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嵐・二宮和也の「代表作に」 スペシャルドラマ『坊っちゃん』

 フジテレビ系で3日に放送される新春スペシャルドラマ『坊っちゃん』(来年1月3日 後9:00)。亡くなってから今年で100年という節目を迎える明治の文豪・夏目漱石の代表作を、人気グループ・二宮和也主演でドラマ化した。本作の演出を担当した鈴木雅之氏に、二宮“坊っちゃん”の魅力や本作の見どころなどを聞いた。

フジテレビ系新春ドラマスペシャル『坊っちゃん』の演出を担当した鈴木雅之氏 (C)ORICON NewS inc.

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 「親譲りの無鉄砲で子供のころから損ばかりしている」という一文で始まる『坊っちゃん』。時は明治、住み込みの女中から「坊っちゃん」と呼ばれている青年が主人公。短気で暴れん坊だが、嘘が嫌いで直情型の正義感を持つ型破りな江戸っ子の坊っちゃんが、四国は松山の旧制中学校に数学の教師として赴任し、そこで生徒や同僚の教師、学校外の松山の人々とぶつかり合い大暴れする、笑いあり涙ありの痛快なストーリーを描いていく。

 発表から100年以上経った今なお、読み継がれている『坊っちゃん』は、何度となくドラマ化されてきた。

 「いいタイトルですよね、『坊っちゃん』って。響きがいい。今回、二宮くんで『坊っちゃん』をやるって決まって、なるほどなって感じもあるし、面白そうだと感じました」。

 原作の最大の魅力は人物描写にある。「いまの学園ドラマの原型は『坊っちゃん』にあると言っていい。ナンバー2(教頭)がいけ好かないとか、太鼓持ちがいるとか、気弱な人、乱暴な人もいる。痴情のもつれあり、義理人情あり。今回、原作をきちんとやっていく上で、キャラクター設定は大事にしました。坊っちゃん、清、山嵐、マドンナ、赤シャツ、野だいこ、うらなり、狸、生徒たち…が、坊っちゃんと出会って、一緒に過ごし、彼の正直さに触れて変わっていく物語になっています」。

 二宮版『坊っちゃん』を作るにあたっては、「自分にも他人にも嘘をつかない、建前で動かない、金で日和らない、坊っちゃんの正直さを大事にしました。二宮くんには、坊っちゃんは生まれつき嘘をつけない人間なんだという話をして、それをフラットに受け取って、すごくナチュラルに表現してくれました。頭で考えて作り込んだように見えないところが、彼のすばらしいところだと思いました。歴代の坊っちゃんの中でもなかなか面白いものになっていると思います」。

 二宮と共演者の化学反応も楽しみだ。マドンナ役に松下奈緒、山嵐役に古田新太、赤シャツ役に及川光博、野だいこ役に八嶋智人、うらなり役に山本耕史、狸役に岸部一徳、清役に宮本信子、物理学校校長役に佐藤浩市、マドンナの父親役に小林薫、マドンナの母親役に浅野ゆう子、さらに夏目漱石役で又吉直樹も登場する。

 「ニ宮くんと僕らスタッフで『坊っちゃん』という代表作を作り上げた、そういう期待を持ってぜひ観ていただけたらいいですね。二宮くんにとっての代表作にもなるといいな、と思っています」。

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