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世界が認定した“コーヒーの日” 独自の進化を遂げる日本のコーヒー文化

 10月1日は「コーヒーの日」。全日本コーヒー協会が1983年から提唱してきたが、この度、日本における啓蒙活動に世界が賛同し、昨年3月開催のICO理事会において10月1日が「国際コーヒーの日」となることが決定。今年の10月1日、ミラノ万博の会場からキックオフすることになった。

缶コーヒーって日本独自の文化だって知ってました?

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■世界に誇る日本独自のコーヒー文化「缶コーヒー」

 カフェで、テイクアウトで、家庭で…。ブレンド、カフェ・オレ、エスプレッソと、その楽しみ方も好みによりけりのコーヒー文化。中には、極細に挽いたコーヒー豆と砂糖をグラスに入れてお湯を注ぎ、コーヒーの粉がカップの下に完全に沈んでから、ミルクをたっぷり入れて上澄みだけを味わう、バリコーヒーのような飲み方も東南アジアには存在する。このように、世界中でさまざまな飲み方で親しまれているコーヒーだが、実は日本独自のコーヒー文化もある。“缶コーヒー”だ。

 世界初の缶コーヒーとして一般に浸透しているのは「UCC ミルクコーヒー」。1969年に産声を上げ、今なお愛され続けるヒット商品である。日本は世界的にも有数のコーヒー大国で、消費量も世界トップクラス。2人に1人が毎日コーヒーを飲んでいるという調査結果もあるほどだ。それを裏付けるように、2013年のコーヒー輸入量は50万3137tと、史上最高を記録している。

■コンビニコーヒー、サードウェーブコーヒーの台頭から次第に高まっていく”質”への希求

 特に昨今で発展目覚ましいのは、コンビニエンスストアで発売されるカウンターコーヒー。良質なコーヒーがリーズナブルに飲めるとあり、世界的に話題に。さらに、今年2月に日本に初上陸したブルーボトルコーヒーをはじめとする、豆の素材や淹れ方などの各工程にこだわったコーヒー界の”黒船”サードウェーブコーヒーの波も到来。海外の有名コーヒー店の進出が多くのメディアで取り沙汰された。

 各分野からの参入で、し烈極めるコーヒー業界だが、缶コーヒーの市場規模は、実はコンビニコーヒーの約4倍と、まだまだ優勢。コンビニコーヒーの1756億円に対して7000億円以上の規模との調査結果も出ている。

 ただし、コンビニコーヒーや、サードウェーブコーヒーの人気が沸騰し、コーヒーに対する消費者の味覚は、より本格志向になったといえる。これに呼応するように、缶コーヒー界でも、昨年から“プレミアム化”の波が到来。メーカー各社から、さまざまなプレミアム缶コーヒーが発売されているのだ。

■世界に誇る”味”と”品質” 第2次プレミアム缶コーヒー戦争が勃発

 ダイドードリンコでは、180ml以下の小容量缶コーヒー売上No.1の「ダイドーブレンド デミタスコーヒー」をさらに進化。プレミアム豆を従来品の約1.5倍使用し、さらなる深い味わいを実現した「デミタスコーヒー」「デミタス微糖」「デミタスBLACK」を8月31日より発売している。TVCMで、実際のダイドードリンコ社員が登場していることも注目だ。松山ケンイチさんの「これ以上美味しくするのは無理ですよね?」との問いかけに、「さらに美味しくします!」と応える内容で、同社の缶コーヒーに対する美味しさ追求へのチャレンジがリアルに描かれている。

 サントリー食品インターナショナルは、タモリとトミー・リー・ジョーンズが出演するTVCMでもおなじみの「プレミアムボス」から、「プレミアムボス 微糖」を9月29日に発売。コーヒー本来の強い香りとコクを実現するため、微粉砕コーヒー豆をブラジル最高等級豆100%にグレードアップし、ボス史上最高峰のコクに磨きをかけた商品だ。これまでコールド専用だった「〜ブラック」も、今秋からホット&コールド兼用にリニューアル。同じくブラジル最高等級豆100%使用し、焙煎方法も一部改良して、さらなる美味さの高みを目指している。

 コカコーラジャパンからは、「ジョージア ザ・プレミアム」が8月31日から発売中。ブラジル産最高等級豆を贅沢にブレンドしているほか、時間と手間をかけた深煎り焙煎、雑味を抑える粗挽きの採用、ブレンド豆の個性を丁寧に引き出す二重抽出など、缶コーヒーに関する同社の知見、技術をベースにしてすべての工程にこだわった商品だ。山田孝之演じる探偵「Mr.PREMIUM」の波乱万丈の人生を映画のように見せるTVCMは、無料スマホ・マガジン「週刊ジョージア」で、TVCMをモチーフにした特別漫画「極上探偵活劇 Mr.PREMIUM」と連動。このユニークな展開も注目されている。

 このように、躍進目覚ましい缶コーヒー業界。連綿と続く企業の努力によって、缶コーヒーの歴史はもはや”文化”の領域に達しており、現在発売中のラインナップも絢爛華麗だ。日本が独自に歩んだ缶コーヒーがさらに進化を遂げ、“世界基準”となる日も遠くはないかもしれない。

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