監督、俳優としてその名を世界に轟かせる香港映画界のスター、チャウ・シンチー。これまでのヒット作では主演&監督を兼ねていたが、『西遊記〜はじまりのはじまり〜』では監督業に専念。偉大な作品である『西遊記』の映画化にあたって、シンチーが思い描いたこととは?
◆これまでのイメージとのギャップを作りたい
――『西遊記』をご自身の手で映画化しようというのは、いつごろから考えていたのですか?
【シンチー】 『西遊記』が大好きなんです。子どものころからずっとファンで、ドラマとか映画、小説も読み続けてきています。
――どういうところが好きなんでしょうか。
【シンチー】 内容がバラエティの富んでいて、作家がどうしてこんなにたくさんのことを思いつくのか、考えられるのか、不思議で仕方なかったです。キャラクターのなかでは孫悟空が一番好きです。でも、よくよく考えると、他のメインキャラクターたちもみんないいですよね。
――今作は、4人が天竺に向かう前の出会いの物語ですが、その設定はどのようなところから思いついたんでしょうか。
【シンチー】 そんなに難しく考えたわけではいなくて、ただそういう物語にしたいと思ったんです。
――猪八戒を美男子、孫悟空を青白くハゲた老人と、これまでの日本人のイメージとは違う姿に驚きました。
【シンチー】 猪八戒は醜いイノシシなんですけど、そのギャップを出すために美男子にしたんです。孫悟空もあえて老人にしながら、激しい動きができる。ギャップを作りたいと思いました。創作力といいますか、いろいろな角度からキャラクターとして何ができるのかを考えていきました。
――孫悟空は、日本人からすると優しいイメージなんですけど、今作では獰猛な猿だったり、巨大なキングコングみたいな形に変貌します。ギャップを強調するために、そういった妖怪の姿にしたんでしょうか。
【シンチー】 僕は、孫悟空は優しいとは思いません。彼はもともと野獣なんです。若いころからずっと間違いを起こしてきたけど、三蔵法師に助けられて、一緒に天竺へ向かう。過ちを犯しながらそれを正し、プラスとマイナスの両面を持っているキャラクターだと思います。
――玄奘と段のラブストーリーが印象に残りました。いつからラブストーリーを盛り込もうと考えていたんでしょうか。
【シンチー】 企画の最初からラブストーリーを入れようと思っていました。
――段は『西遊記』に出てこないキャラクターで、男勝りで玄奘に恋をします。その発想は?
【シンチー】 玄奘は人間です。この映画のアイデアを練っているときに、人間だから普通の感情や愛情もあるし、問題を起こすこともあるだろうというところから始まりました。
◆撮影現場のアイデアで変わっていくアクション
――演出にあたっては、シンチー監督自ら細かく指示を出されたんでしょうか。
【シンチー】 必要なところは伝えますが、基本は俳優に任せて演じてもらいました。シーンによって説明しながらというのはもちろんあります。
――脚本を書きながら全体の演出プランを考えられるのですか? それとも現場でインスピレーションを働かせながら、演出プランを作られていくのでしょうか。
【シンチー】 もちろん脚本である程度の演出を考えて撮影に入りますけど、現場ではもっといいアイデアが浮かんできますので、その場で変わっていきます。香港、中国の映画の作り方でしょうか。よくあることです。
――脚本と実際に完成した映画で大きく違ったシーンはありますか?
【シンチー】 ストーリー的なものではなくアクションです。脚本を書くときは大まかなイメージですが、実際現場に入ってキャラクターの動きが具体的になると、いろいろと変更が加わったりします。
――そのなかで、ここを大がかり変えたというシーンをひとつ挙げていただくことはできますか?
【シンチー】 この映画のなかにはアクションシーンがたくさんありますので、長いシーンや、シーンの内容が複雑なものまで、印象としてはたくさんあるんですけど……。ひとつおもしろいところは、あるシーンで猪八戒がマスクをかぶって美人の女性に声をかけます。脚本にはそう書いてあるんですが、現場でよくよく考えると、猪八戒はイノシシですからしゃべれないんです。イノシシの叫ぶ声になっちゃうからおかしい、ということで、結局、京劇(チャイニーズオペラ)のような踊りをしながら女の子に声をかける、というイメージで演じてもらいました。
――この映画の続編の予定は?
【シンチー】 その予定もありまして、間もなくプロジェクトがスタートすると思います。まだ今は、内容は次も『西遊記』ということしかお話できませんが(笑)。来年の始めにクランクインし、2016年に撮り終える予定です。
◆チャウ・シンチー動画コメント『少林サッカーを超えるとんでもない物語!』
◆これまでのイメージとのギャップを作りたい
――『西遊記』をご自身の手で映画化しようというのは、いつごろから考えていたのですか?
【シンチー】 『西遊記』が大好きなんです。子どものころからずっとファンで、ドラマとか映画、小説も読み続けてきています。
【シンチー】 内容がバラエティの富んでいて、作家がどうしてこんなにたくさんのことを思いつくのか、考えられるのか、不思議で仕方なかったです。キャラクターのなかでは孫悟空が一番好きです。でも、よくよく考えると、他のメインキャラクターたちもみんないいですよね。
――今作は、4人が天竺に向かう前の出会いの物語ですが、その設定はどのようなところから思いついたんでしょうか。
【シンチー】 そんなに難しく考えたわけではいなくて、ただそういう物語にしたいと思ったんです。
――猪八戒を美男子、孫悟空を青白くハゲた老人と、これまでの日本人のイメージとは違う姿に驚きました。
【シンチー】 猪八戒は醜いイノシシなんですけど、そのギャップを出すために美男子にしたんです。孫悟空もあえて老人にしながら、激しい動きができる。ギャップを作りたいと思いました。創作力といいますか、いろいろな角度からキャラクターとして何ができるのかを考えていきました。
――孫悟空は、日本人からすると優しいイメージなんですけど、今作では獰猛な猿だったり、巨大なキングコングみたいな形に変貌します。ギャップを強調するために、そういった妖怪の姿にしたんでしょうか。
【シンチー】 僕は、孫悟空は優しいとは思いません。彼はもともと野獣なんです。若いころからずっと間違いを起こしてきたけど、三蔵法師に助けられて、一緒に天竺へ向かう。過ちを犯しながらそれを正し、プラスとマイナスの両面を持っているキャラクターだと思います。
――玄奘と段のラブストーリーが印象に残りました。いつからラブストーリーを盛り込もうと考えていたんでしょうか。
【シンチー】 企画の最初からラブストーリーを入れようと思っていました。
――段は『西遊記』に出てこないキャラクターで、男勝りで玄奘に恋をします。その発想は?
【シンチー】 玄奘は人間です。この映画のアイデアを練っているときに、人間だから普通の感情や愛情もあるし、問題を起こすこともあるだろうというところから始まりました。
◆撮影現場のアイデアで変わっていくアクション
――演出にあたっては、シンチー監督自ら細かく指示を出されたんでしょうか。
【シンチー】 必要なところは伝えますが、基本は俳優に任せて演じてもらいました。シーンによって説明しながらというのはもちろんあります。
――脚本を書きながら全体の演出プランを考えられるのですか? それとも現場でインスピレーションを働かせながら、演出プランを作られていくのでしょうか。
【シンチー】 もちろん脚本である程度の演出を考えて撮影に入りますけど、現場ではもっといいアイデアが浮かんできますので、その場で変わっていきます。香港、中国の映画の作り方でしょうか。よくあることです。
――脚本と実際に完成した映画で大きく違ったシーンはありますか?
【シンチー】 ストーリー的なものではなくアクションです。脚本を書くときは大まかなイメージですが、実際現場に入ってキャラクターの動きが具体的になると、いろいろと変更が加わったりします。
――そのなかで、ここを大がかり変えたというシーンをひとつ挙げていただくことはできますか?
【シンチー】 この映画のなかにはアクションシーンがたくさんありますので、長いシーンや、シーンの内容が複雑なものまで、印象としてはたくさんあるんですけど……。ひとつおもしろいところは、あるシーンで猪八戒がマスクをかぶって美人の女性に声をかけます。脚本にはそう書いてあるんですが、現場でよくよく考えると、猪八戒はイノシシですからしゃべれないんです。イノシシの叫ぶ声になっちゃうからおかしい、ということで、結局、京劇(チャイニーズオペラ)のような踊りをしながら女の子に声をかける、というイメージで演じてもらいました。
――この映画の続編の予定は?
【シンチー】 その予定もありまして、間もなくプロジェクトがスタートすると思います。まだ今は、内容は次も『西遊記』ということしかお話できませんが(笑)。来年の始めにクランクインし、2016年に撮り終える予定です。
◆チャウ・シンチー動画コメント『少林サッカーを超えるとんでもない物語!』
2014/11/19