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是枝裕和監督、被災地の子どもたちの“声”「耳を傾けていきたい」

 『誰も知らない』『そして父になる』などの映画作品で知られる是枝裕和氏が27日、東京・渋谷のNHKで東日本大震災関連の特集番組『未来への手紙2014〜あれから3年たちました〜』(3月8日放送、後5:00〜5:58 総合)の取材に応じた。

被災地への思いを語った是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.

被災地への思いを語った是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.

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 2011年3月11日の大震災から半年後の秋、テレビ制作会社10社の協力のもと、被災地に暮らす100人の子どもたちがどんなことを思い、どう生きているのか、自らの声で語るビデオレターが制作された。

 それから1年後の2012年秋、ビデオレターを制作した100人の中から6人の子どもたちを選び、震災から500日後の生活ぶりや心情を改めて語ってもらう番組が放送された。今回の番組はその続編。是枝氏と、前回の番組を手がけた長嶋甲兵氏(テレコムスタッフ)が総合演出を手がけた。

 是枝氏は映画監督として知られているが、制作会社のテレビマンユニオンに所属する放送人(放送に関わる人)のひとりでもある。震災関連の番組を制作するのは今回が初めてで、「放送という公共性の高いものに関わるということを、(NHKの)会長さんだけではなく、制作者一人ひとりも問われている。何を作っていけるか示していかないと」と意気込みを語った。

 大震災からまもなく3年を迎えるが、「被災地の復興は進んでいないのに、(震災関連の番組は)もういいんじゃないの?という空気があるのも事実」と憂いながらも、「関わり続けることが大事。実際にそこで暮らしている人たちの声にどう耳を傾け、形にするサポートをしていく、そういうスタンスで関わろうと思っています」と意思を示した。

 長嶋氏も「前回取材した6人のうち、いろんな事情、理由で3人に取材拒否された。そいうことも含めて、継続していく意味があると感じた。番組で紹介するのは6人だけですが、“形にならない94通の手紙がある”のです」と話していた。

関連写真

  • 被災地への思いを語った是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 長嶋甲兵氏らとともに特集番組『未来への手紙2014〜あれから3年たちました〜』の取材に応じた是枝裕和監督(左から2番目) (C)ORICON NewS inc.

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