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松岡茉優、お笑いの聖域“バラエティ”出演時の心得「流れを止めない」

 演技派女優としてドラマ、映画で活躍しながら、『FNS27時間テレビフェスティバル!』(フジテレビ系)出演などバラエティやトーク番組のMCとしてもひっぱりだこの松岡茉優。最近の「バック転、バック宙をマスターしたい」発言も話題になるなか、『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』ではアニメ声優に初挑戦。多方面での活動に熱心な松岡にこの先の方向性を聞いた。「女優として、演技だけではなく一芸を持ちたい」という真意とは?

「3分番組ナレーションに挑戦したい」と語る“テレビっ子”松岡茉優(写真:逢坂 聡)

「3分番組ナレーションに挑戦したい」と語る“テレビっ子”松岡茉優(写真:逢坂 聡)

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◆どういうふうに感情を込めたらいいのかわからなかった

――過去に洋画の吹替えをされた経験はありますが、今回『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』で初めてアニメの声優に挑戦してみてどうでしたか?
【松岡茉優】 俳優は自分で役作りをして、衣装やメイクなどのディテールを作っていって、監督と話しながら映像にしていきます。でも、今回は出来上がった映像に声を当てるという作業だったので、本当に難しかったです。自分が作った役じゃないから、表情もリアクションも違うので、どういうふうに感情を込めたらいいのかわからなくて。以前、洋画の吹替えをしたときは生身の人間に声を当てましたが、今回はアニメなので余計に難しかったです。

――ポケモンはもともと好きだったそうですが、その世界観に入れてテンションが上がったシーンはありましたか?
【松岡茉優】 サトシと初めて会話したシーンは興奮しました! サトシと話してる! 敬語で話されてる!! って(笑)。ピカチュウとサトシと一緒にいられるシーンは短かったんですけど、本当に幸せでしたね。

――ゲスト声優のなかには、『おはスタ』(テレビ東京系)で共演していた山寺宏一さんもいらっしゃいましたね。
【松岡茉優】 アフレコの日、もう録り終わっていた山ちゃんが駆けつけてくれて、私の収録に立ち会ってくれたんです。「大丈夫、自分らしくやればいいんだよ」ってアドバイスもしていただいて。その言葉ですごく安心できて、“おはガール”の絆は今もあるんだなと実感しました。

◆お笑いの“聖域”バラエティで自分がなすべきこと

――最近は女優業だけでなく、バラエティでも大活躍されていますよね。
【松岡茉優】 バラエティはすごく楽しいです! でも、自分としてはあくまでもバラエティのプロの方々の聖域に立ち入らせていただいているだけだと思っています。自分がなすべきことは、みなさんの邪魔をしないことと、絶対に流れを止めないこと。あとは、俳優として出演する作品の宣伝ができれば合格点かなと思っています(笑)。

――MCのお仕事も増えていますよね。レギュラー番組に加え、この夏は『FNS27時間テレビフェスティバル!』(フジテレビ系)でMCのひとりに抜擢されました。女優としてそこから得るものはありますか。
【松岡茉優】 レギュラー番組ではナインティナインさんやおぎやはぎさんとご一緒させていただいていますが、生で芸人さんの返しや話のテンポを見られるのはすごく勉強になります。お芝居にもリズムがあったほうがいいと思うので。私はずっと日常的にテレビに触れてきていて、テレビが大好きなんです。だから、テレビが元気になるお手伝いがちょっとでもできたらっていう想いもあります。

◆“テレビの住人”感が出る3分番組のナレーションをやりたい

――いろいろなことにチャレンジしていますが、さらに何かやりたいことってありますか?
【松岡茉優】 また声優に挑戦したいですし、ナレーションの仕事にもすごく興味があります。ずっと夢見ているのは、テレビの番組と番組の間にある3分くらいの番組のナレーションをやることです。“いつもここにいます”みたいな、テレビの住人感が出るなあと思って。私は“テレビっ子”なので、そういう立場になってみたいんです(笑)。

――最近は『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』(テレビ東京系)でモーニング娘。さんと一緒に踊ったとき、腹筋が割れていたことが話題になりましたよね。「バック転、バック宙をマスターしたい」という発言もされていましたが、肉体派を目指していたりも……?
【松岡茉優】 いえいえ! 腹筋はモー娘。と同じステージに立つという意思表示のために割ると決めたものなので、あのときだけです。もう割れてません(笑)。バック転、バック宙も、バラエティに出たときや、監督さんに「何かやってみろ」と言われたときに、一芸としてできたらと思っているだけなんです。私と同世代はみんなお芝居がうまいだけじゃなくて、女優でももうひとつ得意なことを持っているんですよ。それで自分も何かできたらと思って、武田梨奈ちゃんにスタジオと先生を紹介してもらいました。なかなか行けるタイミングがないんですが、今年中に絶対できるようになります! そのプラスαがあって、さらに本業の俳優業を太い柱にして充実させます。

――ここ最近多い少女漫画の実写映画のヒロイン役はまだありませんね。
【松岡茉優】 少女漫画キャラクターの目の大きさ知ってます? 私じゃないです。見た目の麗しい方でないと(笑)。私はきっと少年漫画のほうです!
(文:加藤 恵)

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