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福山雅治、是枝裕和監督と再タッグ 役所広司と初共演

 歌手で俳優の福山雅治(47)が、是枝裕和監督(54)の最新作に主演することが9日、わかった。福山が主演した『そして父になる』(13年)や、『海街diary』(15年)、『海よりもまだ深く』(16年)など、家族の物語を多く描いてきた是枝監督だが、福山にオファーするにあたり「近年描いてきたホームドラマに一度区切りをつけ、かねてより挑戦したいと考えていた法廷劇を選びました」と決意。福山は勝利至上主義の弁護士を演じ、弁護を担当することになる殺人犯を役所広司(61)が演じる。映画タイトルは未定。1月中旬より3月まで撮影を行い、今年9月公開予定。

是枝裕和監督最新作で初共演する(左から)福山雅治、役所広司

是枝裕和監督最新作で初共演する(左から)福山雅治、役所広司

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 勝利にこだわる弁護士重盛(福山)がやむをえず弁護を担当することになったのは、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所)。解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴されている。犯行も自供し、このままだと死刑はまぬがれない。はじめから負けが決まったような裁判だったが、三隅に会うたび重盛の中で確信が揺らいでいく。

 福山は「初めてご一緒させていただく役所さんとの読み合わせは、とても緊張感のある時間でした。より深く、さらに研ぎ澄まされた是枝監督の演出に応えられるよう精一杯演じられたらと思っています」と意気込み。福山と初共演し、是枝監督作品にも初参加する役所は「準備段階での是枝監督の丁寧な映画作りの姿勢に触れ、すでに緊張しています。福山さんはじめすばらしいキャスト皆さんとの仕事を楽しみにしています」と話している。

 オリジナル脚本で挑む是枝監督は「役所さんの胸を借りるかたちで、福山さんをいじめ、揺さぶっていきたいと思います」とコメント。弁護士や検事たちへの取材に加え、実際に作品の設定通りに弁護側、検事側、裁判官、犯人、証人役に分かれて模擬裁判を実施し、そこで出てきた各立場からのリアルな反応や行動、言葉などの要素を脚本に取り込み反映させた。

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