フジテレビで4月から日曜午後9時にドラマ枠が復活。2013年1月期終了以来、3年ぶりとなる。現在、午後7時〜9時54分に放送している『日曜ファミリア』枠は午後8時54分までに短縮。復活第1弾は、脚本家・野島伸司氏によるハートフルホームコメディー『OUR HOUSE』（仮）で、子役の芦田愛菜と、連続テレビ小説『マッサン』でヒロインを演じた米女優シャーロット・ケイト・フォックスが初共演でW主演を務める。

　東京の下町に暮らす清貧の大家族・伴一家の物語。主人公の伴桜子（ばん・さくらこ／12歳）は、4人兄弟の2番目の長女。半年前に優しかった母親が病気で他界してから、一家の家事全般を一手に引き受けていた。そこへ、人は良いがどこか抜けている父親・奏太が仕事先の米国で電撃的に知り合った女性アリス・シェパード（30歳）と交際0日で再婚。新しい母親として連れ帰ってくる。母親が亡くなってから半年で、1日も付き合ったことがない外国人と再婚することが考えられないと憤慨する桜子は、あの手この手でアリスを追い出すべく、家族全員を巻き込み、さまざまなバトルを仕掛けていく。

　元々「とある理由」から日本に行きたいと願っていたアリスは、「この人が救世主かも…」と根拠もなく信じ込み、“スピード国際結婚、スピード来日”に踏み切った。しかし、フタを開けてみれば、目の前には個性の強い大家族。「いきなり、4人のママになるなんて聞いてない！」とがく然とするが、とっさに“大家族の母”として生き抜く決意を固める。天然で直情型のアリスは、家族一人一人と戦いながら、さらに“ラスボス”桜子に果敢に勝負を挑んでいく。

　今作で芦田はすさまじい毒舌を繰り出して大家族を制圧する“鬼軍曹”のようなキャラクターを演じる。また、実年齢より１歳上の設定で、初の中学生役にセーラー服を着用して挑戦する。

　「中学生を演じることができるだろうかという不安もありますが、強がりで負けず嫌いな桜子は、素の私に似ていて、共感するところが多い」という芦田。「私の憧れのひとつでもあるセーラー服を着られるのも楽しみ。私自身はひとりっ子なので、上にも下にも兄弟がいるのはどんな気分なんだろうと、今からワクワクしています」とコメントした。

　シャーロットは『マッサン』の後、米ブロードウェイの舞台『CHICAGO』で主役を務めるまでに大出世。日本の民放連続ドラマ初出演で初主演となる本作では、『マッサン』の貞淑な妻役とは180度異なる役作りになりそうだ。

　芦田が「初共演となるシャーロットさんに負けないように、激しいバトルをしたい」と意気込めば、シャーロットも「私自身新しいことに、新しい作品にチャレンジしたいという強い思いがありましたので、頑張って絶対にいい作品にしたい」と期待に胸を膨らませている。