします。

【勝村】　『ドクターY』はスタッフ・キャストが一丸となって真剣に作っている作品。ただのホラーではなく、ちゃんとした医療ものになっていますので、たくさんの方に観ていただきたいです。あと、『ドクターX』最新作に加地先生の名前がなく、加地ロスに陥っている皆さん、ご安心ください。加地は必ず帰って参ります！　楽しみにしていてください。