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第36回藤本賞に『君の名は。』製作陣 特別賞は『シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』スタッフ

 著しい活躍をした映画製作者に贈られる『第36回藤本賞』授賞式が19日、都内で行われた。最高賞にあたる藤本賞は、『君の名は。』の製作を手がけた新海誠監督、川口典孝氏、古澤佳寛氏、川村元気氏が受賞。特別賞として『シン・ゴジラ』の山内章弘氏、佐藤善弘氏、『この世界の片隅に』の丸山正雄氏、真木太郎氏がそれぞれ表彰された。

『君の名は。』の製作陣(左から)川村元気氏、川口典孝氏、古澤佳寛氏 (C)ORICON NewS inc.

『君の名は。』の製作陣(左から)川村元気氏、川口典孝氏、古澤佳寛氏 (C)ORICON NewS inc.

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 受賞のスピーチで、『君の名は。』の川口氏は「アニメ業界の制作現場は現在、疲弊しています。それをわかった上で、たくさんの新入社員が入ってきてくれました。この子たちを僕たちが守っていかなければいけないと思っています」と力説。川村氏は、新海監督との出会いから15年越しにタッグが実ったことを明かし、「必然性のあるタイミングで、必然性のある仕事ができた時に、いい仕事が生まれると思いました」と喜びをかみしめた。

 『シン・ゴジラ』の山内氏は「特撮映画とか怪獣映画とかゴジラ映画とか、映画の前に何らかのかぎ括弧がつくような作品は評価の対象外にされるものに、正当な評価をしていただいた。スタッフ全員が、そういったものを越えた“日本映画の面白さ”ということを意識していました」としみじみ。『この世界の片隅に』の丸山氏も「監督の片渕(須直)と『本当にできるのか』と毎晩泣き明かしていた。できただけでも不思議なのに、今ここに立っているのは夢のようであります」と言葉に力を込めていた。

 同映画賞は、数多くの作品を世に送り出した映画プロデューサー・藤本真澄さんの功績を讃えて1981年に設立。今回は、2016年4月から2017年3月までの1年間に劇場公開された映画を対象に選考が行われた。

■第36回藤本賞受賞者
藤本賞:新海誠、川口典孝、古澤佳寛、川村元気(『君の名は。』の製作に対して)
藤本賞・特別賞:山内章弘、佐藤善弘(『シン・ゴジラ』の製作に対して)
藤本賞・特別賞:丸山正雄、真木太郎(『この世界の片隅に』の製作に対して)

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  • 『君の名は。』の製作陣(左から)川村元気氏、川口典孝氏、古澤佳寛氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 第36回藤本賞の授賞式の模様 (C)ORICON NewS inc.

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