7月クールにTOKYO MXほかで放送されたアニメに続き、今月25日からMBS、27日からTBSで放送が始まった連続ドラマ『監獄学園-プリズンスクール-』。きょう29日から「dTV」と「UULA」で第1話の配信もスタート。アニメ版キヨシを演じた声優・神谷浩史（40）と、ドラマ版キヨシを演じる俳優・中川大志（17）の“Wキヨシ”の対談のつづきを紹介する。

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■ドラマ版第1話について

【中川】神谷さんは一足早く、ドラマの第1話を見ていただいたんですよね？　ありがとうございます。感想をお聞きするのが怖いですが……いかがでしたか？

【神谷】漫画やアニメのキャラクターが実際にいるのは凄いことだと思いました。声質や話し方なども皆さんキャラクターに忠実で「まんまだなあ」と思って見ていたんですが、ほんと、みんなかわいいです。いやー、千代ちゃんすごくかわいかったな〜（笑）。

【中川】千代ちゃん、かわいいですよね（笑）。

【神谷】女風呂のシーンでキヨシがテンパりすぎてラバースーツを脱ぐくだりは、原作を読んだときから「なんでお前が脱ぐんだよ（笑）！」って爆笑してしまったんですね。アニメをやっているときも、実写を見ているときも、あのシーンへのツッコミは変わらない。しかも、実写のキヨシがとても立派で綺麗な肉体をしていることで、さらにおかしなことになっていたと思います。漫画、アニメ、ドラマの同じ場面で三者三様にちゃんと笑えるというのは、実はすごく難易度の高いことをクリアしていると思います。

【中川】神谷さんにそう言っていただけてうれしいです。２話以降もいろいろやらかしてますのでぜひ観ていただけるとうれしいです（笑）。

【神谷】え？　どんな風に？

【中川】原作で平本アキラ先生の描く構図は、実写で撮るには不可能なアングルだったりしますが、果敢に再現しようとしています。

【神谷】芽衣子の股間越しに見えるキャラクターとか、ピントをどっちに合わせたらいいかわからないでしょうし、どう考えてもあんなアングルを実写でやっちゃ駄目でしょ（笑）。芽衣子といえば、ドラマの芽衣子は下着を着けているんですよね。それによって理性がプラスされている分、ドキドキします。実写ならではの、プラスアルファの魅力となっていますよね。

■原作、アニメ、ドラマの意外な相関関係

【中川】僕はドラマの撮影中にアニメのオンエアが始まったので、毎週録画をしておいて、撮影を終えてから一気に楽しく拝見したんですけど…。

【神谷】え？　アニメを見ないでドラマを作ったんですか？

【中川】はい。キャストもスタッフも誰も観ていないはずです。だから、キャラクターの声や絵に描かれていない部分の動きは、僕たちは原作漫画からイメージして演じたんですが、アニメとかぶる部分が感じられたのがうれしくもあり　驚きでもありました。アニメとドラマを作っている人たちが、原作に対して共通するものを感じていたのかなと思えて、すごくうれしいんです。

【神谷】それはすごいことだと思います。世間からはどうしても、原作のあるアニメをドラマ化したという見方をされてしまうと思うんです。でもこの作品は、原作を基点にアニメとドラマが並列に作られていた。それを念頭に漫画、アニメ、ドラマを観るとより楽しめるかもしれないですね。僕自身、それを知ることができて良
かったです。実は僕も、実写を見ていてまったく違和感がなかったんです。「あ！　キヨシだ！」と思ったし、他のキャストもみんなそのままだった。それは多分、原作のキャラクターが非常に優れていて、僕らがそれをリスペクトしていたという事なんでしょうね。

【中川】現場も、スタッフとキャストからの原作に対するリスペクトと愛にあふれていました。だからこそ、キャラクターの再現度も高いですし、小道具の一つ一つやセットを忠実に再現できているのかなと思いました。

【神谷】確かに、女風呂のシーンも、キヨシが手にしているのはアニメではスマホになっているけれど、ドラマは漫画に忠実にフィーチャーフォンを使っているんですよね。テレビ電話越しに映る映像もちゃんと入ってる。その徹底ぶりはリスペクトと愛の賜物でしょうね。

＜つづく＞

■放送情報
MBS：毎週日曜　深0：50〜1：20
TBS：毎週火曜　深1：11〜1：41

■配信
dTV／UULA：10月29日（前0:00）より第1話配信スタート、第2話以降は毎週木曜0時更新予定