自動車たちの世界を舞台にした、ディズニー/ピクサー最新作『カーズ/クロスロード』(7月15日公開)。シリーズ第3弾となる同作では、天才レーサー“マックィーン”が大クラッシュをしてしまい、「夢の続きか、それとも新たな道か?」という“人生の岐路(クロスロード)”に立たされる。シリーズ史上最もリアルなテーマで、多くの大人たちの心を打つエモーショナルな世界感は、スタジオジブリの名作『となりのトトロ』(1998年)のあるシーンが参考にされていた。
その事実を明かしたのは、ディズニー/ピクサーの泣ける名作を次々と手掛ける脚本家ボブ・ピーターソン氏。日本でのピクサー作品歴代興行収入トップの『ファインディング・ニモ』や、冒頭10分で号泣と称された『カールじいさんの空飛ぶ家』など、“大人が泣ける物語”を生み出してきたピーターソン氏は「『となりのトトロ』を観る度に“ゆっくり見せる”という極意を思い出させてくれる。十分な間が生まれることで、シーンがより印象的に見えるようになるんだ」と話した。
『となりのトトロ』(1988)は、昭和の日本を舞台に田舎へ引っ越してきた幼い姉妹サツキとメイと、不思議な生き物トトロとの交流を描いた物語。“不思議な世界観”を描きながら、そこに“リアルな人間ドラマ”が存在し、日本の古き良き哀愁を感じるこの作品は、子どものみならず大人も感動してしまう。
ピーターソン氏が最も参考したと語るのは、サツキとメイがトトロと出会うバス停のシーン。「雨が傘に当たっているバス停のシーンは、作品全体をゆったりと見せながらファンタジーな魅力も生んでいるんだ」と語り、マックィーンが“人生の岐路”に立たされる衝撃的なクラッシュシーンを描くお手本にしたと説明した。
ピクサーとスタジオジブリといえば、『カーズ』シリーズ生みの親で、同作では製作総指揮を務めるピクサーの巨匠ジョン・ラセター氏と、ジブリが世界に誇る宮崎駿監督が、親友関係ということがよく知られている。ラセター氏は来日する度に宮崎監督の元を訪れるほどの仲であり、「宮崎監督は、僕はもちろんピクサー全体にも非常に大きな影響を与えてくれるのです」とも語っている。
ラセター氏から直々に監督を引き継ぎ、同作のメガホンをとるブライアン・フィー監督も「僕の世界でお気に入りの映画の一つが『となりのトトロ』だ」とコメントし、「エモーショナルな瞬間を生み出すためには、時間を使ってシーンに息をさせる。決して、シーンがスロー過ぎるのを恐れてはいけないんだ」と、ピーターソン氏と同様、スロー描写の重要性を語った。
その事実を明かしたのは、ディズニー/ピクサーの泣ける名作を次々と手掛ける脚本家ボブ・ピーターソン氏。日本でのピクサー作品歴代興行収入トップの『ファインディング・ニモ』や、冒頭10分で号泣と称された『カールじいさんの空飛ぶ家』など、“大人が泣ける物語”を生み出してきたピーターソン氏は「『となりのトトロ』を観る度に“ゆっくり見せる”という極意を思い出させてくれる。十分な間が生まれることで、シーンがより印象的に見えるようになるんだ」と話した。
『となりのトトロ』(1988)は、昭和の日本を舞台に田舎へ引っ越してきた幼い姉妹サツキとメイと、不思議な生き物トトロとの交流を描いた物語。“不思議な世界観”を描きながら、そこに“リアルな人間ドラマ”が存在し、日本の古き良き哀愁を感じるこの作品は、子どものみならず大人も感動してしまう。
ピーターソン氏が最も参考したと語るのは、サツキとメイがトトロと出会うバス停のシーン。「雨が傘に当たっているバス停のシーンは、作品全体をゆったりと見せながらファンタジーな魅力も生んでいるんだ」と語り、マックィーンが“人生の岐路”に立たされる衝撃的なクラッシュシーンを描くお手本にしたと説明した。
ピクサーとスタジオジブリといえば、『カーズ』シリーズ生みの親で、同作では製作総指揮を務めるピクサーの巨匠ジョン・ラセター氏と、ジブリが世界に誇る宮崎駿監督が、親友関係ということがよく知られている。ラセター氏は来日する度に宮崎監督の元を訪れるほどの仲であり、「宮崎監督は、僕はもちろんピクサー全体にも非常に大きな影響を与えてくれるのです」とも語っている。
ラセター氏から直々に監督を引き継ぎ、同作のメガホンをとるブライアン・フィー監督も「僕の世界でお気に入りの映画の一つが『となりのトトロ』だ」とコメントし、「エモーショナルな瞬間を生み出すためには、時間を使ってシーンに息をさせる。決して、シーンがスロー過ぎるのを恐れてはいけないんだ」と、ピーターソン氏と同様、スロー描写の重要性を語った。
コメントする・見る
2017/06/23