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忘れらんねえよドラム酒田耕慈、脱退報告「自問自答を繰り返した」

 ロックバンド・忘れらんねえよのドラマー・酒田耕慈が脱退することが3日、わかった。バンドの公式ホームページで発表された。

ドラマー・酒田耕慈(右)が脱退を発表した、忘れらんねえよ

ドラマー・酒田耕慈(右)が脱退を発表した、忘れらんねえよ

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 酒田は今年7月、「家庭の事情」により、しばらくライブ活動を休止することを発表。同月から開催された全国ツアーはサポートドラマーが参加していた。

 この日発表された酒田のコメントによると、4年前から入院していた父の容態が数ヶ月前に急変したことをきっかけに休養。今後のことを真剣に考えて「自問自答を繰り返した」結果、「今はやりたい音楽のとっかかりが見つかった気がしています」とし、脱退を決意したという。

 ボーカル&ギターの柴田隆浩も酒井の脱退発表を受け、コメントを発表。バンドが目指す音楽と酒田が目指す音楽の違いを理解し、「僕らそれぞれが前を向いて、まっすぐな気持ちで音楽と一緒に生きていくために、3人と大切なスタッフで話し合って、この結論を出しました」と心境を打ち明けた。

 同バンドは、2008年に結成。11年にアニメ『逆境無頼カイジ破戒録篇』のエンディングテーマに抜てきされた1stシングル「CからはじまるABC」をリリース。青春パンクバンドとしてライブシーンで高い人気を誇っている。


【ドラム 酒田耕慈コメント全文】
おひさしぶりです。
酒田です。

いつも忘れらんねえよを応援してくださっている皆様、スタッフの皆様、
お忙しい中、急な話にも関わらずライブサポートをしていただいたドラマーの皆様、
そしてメンバー。たくさんの方にご心配とご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありません。

上手く伝えられる文章になるか不安はあるのですが、
自分の言葉でお話できる機会をもらったので、正直に書いていこうと思います。
最後までお付き合いいただけるとありがたいです。

僕には四年前から入院生活を続けていた父がいました。
数ヶ月前、その父の容態が急変したことがきっかけで、活動を休まなくてはいけなくなってしまいました。
ただ、父の事はあくまできっかけに過ぎません。お休みさせていただいた期間中、
本当の自分と向き合い、忘れらんねえよのこと、柴ちゃんや梅津君、自身の今後のことを真剣に考え、メンバー、スタッフと話し合いをして、忘れらんねえよを脱退することを決めました。
音源やライブを心待ちにしてくださったファンの皆さまへ。
暖かく応援していただき、いつもたくさんの笑顔と勇気をもらっていました。感謝の気持ちしかありません。そして、心配かけてごめんなさい。
対バンで知り合いになってくれた方々へ。
仲良くしてくれてありがとう。命がけで音楽に取り組む皆様に、刺激をもらい、強烈にシリを引っ叩かれたことで苦しい時も乗り越えられました。

PA音響担当、ローディー、イベンター、ライブハウスのスタッフの方々へ。
親身になって叱咤激励をくださって、ありがとうございました。何度も救われ、何度も立ち直らせていただきました。
プロデューサー、エンジニア、レコーディングスタッフの方々へ。
バンドの持ち味にバラエティを持たせる手助けを頂きました。また、録音時の雰囲気作りに繊細な気遣い、アドバイスを頂きました。皆さんの支えがあったからこそ
沢山の大切な作品が生まれました。
レーベル、事務所の皆様へ。
バンドのために休日返上で各地各方面、親身になって奔走して下さいました。皆さんのサポートがあったから安心してバンド活動に集中することができました。たいへんお世話になりました。

家族、親族、友達のみんなへ
たくさん心配をかけました。たくさん助けられました。この恩は時間をかけてでも必ず返していくつもりです。
最後にメンバー、マネージャーへ。
今まで一緒に音楽をやってくれて、心からありがとう。

休んでいる期間に、本心と正面から向き合い、自分はどうありたいのか自問自答を繰り返しました。
今はやりたい音楽のとっかかりが見つかった気がしています。
これまで応援してくださったすべての皆さんに、少しでも恩返しが出来るように、また納得してもらえるように心を込めて活動していきます。
今回の脱退という選択が、忘れらんねえよにとっても、僕にとってもベストだった。と、いつでも素直に思えるように、そう思ってもらえるように全身全霊で歩んで参ります。
忘れらんねえよと僕自身の新しい一歩だと思って前向きに受け止めてもらえたら嬉しいです。

忘れらんねえよは、いつまでも名曲をたくさん創っていける、数少ないバンドだと思います。
今後も変わらぬ応援をよろしくお願いします。
今まで本当にありがとうございました。


【ボーカル&ギター 柴田隆浩のコメント全文】
この発表をすることを決めて、浮かんだのはお客さんの顔でした。
いつも応援してくれて、支えてくれて、本当にありがとう。

4か月前にサカタスが休養に入ってから、メンバーそれぞれが、
一度しかない人生の中で、音楽とどう向き合うのか、を考えました。

そうした時に、バンドが鳴らしたい音、叶えたい大切な夢と、
サカタスが鳴らしたい音、叶えたい大切な夢が、どうしてもちがう、ということが分かりました。

僕らそれぞれが前を向いて、まっすぐな気持ちで音楽と一緒に生きていくために、
3人と大切なスタッフで話し合って、この結論を出しました。

お客さんに悲しい思いをさせるのは本当にいやです。
でも、自分の心に嘘をついたらそれはロックンロールじゃないから。
サカタスも僕も梅津君も、自分の信じるロックンロールを完遂するために、この道を選びます。

忘れらんねえよは変わらず明るくいきます。
ドラマー不在のこの4ヵ月間、信じられないくらいの愛で支えてくれたマシータさん、タイチが、引き続きサポートドラマーとして活躍してくれます。
がんがんアゲて、がんがんいい歌を作っていくよ。

サカタスももちろん、音楽を続けます。
あのサカタス作曲「ワッツアップ酒田」を知ってる人は分かると思うけど、
あいつの頭の中にはたくさんの音楽が湧き上がって溢れてるから、
それを表現していく活動を始めます。僕も聴くのが楽しみだし、応援していきます。

最後に。

ライブハウスで、ツイッターで、声をかけてくれて、心配してくれたみんな。
いま3人はめっちゃ前を向いてるから、そこは安心して。
これからも僕らはそれぞれが信じるやり方で、絶対、みんなを笑顔にさせるよ。

酒田、いままで本当にありがとう。俺の無茶にお前はずっと付き合ってくれた。
一緒に過ごした青春の日々を俺は絶対に忘れない。

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