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注目の授業スタイル「アクティブ・ラーニング」って何?

 大学教育改革を推進するため、先進的な取り組みを行っている大学を支援する文科省の「大学教育再生加速プログラム(AP)」。その「アクティブ・ラーニング」部門で、採択率10%(平成26年度)の狭き門を突破し、“教育改革モデル校”となったのが立正大学だ。“深い学び”に繋がるとして注目を集めている「アクティブ・ラーニング」だが、現場ではどんなことが行われているのだろうか? 同大学で推進役となっている地球環境科学部を訪ねてみた。

立正大学の「アクティブ・ラーニング」とは?

立正大学の「アクティブ・ラーニング」とは?

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 「今からみんなの端末に地図を送るから、線で囲ってみてください」と島津弘教授が言うと、学生たちは手元にあるタブレット端末を触り始め…。地球環境科学部の「アクティブ・ラーニング」で行われている、タブレットを使った双方向型の講義、「地域自然情報の活用」だ。全員の意見がスクリーン上で共有され、興味深い答えに対して次々と教授が質問していくため、学生たちにも緊張感がみなぎる。

 「最初は自分の回答が人に見られるのが恥ずかしかったのですが、今はやりがいを感じていてとても楽しいです。同じ意見の人が集まって、グループワークみたいなことをもっとできたらいいなと思います」と、地球環境科学部2年生の中島健太さんは話す。

 「アクティブ・ラーニングの推進に当たって、双方向型スタイルの講義と両輪をなすのが、学生が積極的に取り組む授業外学習です」と島津教授は語る。「授業中のコミュニケーションを充実させるには、学生たちが事前の学修で必要な知識や自分の意見を持って授業に臨む『反転授業』という手法は欠かせません」。そのため、同大学では移動時にも閲覧できる動画教材を開発中。「知識は学生が自主的に学んで、講義では双方向のコミュニケーションを取りながら考える力を養うのが理想だと思います」(同)。

 そのほか、もともと地球環境科学部では実験実習科目を重要視していることから、フィールドワークにも積極的に取り組んでいるほか、リアルな教材を使い、知識だけではなく学生たちの感性を刺激するような工夫を凝らしているという。

 次世代の教育法として脚光を浴びる「アクティブ・ラーニング」。デジタルとリアルを組み合わせたその成果はどう出るか、注目だ。

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