その透き通るような声質から、音楽家・松井五郎氏から「心に一番近い声」と評される歌手・Canaco。昨年末に昭和を代表する作曲家である故・武満徹さんの名曲をカバーした3枚目のシングル「小さな空/空かける鳥のように」を発売した。これまで様々な場所でコンサートを行ってきた彼女が今作を通して伝えたい思い、さらに自身の転機となった震災被災地でのコンサートの出来事についても語ってくれた。
■“大人のための子守唄”
――元々、伊勢加奈子として活動されていましたが、最新曲「小さな空/空かける鳥のように」は、Canacoとしてのデビュー曲となりますね。
【Canaco】そうですね。新たな歩みを武満徹さんの楽曲である「小さな空」と、松井五郎さんに作詞して頂いた「空かける鳥のように」で飾れるのは非常に光栄なことです。
――武満さんといえば昭和を代表する音楽家ですが、以前からこの曲は知っていたんですか?
【Canaco】はい。コンサートでは以前から「小さな空」を歌わせて頂いていて、凄く良い曲なので、もっともっとたくさんの若い方に知って貰いたいという思いからレコーディングすることになりました。
――武満さんの代表曲の1曲ですが、シンプルなだけに“ごまかし”が通じない難しい曲ですよね。Canacoさんの声量だからこそ歌いこなせたと思います。
【Canaco】とんでもないです! でも、本当に難しい曲でしたね。私が凄く空を見上げるのが子供の頃から好きだったので、どうしても歌いたい!って思っていたんです。私は楽しい時、悲しい時はもちろんですけど、何でもない日常でも、常に空を見上げるのが好きなんです。その時その時で景色も全く違いますし、自分の感情によっても景色が変化すると思うんです。ただ、“空の景色”って人それぞれで思い描くものが異なると思うので、今回の「小さな空」をレコーディングする際は、極力自然体でいこうと考えていました。
――Canacoさん自身、空に対する思いが強いけど、極力その思いは胸にしまっておいた。
【Canaco】そうですね。私自身が好きな“特別な情景”は胸にしまって、空が好きという思いだけを自然体で歌おうって。
――凄くノスタルジックな思いに浸れる曲だし、誰にでも当てはまる情景ですよね。この曲を聴いて思ったのは“大人のための子守唄”だなって。Canacoさんの歌声と合わさることで改めて感じました。
【Canaco】あぁ〜そうですね。色々な経験をしていく中で忘れてしまった思いや情景を思い出させてくれる詞ですよね。凄く嬉しいです(笑)。
――「空かける鳥のように」は松井五郎さん作詞による現在進行形の空を歌ってますね。
【Canaco】はい。松井さんからはお会いする度にたくさんのことを教えて頂いています。毎回深みのある詞を書いてくださるのに、私が幼いから本当に理解できているのかな?って不安になるんですけど、松井さんは「今、自分が出来る精一杯の解釈で歌えばいいんだよ」って仰って下さって。
――曲と一緒に成長していくワケですね
【Canaco】そうなんです。これから年齢を重ねていくごとに詞の解釈もどんどん変化していくだろうし、色々な発見があると思うんです。自分がどのように年輪を重ねていくのかが凄く楽しみですし、それって凄く素敵なことだなって思うんです。
■被災地にあった“何気ない日常”に勇気付けられて
――幼少の頃から空を見上げるのが好きだったということですが、それと同じ位歌うことが大好きだったそうですね。
【Canaco】そうですね。小さい頃から音楽が大好きでした。両親がクラシックやミュージカル音楽が好きだったこともあり、常に家では色々なジャンルの音楽が流れてたんです。その影響からか、事あるごとに人前で歌っているような子供だったようです。ちょっとした壇があれば直ぐに上って歌っていたり(笑)。
――因みに歌っていた曲は?
【Canaco】母が子守唄替わりに歌ってくれた童謡などを自分でも歌っていたようです。「小鳥はとっても歌が好き♪」とか歌ってましたね。特に最後の「ピピピピピ♪」って部分が好きだったみたいです(笑)。
――鳴き声が特にお気に入りだったと(笑)。で、中学から声楽を習い始めて、各地のチャリティコンサートに参加していたそうですが、2011年6月には震災直後の岩手県でのチャリティコンサートにも参加されたそうですね?
【Canaco】はい。自分自身にとっては大きな転機となるコンサートでした。最初は震災直後だったので、自分が被災地で歌うことについて迷いがあったんです。実際に現地に赴いてからも一層その気持ちが強くなってきて…。
――町の惨状を目の当たりにすると、そういう気持ちになりますよね。
【Canaco】そのとき、現地の小学生たちの運動会があって、その後に歌わせて頂くことになっていたので、その運動会を見学させてもらったんです。そうしたら、子どもたちが助け合いながら凄く楽しそうに運動会に参加していたんです。歌う前に子どもたちと話す機会があって、普通に「私、○○君が好きなんだ」とか話してくれたんです。
――苦しい状況の中にも“何気ない日常”があった。
【Canaco】そうなんです。どんなに絶望的な状況の中でも、何気ない日常を取り戻そうとしている姿を見て、私なんかが悩んでいる場合じゃない! って。私は歌うことくらいしか出来ないけど、自分に出来ることはやろうって。歌うことで少しでも子どもたちが笑顔になってくれるのなら“意義”があるのかなって思ったんです。歌うことで人と繋がることが出来るということは、その経験を通してより感じることが出来たと思います。
――繋がりという意味では、今回の「小さな空」は昔見た空を懐かしむ歌で、「空かける鳥のように」は今見ている空のことを歌っているので凄く地続きの形になっていますよね。
【Canaco】はい! 年配の方から子どもたちまで、あらゆる世代に共通する思いが今回の2曲には込められていると思います。2月13日には沖縄県の沖宮神社で歌わせて頂いて、その翌日に北大東島という沖縄で太陽が一番初めに昇る場所と言われる島で歌わせて頂きます。「空かける鳥のように」を子どもたちと一緒に歌えるのは凄く楽しみですし、これからも全国の子どもたちと一緒に歌っていければいいなって思っています!
■“大人のための子守唄”
――元々、伊勢加奈子として活動されていましたが、最新曲「小さな空/空かける鳥のように」は、Canacoとしてのデビュー曲となりますね。
【Canaco】そうですね。新たな歩みを武満徹さんの楽曲である「小さな空」と、松井五郎さんに作詞して頂いた「空かける鳥のように」で飾れるのは非常に光栄なことです。
【Canaco】はい。コンサートでは以前から「小さな空」を歌わせて頂いていて、凄く良い曲なので、もっともっとたくさんの若い方に知って貰いたいという思いからレコーディングすることになりました。
――武満さんの代表曲の1曲ですが、シンプルなだけに“ごまかし”が通じない難しい曲ですよね。Canacoさんの声量だからこそ歌いこなせたと思います。
【Canaco】とんでもないです! でも、本当に難しい曲でしたね。私が凄く空を見上げるのが子供の頃から好きだったので、どうしても歌いたい!って思っていたんです。私は楽しい時、悲しい時はもちろんですけど、何でもない日常でも、常に空を見上げるのが好きなんです。その時その時で景色も全く違いますし、自分の感情によっても景色が変化すると思うんです。ただ、“空の景色”って人それぞれで思い描くものが異なると思うので、今回の「小さな空」をレコーディングする際は、極力自然体でいこうと考えていました。
――Canacoさん自身、空に対する思いが強いけど、極力その思いは胸にしまっておいた。
【Canaco】そうですね。私自身が好きな“特別な情景”は胸にしまって、空が好きという思いだけを自然体で歌おうって。
――凄くノスタルジックな思いに浸れる曲だし、誰にでも当てはまる情景ですよね。この曲を聴いて思ったのは“大人のための子守唄”だなって。Canacoさんの歌声と合わさることで改めて感じました。
【Canaco】あぁ〜そうですね。色々な経験をしていく中で忘れてしまった思いや情景を思い出させてくれる詞ですよね。凄く嬉しいです(笑)。
――「空かける鳥のように」は松井五郎さん作詞による現在進行形の空を歌ってますね。
【Canaco】はい。松井さんからはお会いする度にたくさんのことを教えて頂いています。毎回深みのある詞を書いてくださるのに、私が幼いから本当に理解できているのかな?って不安になるんですけど、松井さんは「今、自分が出来る精一杯の解釈で歌えばいいんだよ」って仰って下さって。
――曲と一緒に成長していくワケですね
【Canaco】そうなんです。これから年齢を重ねていくごとに詞の解釈もどんどん変化していくだろうし、色々な発見があると思うんです。自分がどのように年輪を重ねていくのかが凄く楽しみですし、それって凄く素敵なことだなって思うんです。
■被災地にあった“何気ない日常”に勇気付けられて
――幼少の頃から空を見上げるのが好きだったということですが、それと同じ位歌うことが大好きだったそうですね。
【Canaco】そうですね。小さい頃から音楽が大好きでした。両親がクラシックやミュージカル音楽が好きだったこともあり、常に家では色々なジャンルの音楽が流れてたんです。その影響からか、事あるごとに人前で歌っているような子供だったようです。ちょっとした壇があれば直ぐに上って歌っていたり(笑)。
――因みに歌っていた曲は?
【Canaco】母が子守唄替わりに歌ってくれた童謡などを自分でも歌っていたようです。「小鳥はとっても歌が好き♪」とか歌ってましたね。特に最後の「ピピピピピ♪」って部分が好きだったみたいです(笑)。
――鳴き声が特にお気に入りだったと(笑)。で、中学から声楽を習い始めて、各地のチャリティコンサートに参加していたそうですが、2011年6月には震災直後の岩手県でのチャリティコンサートにも参加されたそうですね?
【Canaco】はい。自分自身にとっては大きな転機となるコンサートでした。最初は震災直後だったので、自分が被災地で歌うことについて迷いがあったんです。実際に現地に赴いてからも一層その気持ちが強くなってきて…。
――町の惨状を目の当たりにすると、そういう気持ちになりますよね。
【Canaco】そのとき、現地の小学生たちの運動会があって、その後に歌わせて頂くことになっていたので、その運動会を見学させてもらったんです。そうしたら、子どもたちが助け合いながら凄く楽しそうに運動会に参加していたんです。歌う前に子どもたちと話す機会があって、普通に「私、○○君が好きなんだ」とか話してくれたんです。
――苦しい状況の中にも“何気ない日常”があった。
【Canaco】そうなんです。どんなに絶望的な状況の中でも、何気ない日常を取り戻そうとしている姿を見て、私なんかが悩んでいる場合じゃない! って。私は歌うことくらいしか出来ないけど、自分に出来ることはやろうって。歌うことで少しでも子どもたちが笑顔になってくれるのなら“意義”があるのかなって思ったんです。歌うことで人と繋がることが出来るということは、その経験を通してより感じることが出来たと思います。
――繋がりという意味では、今回の「小さな空」は昔見た空を懐かしむ歌で、「空かける鳥のように」は今見ている空のことを歌っているので凄く地続きの形になっていますよね。
【Canaco】はい! 年配の方から子どもたちまで、あらゆる世代に共通する思いが今回の2曲には込められていると思います。2月13日には沖縄県の沖宮神社で歌わせて頂いて、その翌日に北大東島という沖縄で太陽が一番初めに昇る場所と言われる島で歌わせて頂きます。「空かける鳥のように」を子どもたちと一緒に歌えるのは凄く楽しみですし、これからも全国の子どもたちと一緒に歌っていければいいなって思っています!
2014/02/14




