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染谷将太、崖っぷちの弟弟子を熱演 映画『聖の青春』

 100年に1人と言われる天才棋士・羽生善治氏とともに「東の羽生、西の村山」として並び称されながら、29歳で亡くなった実在の棋士、村山聖さんの一生を描いた『聖の青春』(19日公開)。村山さんの生き様だけでなく、周囲を取り囲む人間のドラマも綿密に描かれており、その一人が俳優の染谷将太演じる江川貢。村山さんの弟弟子の江川は、崖っぷちになりながらも、プロ棋士を目指し奮闘する。

映画『聖の青春』に出演する染谷将太 (C)2016「聖の青春」製作委員会

映画『聖の青春』に出演する染谷将太 (C)2016「聖の青春」製作委員会

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 原作は、大崎善生氏による同名のノンフィクション小説。松山ケンイチが増量して村山さん役に挑み、東出昌大、染谷、安田顕柄本時生北見敏之筒井道隆竹下景子リリー・フランキーらが出演。『宇宙兄弟』の森義隆氏が監督を務める。

 プロ棋士を目指す有望な若者たちが入るのが、奨励会。地元で神童と呼ばれた者たちが集まり、6級から三段までの奨励会員が昇級・昇段争いを繰り広げ、1年間で誕生するプロ棋士はたったの4人という狭き門となっている。

 プロになれる一歩手前の3段リーグまでなんとか上がってきた江川だが、そんな彼に迫るのが年齢制限。満26歳の誕生日までに四段昇段=プロデビューしなければ退会処分となり、プロへの道が閉ざされるという奨励会の厳しいル−ルによって、25歳の江川は崖っぷちに立たされる。

 染谷の熱演が光るのは、負ければ退会が決定してしまうという一世一代の対局シーン。中学生相手に鼻血を出しながらも必死の形相で将棋を打ち、鬼気迫る思いが伝わってくる。

 聖との会話も印象的で、「なぜ将棋を指すのか?」という問いに「将棋と出合ってしまったから」と返す江川や、退会への不安を吐露する江川に対し「今僕たちが考えなければいけないのは、目の前の一手です」と答える聖の言葉に、将棋に魅了された若者たちの情熱、棋士という人々の性(さが)を感じさせられる。

関連写真

  • 映画『聖の青春』に出演する染谷将太 (C)2016「聖の青春」製作委員会
  • プロ棋士を目指し奮闘する (C)2016「聖の青春」製作委員会
  • 映画『聖の青春』場面カット (C)2016「聖の青春」製作委員会
  • 映画『聖の青春』場面カット (C)2016「聖の青春」製作委員会

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