写真家・映画監督の蜷川実花氏が15日、東京・青山葬儀所で営まれる父・蜷川幸雄さん(享年80)の通夜の前に報道陣の取材に応じた。12日に肺炎による多臓器不全のため死去した父について聞かれた実花氏は、涙を見せずに気丈な対応で「生涯現役に本人も家族もこだわっていたので、かっこよく戦った。私を含めて家族は寂しいけれど、最後まで駆け抜けられた」と偲んだ。 遺影は、舞台『NINAGAWAマクベス』のけいこ中の様子を実花氏が撮影した写真を使用し、「『かっこいい』って喜んでくれているんじゃないかな」。亡くなった12日の前から「危ないというときは何回もあった。お別れは心のなかでしていて、覚悟はしていた」と振り返った。
2016/05/15