もう一つの『スター・ウォーズ』として、12月16日に公開を控える映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。監督は、ハリウッドリメイク版『GODZILLA ゴジラ』(2014年)を手がけたギャレス・エドワーズ氏。映画監督を目指すきっかけになった作品の一つが『スター・ウォーズ』だったという彼に、『ローグ・ワン』に込めた思いを聞いた。
『ローグ・ワン』は、シリーズ1作目『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)のオープニング・ロールの中にある「反乱軍のスパイは帝国の究極兵器に関する秘密の設計図を盗み出す事に成功した」という一節から派生した物語。『エピソード4』でレイア姫がドロイド「R2-D2」に託した宇宙要塞「デス・スター」の設計図。なぜ、レイア姫がそれを持っていたのか。設計図を盗み出したのは誰なのか。その謎が解き明かされる。
これまでの『スター・ウォーズ』シリーズ作品の中心テーマは「家族の絆」であり、世代を経るごとに繰り広げられる“愛と喪失”が描かれてきた。エドワーズ監督は、「たとえば父と子、あるいはオビ・ワン=ケノービのような師匠とその弟子といった、ひとつの世代とその次の世代との間の個人レベルでのつながりの物語でもあって、シェークスピア的ともいうべき深淵で神話的な要素が含まれていると思います。本作で『デス・スター計画』の文書を盗み出すというストーリーを扱う上においても、そこに家族関係の要素を入れたいと思いました」と話す。
『ローグ・ワン』では、現時点で明かされている登場人物の中で、父と娘が一組いる。主人公の女戦士ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)と父ゲイリン・アーソ(マッツ・ミケルセン)。ゲイリンは、帝国軍、反乱軍の両陣営からその破壊的な知識を求められている科学者。ジンは15歳の時から1人ぼっちで、生き延びるために多少の犯罪にも手を染めてきた“ならず者”という設定だ。
「本作の物語において、この父は銀河の命運のカギを握った存在になります。そして娘は、父の罪業の贖罪をしようとする、という話になります」(エドワーズ監督、以下同)。
これまでに公開された特報映像では熾烈な戦闘シーンが連続し、戦争映画的な側面も強く押し出されている。
「子どもの頃に『スター・ウォーズ』映画をそれこそ何百回も見ましたが、自分が好きなシーンでこういうのがもっとあったら良いのに!と思ったもののひとつが、『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)に出てくる氷の惑星ホスで、塹壕(ざんごう)の中に銃を抱えた兵士たちが潜む、まるで第1次大戦時の塹壕戦のようなシーンがありました。あのイメージが大好きでしたが、1分いや30秒くらいのシーンでしたよね。なので、『スター・ウォーズ』を自分がやらせてもらえるチャンスをいただいた時に、もっと見たかった!と自分が思っていたものを入れたいと思いました」。
かといって、単なる射撃シーンや爆発シーンが連続するだけの映画は『スター・ウォーズ』じゃない。
「私が『スター・ウォーズ』に惚れ込んでいるのは、『十分努力すれば、何だって実現することは可能だ』というそのメッセージであり、それを子どもの頃に信じることができて、幸いにも映画を作れる立場になりました。私が『スター・ウォーズ』から得て大事にしているのは、『信じ続ければ、夢はかなう』というメッセージです。それを受け止めたことが、いまこうして『スター・ウォーズ』を監督する機会につながったと思っているので、本作でも自分より若い世代のために『状況がどんなにひどく思えても、希望を捨てるな。努力を重ねれば、きっといいことが起こる。どんなに抑圧されても、自分の信じるものを信じ続けろ。そこから道は開かれる』というメッセージを伝えられればいいな、と考えました。『スター・ウォーズ』の魔法は、そういうところにあるのだと思っています」。
『ローグ・ワン』は、シリーズ1作目『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)のオープニング・ロールの中にある「反乱軍のスパイは帝国の究極兵器に関する秘密の設計図を盗み出す事に成功した」という一節から派生した物語。『エピソード4』でレイア姫がドロイド「R2-D2」に託した宇宙要塞「デス・スター」の設計図。なぜ、レイア姫がそれを持っていたのか。設計図を盗み出したのは誰なのか。その謎が解き明かされる。
これまでの『スター・ウォーズ』シリーズ作品の中心テーマは「家族の絆」であり、世代を経るごとに繰り広げられる“愛と喪失”が描かれてきた。エドワーズ監督は、「たとえば父と子、あるいはオビ・ワン=ケノービのような師匠とその弟子といった、ひとつの世代とその次の世代との間の個人レベルでのつながりの物語でもあって、シェークスピア的ともいうべき深淵で神話的な要素が含まれていると思います。本作で『デス・スター計画』の文書を盗み出すというストーリーを扱う上においても、そこに家族関係の要素を入れたいと思いました」と話す。
『ローグ・ワン』では、現時点で明かされている登場人物の中で、父と娘が一組いる。主人公の女戦士ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)と父ゲイリン・アーソ(マッツ・ミケルセン)。ゲイリンは、帝国軍、反乱軍の両陣営からその破壊的な知識を求められている科学者。ジンは15歳の時から1人ぼっちで、生き延びるために多少の犯罪にも手を染めてきた“ならず者”という設定だ。
「本作の物語において、この父は銀河の命運のカギを握った存在になります。そして娘は、父の罪業の贖罪をしようとする、という話になります」(エドワーズ監督、以下同)。
これまでに公開された特報映像では熾烈な戦闘シーンが連続し、戦争映画的な側面も強く押し出されている。
「子どもの頃に『スター・ウォーズ』映画をそれこそ何百回も見ましたが、自分が好きなシーンでこういうのがもっとあったら良いのに!と思ったもののひとつが、『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)に出てくる氷の惑星ホスで、塹壕(ざんごう)の中に銃を抱えた兵士たちが潜む、まるで第1次大戦時の塹壕戦のようなシーンがありました。あのイメージが大好きでしたが、1分いや30秒くらいのシーンでしたよね。なので、『スター・ウォーズ』を自分がやらせてもらえるチャンスをいただいた時に、もっと見たかった!と自分が思っていたものを入れたいと思いました」。
かといって、単なる射撃シーンや爆発シーンが連続するだけの映画は『スター・ウォーズ』じゃない。
「私が『スター・ウォーズ』に惚れ込んでいるのは、『十分努力すれば、何だって実現することは可能だ』というそのメッセージであり、それを子どもの頃に信じることができて、幸いにも映画を作れる立場になりました。私が『スター・ウォーズ』から得て大事にしているのは、『信じ続ければ、夢はかなう』というメッセージです。それを受け止めたことが、いまこうして『スター・ウォーズ』を監督する機会につながったと思っているので、本作でも自分より若い世代のために『状況がどんなにひどく思えても、希望を捨てるな。努力を重ねれば、きっといいことが起こる。どんなに抑圧されても、自分の信じるものを信じ続けろ。そこから道は開かれる』というメッセージを伝えられればいいな、と考えました。『スター・ウォーズ』の魔法は、そういうところにあるのだと思っています」。
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2016/10/10