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実相寺昭雄監督、初演出したテレビドラマを劇場上映

 円谷プロ制作『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』などの怪獣・特撮番組の監督として知られ、後の映像作家たちに大きな影響を与え続けている実相寺(じっそうじ)昭雄監督。2006年11月29日に亡くなり、昨年没後10年を迎え、今年3月29日には生誕80年を数える。これを記念して、東京・渋谷のユーロスペースで特集上映「実相寺昭雄の光と影」(4月15日〜21日)が決定した。

今年生誕80年、昨年没後10年の実相寺昭雄監督。東京・渋谷のユーロスペースで特集上映「実相寺昭雄の光と影」実施

今年生誕80年、昨年没後10年の実相寺昭雄監督。東京・渋谷のユーロスペースで特集上映「実相寺昭雄の光と影」実施

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 実相寺監督は、早稲田大学卒業後、TBSに入社。ホームドラマから特撮、怪奇幻想譚まであらゆるジャンルに常に前衛的に挑んだまさに天才だった。今回、没後10年を記念して、放送当時以来、一般に公開されていないドラマ『おかあさん』(1962〜63年)で実相寺監督が演出した全6話と『歴史はここに始まる』(75年)2話が劇場で初上映されることになった。

 特に『おかあさん』は実相寺監督のTBS入社後、25歳の時に初めて演出した作品。当時のテレビドラマが上映素材として残っているのは貴重で、キネコしたフイルムが実相寺監督の自宅より発見された。処女ドラマにして脚本に大島渚、石堂淑朗、田村孟ら大島組や、須川栄三、恩地日出夫ら東宝の監督が参加。新人演出家のデビューとしては異例ともいえるそうそうたるメンバーが携わっている。しかも、のちに伝説となる実相寺カット、実相寺アングルの原点はすであり、テレビドラマとは思えない実験的な映像は、当時から「変わった撮り方をする」という噂が社内に広まったほど。いま観てもその斬新な映像テクニックは色褪せていない。

 このほかにも、上映可能な作品をできるだけ集め、特集上映の企画が実現。彼の功績を称え、多くのファンと共有する大回顧展となりそうだ。

■ユーロスペース公式サイト
http://www.eurospace.co.jp/

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  • ドラマ『おかあさん』(1962〜63年)で実相寺監督が演出した「あなたを呼ぶ声」(#139)劇場初上映(C)TBS

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