TBSの人気女子アナとして数多くの番組に出演していた雨宮塔子。1999年に同社を退社後はフランス・パリを拠点に活動、結婚&出産を経て2児の母となった彼女にパリでのリアルな日常、さらにTBS退社の真相や現在活躍する後輩アナについても聞いてみた。
■パリの女性って意外にユルい方が多いです(笑)
――1999年にTBSを退社して、当初は美術留学という形でフランスに赴き、気付けば15年の歳月が経過しました。
【雨宮】あっという間でしたね(笑)。当初から少なくても3、4年は住みたいとは思っていたんですけど、いざ4年が経過した時に日本には帰れなかったんです。
――それはなぜ?
【雨宮】うーん。自分が何をやるためにフランスにやってきたのか?という部分で全く達成できていなかったんでしょうね。生活に慣れ、ある程度の言葉も話せて、友達も出来たけど、やっとスタートラインに立った感じだったんです。
――準備期間が整ったと。そこから計15年が経過しました。パリって凄く洗練されたイメージがあるんですけど、雨宮さん自身が感じた一番の文化の違いってどこでしたか?
【雨宮】実際に生活すると分かるんですけど、日本の女性の方がよっぽど頭の先から足の先まで気を使っていると思いますね。パリの女性ってユルい方が多いんですよ(笑)。子供の送り迎えでも、洗いっぱなしの髪で来る光景をよく見ますし、ネイルを塗っている方もほとんどいないですし。
――へぇ〜意外(笑)。
【雨宮】ですから、日本女性の方が家事もして育児もして、自分も磨いてらっしゃる方が多いと思いますね。パリの女性は他人からどう思われようが気にしないという方が多いです。
――個を重んじる女性が多いんですね。15年が経過して、雨宮さん自身もパリジャンになった実感はあります?
【雨宮】どうでしょうか……ただ、どんどん図々しくなってます(笑)。
――でも図々しくって言うのは日本の尺度で、向こうでは普通の振る舞いということですよね?
【雨宮】そうですね。前はレストランで注文が間違ってきても「違います」って言うマイナスのエネルギーを使うのが面倒だったんですけど、今はせっかく素敵な時間を買ったんだから堂々と訂正します(笑)。
■TBSを退社したのは、行動や言動に自分で責任を果たしたかったから
――例えば、女子アナ時代に雨宮さん自身の“個”の尊重する上で窮屈さってありました?
【雨宮】いえいえ。TBSって、そこはユルいんですよ。一匹狼が多いと言いますか(笑)。
――そうなんですか! 社風ですかね?
【雨宮】どうなんですかね〜。でも、群れない感じはありましたね。もちろん、同僚と一緒にご飯を食べたりというのはありましたけど、強制的に集合をかけられるという事はなかったですね。
――じゃあ、雨宮さんにとっても環境的に良かったんですね。てっきり窮屈さを感じてTBSを退社してフランスへと旅だったのかと思ってました(笑)。
【雨宮】いえいえ!! 実は私も群れるのは嫌いじゃなくて、青春ドラマっぽく皆で何かを成し遂げるという雰囲気も好きなので(笑)。それよりも、自分の行動や言動に、自分で責任を果たしたかったという思いが退社の理由ですね。会社員という立場上、どうしても自分自身の意見という部分は発信しづらい面はありますので。
――私の認識ですと雨宮さんといえば、TBSにおける“元祖アイドルアナ”という印象なんですよ。
【雨宮】そうですか(笑)。 でも、そこも若干のズレはありましたね。「あれ!? TBSに入ったのにこういう立ち位置?」って。
■今は“女子アナ”の役割分担を理解した上で入社している
――当時は“報道のTBS”と呼ばれていましたからね。
【雨宮】はい(笑)。でも、そこはいち社員としてやり遂げないといけないので。もちろんやり遂げた達成感もありましたけど、どこかでズレを感じてはいましたね。そのズレを修正するために一度リセットしたかったのかもしれないです。
――それが嫌でしょうがなかったワケではなかったんですね?
【雨宮】もちろんです!! 凄く貴重な経験をさせて頂いたし、勉強させて頂いたので。私にとってはかけがえのない思い出ですね。
――因みに今のTBSの後輩アナに対してはどのような印象をお持ちですか?
【雨宮】私の時代とは違って、女子アナの役割分担をある程度理解した上で入社している方がほとんどだと思いますね。ですから、私なんかよりも達観しているので大人ですよ。
――割り切ってやっている部分もあると。
【雨宮】そうですね、プロに徹していると言いますか。良い意味で器用な人が多いと思いますね。ただ、女性としてある程度キャリアを重ねてからの悩みというのは何時の時代も共通していると思うので、皆さんそれぞれ苦悩しながら本当に頑張っていると思います。
■パリの女性って意外にユルい方が多いです(笑)
――1999年にTBSを退社して、当初は美術留学という形でフランスに赴き、気付けば15年の歳月が経過しました。
【雨宮】あっという間でしたね(笑)。当初から少なくても3、4年は住みたいとは思っていたんですけど、いざ4年が経過した時に日本には帰れなかったんです。
――それはなぜ?
【雨宮】うーん。自分が何をやるためにフランスにやってきたのか?という部分で全く達成できていなかったんでしょうね。生活に慣れ、ある程度の言葉も話せて、友達も出来たけど、やっとスタートラインに立った感じだったんです。
――準備期間が整ったと。そこから計15年が経過しました。パリって凄く洗練されたイメージがあるんですけど、雨宮さん自身が感じた一番の文化の違いってどこでしたか?
【雨宮】実際に生活すると分かるんですけど、日本の女性の方がよっぽど頭の先から足の先まで気を使っていると思いますね。パリの女性ってユルい方が多いんですよ(笑)。子供の送り迎えでも、洗いっぱなしの髪で来る光景をよく見ますし、ネイルを塗っている方もほとんどいないですし。
――へぇ〜意外(笑)。
【雨宮】ですから、日本女性の方が家事もして育児もして、自分も磨いてらっしゃる方が多いと思いますね。パリの女性は他人からどう思われようが気にしないという方が多いです。
――個を重んじる女性が多いんですね。15年が経過して、雨宮さん自身もパリジャンになった実感はあります?
【雨宮】どうでしょうか……ただ、どんどん図々しくなってます(笑)。
――でも図々しくって言うのは日本の尺度で、向こうでは普通の振る舞いということですよね?
【雨宮】そうですね。前はレストランで注文が間違ってきても「違います」って言うマイナスのエネルギーを使うのが面倒だったんですけど、今はせっかく素敵な時間を買ったんだから堂々と訂正します(笑)。
■TBSを退社したのは、行動や言動に自分で責任を果たしたかったから
――例えば、女子アナ時代に雨宮さん自身の“個”の尊重する上で窮屈さってありました?
【雨宮】いえいえ。TBSって、そこはユルいんですよ。一匹狼が多いと言いますか(笑)。
――そうなんですか! 社風ですかね?
【雨宮】どうなんですかね〜。でも、群れない感じはありましたね。もちろん、同僚と一緒にご飯を食べたりというのはありましたけど、強制的に集合をかけられるという事はなかったですね。
――じゃあ、雨宮さんにとっても環境的に良かったんですね。てっきり窮屈さを感じてTBSを退社してフランスへと旅だったのかと思ってました(笑)。
【雨宮】いえいえ!! 実は私も群れるのは嫌いじゃなくて、青春ドラマっぽく皆で何かを成し遂げるという雰囲気も好きなので(笑)。それよりも、自分の行動や言動に、自分で責任を果たしたかったという思いが退社の理由ですね。会社員という立場上、どうしても自分自身の意見という部分は発信しづらい面はありますので。
――私の認識ですと雨宮さんといえば、TBSにおける“元祖アイドルアナ”という印象なんですよ。
【雨宮】そうですか(笑)。 でも、そこも若干のズレはありましたね。「あれ!? TBSに入ったのにこういう立ち位置?」って。
■今は“女子アナ”の役割分担を理解した上で入社している
――当時は“報道のTBS”と呼ばれていましたからね。
【雨宮】はい(笑)。でも、そこはいち社員としてやり遂げないといけないので。もちろんやり遂げた達成感もありましたけど、どこかでズレを感じてはいましたね。そのズレを修正するために一度リセットしたかったのかもしれないです。
――それが嫌でしょうがなかったワケではなかったんですね?
【雨宮】もちろんです!! 凄く貴重な経験をさせて頂いたし、勉強させて頂いたので。私にとってはかけがえのない思い出ですね。
――因みに今のTBSの後輩アナに対してはどのような印象をお持ちですか?
【雨宮】私の時代とは違って、女子アナの役割分担をある程度理解した上で入社している方がほとんどだと思いますね。ですから、私なんかよりも達観しているので大人ですよ。
――割り切ってやっている部分もあると。
【雨宮】そうですね、プロに徹していると言いますか。良い意味で器用な人が多いと思いますね。ただ、女性としてある程度キャリアを重ねてからの悩みというのは何時の時代も共通していると思うので、皆さんそれぞれ苦悩しながら本当に頑張っていると思います。
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2014/08/24