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福山雅治のドキュメンタリー新シリーズ誕生 音楽のルーツを訪ねて世界へ

 歌手・俳優の福山雅治が、NHKで新しいドキュメンタリー番組『福山雅治 SONGLINE 〜歌い継ぐ者たち〜』を25日(後10:00〜10:59)よりスタートさせる。シンガー・ソングライターとして音楽を多くの人たちに届けてきた福山が、音楽の誕生の謎に迫る大型シリーズ企画。人はなぜ歌うのか、人類にとって音楽とは何なのか。

福山雅治が中国の南西部・貴州省に暮らす少数民族、トン族の村人300人と合唱!NHK『福山雅治 SONGLINE 〜歌い継ぐ者たち〜』3月25日放送(C)NHK

福山雅治が中国の南西部・貴州省に暮らす少数民族、トン族の村人300人と合唱!NHK『福山雅治 SONGLINE 〜歌い継ぐ者たち〜』3月25日放送(C)NHK

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 番組は、世界各国に残る音楽のルーツに触れながら、言葉や人種の壁を超え、音楽の力で世界中の人々とつながろうとする福山に密着。第1回は「人はなぜ歌うのか?」をテーマに、人類における歌の起源に迫る。

 今回、福山が訪れたのは独自の文字を持たない2つの民族。1つは、オーストラリア北部のアーネムランド。オーストラリアの先住民・アボリジニの聖地と言われる場所で、そこに暮らすヨルング族は、今でも狩猟採集や移動生活を続けながら、神話やさまざまな言い伝えをつづった歌を大切に守ってきた。ヨルング族のある家族を訪ねた福山は水道もない伝統的な生活を体験。その中で福山はギター1本で歌を贈り、ヨルングの人々は福山のために一族全員(30人!)で神聖な儀式を披露する。

 続いて訪れたのは中国の南西部・貴州省に暮らす少数民族、トン族。トン族はアボリジニと同じように独自の文字を持たないが、自給自足の農耕生活を営みながら、歌で民族の歴史や独自のラブソングを2000年以上にわたって歌い継いできた。今年2月、福山はトン族の結婚式に参列。カップルの2人が歌で互いの気持ちを伝えあいながら愛を育んできたことを知った福山は、生活のさまざまな場面に深く関わるトン族の歌の世界を体験する。

 そして撮影最終日でもあった祭りの日に、村中から300人が集まり福山のために「トン族大歌」の大合唱が行われた。福山はここでもギター1本で自らの歌とトン族とのコラボレーションを試みる。

 福山は「アボリジニのみなさんも、トン族のみなさんも、同じことを言っていたと思うんですが『歌は言葉よりも深く届く』と。文字というものを文明が進化する過程で選ばなかった2つの民族が『音楽が1番伝わるんだ』『1番深いところに届くんだ』と、その民族が確信を持って、音楽を選んだ。音楽をなりわいとしている人間にとっては非常に感動的でした」とコメントしている。

 第2回は今年夏に放送予定。リオデジャネイロでのオリンピック、パラリンピックを前にブラジジルの音楽のルーツに迫る内容を予定している。番組は全編4Kで撮影され、複数年にわたる大型企画として放送される。上海メディアグループ、SMG Yunji Media との国際共同制作を通じ、中国でも放送される。

関連写真

  • 福山雅治が中国の南西部・貴州省に暮らす少数民族、トン族の村人300人と合唱!NHK『福山雅治 SONGLINE 〜歌い継ぐ者たち〜』3月25日放送(C)NHK
  • オーストラリアの先住民・アボリジニのヨルング族の皆さんとも音楽で交流(C)NHK

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