元宝塚歌劇団の男役トップスター・涼風真世（54）が、自身の代表作でもある宝塚版『ベルサイユのばら』の男装の麗人、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェを23年ぶりに演じることがわかった。演じるといっても声優として。アニメーションを手がけるのは、『秘密結社 鷹の爪』などで知られるFROGMAN監督。つまり、『ベルばら』のパロディ作品だが、涼風は「新たなオスカル像にチャレンジし、可能性が広がったような気がしています」と満足げだ。

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　これまでに『金田一少年の事件簿』、『攻殻機動隊ARISE』、『のだめカンタービレ』といった人気作品とコラボレーションしてきた、大塚製薬のバランス栄養食『カロリーメイト』とFROGMAN監督によるパロディアニメプロジェクト「チャンネル5.5」の第4弾（シーズン4）。

　宝塚時代、中性的な魅力を持った“フェアリータイプ”の男役として人気を博し、1991年『ベルサイユのばら』オスカル編でトップスターに就任した涼風。彼女が演じたオスカルは「まるで劇画の世界から抜け出してきたよう」と、歴史に残る名演として語り継がれている。93年、宝塚退団。以後、女優としてドラマ、映画、舞台などで活動しているが、アニメ界では『るろうに剣心』の緋村剣心役の声優としても知られている。

　パロディ版『ベルばら』への出演オファーに「いつも、さまざまな役柄にチャレンジしたい！　枠にとらわれずに演じてみたい！と思っているので、新しいオスカルにチャレンジできることにワクワクしました」と抵抗はなかったよう。今作では、自身初のプレスコ（先に収録した声優の芝居に合わせてアニメーションを制作する手法）を行い、「今は誰よりも早く、完成した映像を見てみたい。第2話では、オスカルがとんでもない姿になっているそうなのですが、オスカルとして『オスカルの心』を演じてみました（苦笑）」と心待ちにしている。

　また、王妃マリー・アントワネット役に、『アルドノア・ゼロ』のアセイラムや、『七つの大罪』のエリザベスなど、“姫役”で人気の声優・雨宮天を起用。「これまでやったことがないくらい、ノリノリで演じました」と語る雨宮の弾けた演技も注目だ。

　チャンネル5.5版『ベルサイユのばら』第1話「ベルサイユのマリモ」は、きょう17日よりYouTube公式チャンネルで公開。また、変人揃いの零細テレビ局「チャンネル5.5」がいかにして超人気作のリメイク化権を得たかを描いたプロローグ動画も同日公開される。

■第1話 「ベルサイユのマリモ」
http://youtu.be/Vu-oLMEzZfI

■Season4 プロローグ 「ベルばら」
http://youtu.be/i5PZcxALnzM