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黒木華、桐島かれんとの“母娘”役に感激「こんなお母さんだったら自慢出来るなぁって(笑)」

 多くの作品に出演しながら多彩な役柄を巧みに演じわけ、作品ごとにまったく異なる表情をみせる若手実力No.1女優・黒木華(はる)。今月28日からは『幕が上がる』が公開、4月からはドラマ『天皇の料理番』(TBS系)への出演、さらに現在放送中の『サントリー オールフリー』の新CMでは女優・桐島かれんと“母娘”役で共演と、その需要の高さがうかがえる。ORICON STYLEでは、そんな彼女にインタビューを敢行。女優としてのスタンスについて真摯な想いを明かしてくれた。

桐島かれんとの“母娘”役で共演した黒木華

桐島かれんとの“母娘”役で共演した黒木華

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■監督によって作り方も異なるCM撮影は新鮮でした

――映画、ドラマに引っ張りだこの黒木さんですが、2月9日からは『サントリー オールフリー』のCMもスタートされました。桐島かれんさんとの母娘の役所ですけど、どんな関係性なんだろう?と想像させる余白がある作品ですね。母親と久しぶりに会う嬉しさとちょっとした緊張が黒木さん演じる娘から滲み出ています。
【黒木華】ありがとうございます! 監督や桐島さんとは、最初に会ったポスター撮影で色々な話をさせて頂いたんです。その後に沖縄でCMの撮影があったんですけど、そこで桐島さんと久しぶりにお会いできた感覚がそのまま私が演じた役に投影出来たのかなって思います。

――沖縄で桐島さんと久しぶりに会うというのは、まさにCMの流れと一緒だったんですね。
【黒木】そうなんです。桐島さんや監督と再会できたのが嬉しくて、とても楽しい撮影でした。

――CMの冒頭、桐島さん演じる母親の家を訪ねるシーンで、黒木さんが「こんにちは…」という台詞を発しますよね。そこに微妙な緊張感が出ていて凄く良いなって。
【黒木】そうですね。最初は少し緊張しながら母の家に入っていきますね。

――そんな娘を快く迎え入れた母からの「飲む?」っていう台詞に、黒木さんが満面の笑みを浮かべながら「うん!」っていう台詞。あのシーンが凄く印象的ですよ。娘の緊張がほぐれた瞬間を表現していて。
【黒木】嬉しいです(照笑)。きっとそれは、監督が自然な流れで導いてくれたんだと思います。「こんにちは…」という台詞も、「ただいま」ではなくて「こんにちは」なんだよっていうことを、自然な流れで理解させてくれたんです。

――『ここは「こんにちは」なんだ!』という断定じゃなく、状況や関係性を理解させた上で演じることが出来たと。
【黒木】はい。監督の中で明確な筋道が出来ていて、それが私には凄く心地よかったんです。安心して委ねられると言いますか。だけど、それを強要せず自然な形で導いてくれる……だから出来上がった映像を見て、自然体な画を作ることが出来るんだなって実感できました。

――海辺の家が舞台ですけど、凄く心地よい風が入り込んで来そうな雰囲気ですよね。
【黒木】そうなんです。撮影中は曇りだったんですけど、青天ではなくてちょっぴり暗めの雰囲気が、夏の午後という感じで凄く良い雰囲気になっていて。私自身、CM撮影はあまり経験したことが無かったんですけど、監督によって作り方も異なるんだなぁって改めて実感することが出来ました。

■桐島さんは家庭的だけど、“自由”という言葉が凄くしっくりくる方

――桐島さん演じる自由を謳歌する母、そんな母に憧れる黒木さん演じる娘。桐島さんといえば、まさに自立した女性像を体現するような方ですけど、今回初めてご一緒されて如何でしたか?
【黒木】ホントに素敵な方なんです。凄くサバサバされてらっしゃるんですけど、キチンと“お母さん”もしていらっしゃるのが話をしていて感じました。こんなお母さんだったら自慢出来るなぁって(笑)。

――今回のCMの役どころが、そのまま当てはまるような方ですもんね。
【黒木】そうなんです。家庭的だけど、“自由”という言葉が凄くしっくりくる方なんです。でも、それは決して自分勝手な自由ではないんですよね。

――自分勝手な自由ではない。まさにその言葉を体現されている印象ですね。
【黒木】はい! もちろん愛情にも溢れていて、個々の尊重もしてくれる……凄くバランス感覚に長けた方という印象です。同性として凄く憧れの目で見てしまいます(笑)。

――話したらすぐに引き込まれてしまった?
【黒木】引き込まれました(笑)。小さいことをあまり気にしない雰囲気を出してくれていて、私の言葉も受け入れてくれる。ホントにカッコイイんです。きっと普段から、常にポリシーを持って生活されていらっしゃるんだろうなって思ってしまいました。同じ女性としても女優としても「こうありたい!」と思わせてくれる方です。

――黒木さん自身が、もし母親になった際には桐島さんが理想形ですか?
【黒木】そうですね。ただ、私がもしお母さんになっても桐島さんのような素敵な母親にはなれないと思います(笑)。私の場合はもうちょっとワチャワチャしてしまいそうなので。

――スマートな母親にはなれない?
【黒木】はい。私自身の母を見ていてもそれは思います(笑)。

■楽しいです、自由って(笑)

――(笑)。あと、今CMのテーマが“自由って、おいしい。”で、その雰囲気が映像からも滲み出ていますが、黒木さん自身が“自由”を感じた瞬間ってありましたか? あと黒木さんが考える“自由の定義”とは?
【黒木】やっぱり仕事がお休みの日は自由を感じるんですけど……ただ、あまり多く休みを頂くと何をしていいか分からなくて。

――隙間に“自由”があるからこそ謳歌できると。確かにあまり多く自由があっても手持ち無沙汰になりますよね。
【黒木】そうなんです。あとは、私は大阪から上京してきたので、1人暮らしを始めたときも自由を感じました。反面、自分で何もかもをやらなくちゃいけない責任というか……。そういう意味では自由は楽しいし、怖いなとも思います。時間をどのように使っても自由な反面、どのような1日を過ごすのかは自分にかかってくるんだな、と。

――無駄に過ごすと後悔しますもんね。
【黒木】そうですね。ですから、“自由”を楽しむ責任はあると思います……でも楽しいです、自由って(笑)。


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