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没後50年を経て再注目の芸術家・ジャコメッティ、苦悩と素顔が映画に

 没後50年が過ぎ、世界で再び注目されている芸術家、アルベルト・ジャコメッティ(1901年-66年)を描いた映画『Final Portrait』(原題)が、来年1月より東京・TOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開されることが決定した。

世界が注目する芸術家・ジャコメッティの苦悩と素顔を描く映画『Final Portrait』(原題)2018年1月公開決定(C)Final Portrait Commissioning Limited 2016

世界が注目する芸術家・ジャコメッティの苦悩と素顔を描く映画『Final Portrait』(原題)2018年1月公開決定(C)Final Portrait Commissioning Limited 2016

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 スイス出身で、パリで活躍したジャコメッティは、長く引き伸ばされたような人物の彫刻作品で知られているが、肖像画などの絵画も手掛けており、生前から高く評価され、100スイスフラン紙幣に肖像が使われるほどの人気を誇っている。没後50年を過ぎ、その人気はかげりを見せるどころか加速しており、今年に入ってからも、世界中のアートファンが一度は訪れたいと願う英ロンドンのテート・モダンや、カタールのドーハでは、親交のあったピカソ作品と共同で展覧会が開かれた。日本でもあす14日から東京・国立新美術館を皮切りに大回顧展『ジャコメッティ展』がスタートする。

 映画は、『ハンガー・ゲーム』シリーズや、『トランスフォーマー』シリーズ、『プラダを着た悪魔』などに出演した俳優スタンリー・トゥッチ5作目の監督作。トゥッチは、昔から大好きだったジャコメッティをテーマにした最初の脚本を10年以上前に完成させていたといい、ジャコメッティの没後50年に当たる昨年、満を持して撮影に入り、完成に至ったもの。ジャコメッティが最後の肖像画を制作する過程で苦悩する、芸術家としての姿を描く一方で、周囲の人々との関係から見えてくるジャコメッティの意外な素顔も浮き彫りにする。

 ジャコメッティ役には、『シャイン』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのバルボッサ役でも知られるジェフリー・ラッシュ、そして、彼のモデルとなる、ジェイムズ・ロード役を『ソーシャル・ネットワーク』、『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマーが演じる。

 初公開された場面写真は、ジャコメッティとロードがアトリエでキャンパスを前に並んでいるものと、同じくアトリエで彫刻制作に励むシーンのもの。残された多くの写真から忠実に再現したというアトリエの様子や、制作活動に打ち込むジャコメッティになりきってしまったジェフリー・ラッシュの姿を見ることができる。

■ストーリー
1964年、パリ。「肖像画のモデルになって欲しい」。ジャコメッティ(ジェフリー・ラッシュ)にそう頼まれたアメリカ人青年のジェイムズ・ロード(アーミー・ハマー)は、喜んで引き受けた。しかし、すぐに終わると言われた画の制作は、ジャコメッティの苦悩により、一日一日と伸びていく。そして、ロードはジャコメッティの意外な顔を次々と見ることになり…。ジャコメッティが挑んだ最後の肖像画。そこには彼の人生が詰まっていた。

■『ジャコメッティ展』
6月14日〜9月4日 東京・国立新美術館
10月14日〜12月24日 愛知・豊田市美術館

ジャコメッティの代表的な彫刻が集結した大回顧展。南フランスにあるマーグ財団美術館のコレクションを中心に、初期から晩年まで、彫刻、油彩、素描、版画など、選りすぐりの約130点の作品を展示。

関連写真

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